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Monthly Euro Market Condition~ドル需要の高まり 

ユーロは10月15日に戻り高値である1.4158ドルを示現したあと軟調に推移している。以下はEURUSDのチャート。


eurusd20101130.gif


10月までのユーロ高の要因は米国の金融政策がQE2に向けて緩和方向を示していたことや、ECBが流動性を吸収し超過流動性(Excess Liquidity)を減少させてきたことでユーロの市中取引における資金需要の高まりからターム物金利が上昇したことなどにより欧米の金利差が上昇した結果ドルが売られ、ユーロが上昇した。しかし、11月のFOMCでQE2が決められて以降、マーケットのメインテーマはソブリンリスクとなり、アイルランドの問題が深刻化していくに連れ欧州の信用不安を背景にユーロが売られていく展開となった。しかし、その背景にはユーロの金利低下とドルの金利上昇がある。


ユーロの金利低下についてはユーロ圏の流動性こそ低位安定しているものの、10月のような資金需要へのニーズが低下していることが要因にあるのだろう。超過流動性は9月末にLTROの1年物・6カ月物の満期(2250億ユーロ/1334億ユーロがロールオーバー)を過ぎてからは一旦262億ユーロまで減少し、ユーロの市場金利も上昇したが、その後オペ(SMP(証券市場プログラム)を除くOpen Market Operations)の拡充により一時603億ユーロにまで戻ったことからある程度流動性が確保される段階でユーロの市場金利が低下を見せはじめた。その後再度超過流動性の吸収が行われた結果ややユーロ資金はタイトになっている。以下のグラフは超過流動性の推移(出所:ECB)。


Excess Liquidity 20101130


以下はEUR LIBOR 3Mの推移(出所:BBA)。


EUR LIBOR 20101130


また、ソブリン問題が再燃し、アイルランドの問題が深刻化するに連れスワップ市場ではECBの出口戦略をめぐる織り込み度合いが低下している。現状においては18カ月物のEonia Swap金利まで政策金利である1%を下回って推移している。このこともユーロ金利の先高観の後退に繋がっているものとみられる。以下のグラフはEONIA SWAPカーブの金利推移(出所:EURIBOR)。


EONIA SWAP CURVE 20101130


さらに現状においては年末のドル資金の需要拡大によってドル金利が上昇している。以下のグラフはドル・ユーロ・円のLIBOR 3M(出所:BBA)。


LIBOR 20101130


例年11月中盤以降は年末の決算期により決済需要の高まりからドルのファンディングが多くなっていく。このことはユーロ圏の銀行だけでなく世界的にドルの資金需要が高まる。ユーロ圏の銀行についてもQE2が実施されドル金利の水準が固まってきたことからドル資金の手当てに動き出している。こうした動きからドルのターム物金利は上昇してきている。一方で9月末からのECBの大規模な吸収が一巡し出口戦略の観測が後退したことからユーロ圏のターム物金利はは低下基調にある。このことがベースとなり、ソブリンリスクをテーマとして投機筋などのバイアスが加わりユーロが下落していくことになったものと思われる。


しかし、ユーロ圏の銀行にとってユーロ資金が余剰となっているわけではなく、ユーロの資金需要も年末越えから高まっていくものとみられる。年末資金についてはECBもオペを通じて潤沢に供給していくものとみられる。一方で注意しなければならないのは1年物(969億ユーロ)と3カ月物(1040億ユーロ)のLTROのExpireが12月23日に控えているということだ。ここに向けて12月中旬にある1カ月物のオペなどを通じて欧州銀行がどの程度資金を取りに行くか、また23日のExpireでどれだけのリファイナンスが行われるかがポイントとなり、あまり多く無いようであればユーロ資金もタイトになる可能性がある。以下はECBのオペ一覧である(出所:ECB)。


ECB Operation 20101130



今後ソブリン問題が再拡大していく中で、欧州の銀行間市場の流動性がどのようになっていくかというところがユーロ金利の動向を左右していくと思われるし、さらにそれ以上にドル資金も銀行間市場だけでなく外為市場を通じてファンディングを行って行くものとみられるため、今後のそれぞれの金利の動向に一層関心がもたれるだろう。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: マーケット  ユーロ  ドル  金利  ソブリンリスク  ECB  欧州金融不安 
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この記事に対するコメント

資金繰り

外為市場を通じたファンディングとは具体的に何を示していますか?
具体的にご教授いただけたら幸いです。

まつよし #- | URL
2010/11/30 09:14 * 編集 *

Re: 資金繰り

> 外為市場を通じたファンディングとは具体的に何を示していますか?
> 具体的にご教授いただけたら幸いです。

FXのスポット市場です。欧州の一部の金融機関はユーロ市場でドル資金を調達できない
可能性があり、そのような場合はFXで調達しているようです。

詳しくは

http://marketwatcher.blog61.fc2.com/blog-entry-186.html

をご覧ください。

祇園 #- | URL
2010/11/30 09:36 * 編集 *

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