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UNIQLOは何故買われるのか?~株式需給から出店戦略まで 

今日の東京株式市場はNY市場でS&P500指数が13か月ぶり高値を更新したことを受けて午前中は買われる展開となったものの、いろいろな内部要因的な部分に押されて下げていった。最初は債券市場で5年債入札が好調だったことを受けて円債先物が急上昇、それに絡んで債先買い/株先売りというCTA筋が暴れていたことから、11月限オプションSQの最終売買日だから、9,750円が意識されたときからデルタヘッジに絡む先物売りもあったのかもしれないし、EUR/USDがだれてきたからファーストリテイリングに売りが入りTに巻き戻しも入ったことは確かで、NT倍率が朝方11.36倍まで急上昇したものが引けでは11.30倍まで低下した。


EUR/USD


EURUSD


NTスプレッド


NT Spread


そのファーストリテイリングは実に一日で800円動いており、指数に大きく影響を与えた。800円も動けば指数に32.44円動かしたということになる。指数ウエイトが6%程度であるから、この乱高下もまた相場の波乱要因だった。しかし、指数の6%のウエイトにまで同社株が至ったのは何故なのか、広範囲に考えてみることが必要ではないかと思われる。少し思ったことを書いていきたい。


■UNIQLOが大きく買われてきた理由


(1)需給的側面


株式市場におけるFリテイリングの位置づけは225指数構成銘柄の6%もウエイトを占めているわけだし、小売業で最も時価総額が大きい(とはいえ浮動株は少ないのでTOPIXベースではウエイトはかなり小さく、300円も下がったにも関わらずTOPIXマイナス寄与20位にも入っていない)。だからこそ、①NTロングに使われやすい。そして225の裁定買いを誘いやすくなる。先週末時点の裁定残が1兆4075億円あるのだが、このうち225型にどの程度買い残が入っているのか分からないが、乱暴な仮定として買い残総額の5割程度が225型だったりすると、7037億円のウエイト6%だから約422億円程度買いが入っていることになる。そのような仮定ならば時価総額の2.3%程度は裁定買いによる。さらには浮動株がかなり少なく品薄感が強い。


(2)ファンダメンタルズ的要因


もちろん、買い要因は需給には限らない。当然株価指標もアプローチとなる。PERやPBRなどが代表的だが、この銘柄についてはPERやPBRでは買えないので、グロース指標が有効となろう。現段階では東証上場小売業のPSRが高い銘柄のパフォーマンスが物凄く良い。上位から、スタートトゥディ(東マ)、ラオックス(東2)、Fリテイリング、エービーシー・マート、あさひ、ニトリ、ポイントの順で、まさに勝ち組が揃っている。さらに小売業のPSRが高い銘柄に特徴的なのは過去3年平均売上高成長率が高水準なのだ。小売業だけみれば、勝ち組のグロース企業だけ投資されているのだ。オークワやイズミヤなどのスーパーは新安値に沈んでいるのとは対照的だ。



(3)しまむらとの違い~出店戦略


では、衣料品小売2位のしまむらと何が違うのか?過去半年間の株価をみると10月あたりからしまむらを大きくアウトパフォームする(6月17日=100)。


Fリテとしまむら


それと同時に既存店売上も大きく差が開く傾向にある。10月ではしまむらが前年同期比99.1%であるのに対してFリテイリングは131.6%だった。既存店動向はしまむらもこの不況下で健闘しているのだが、それにしてもFリテイリングは驚異的な数字だ。将来の利益率指標であるPEGに関してもしまむらよりも低い。しまむらは3.25倍(PSRは0.75倍・小売業19位)、Fリテイリングは2.14倍なのだ。ユニクロはSPAで、しまむらは完全買取であるが、流通の仕組みが異なることだけが差を生むわけではない。


ここからは個人的な見解だが、出店戦略が全く異なることもファクターではないか?と思う。以下の地図は私の実家に近いところにある浜松市西区の地図である(出所:Google Earth)。


Nishi word, Hamamatsu city


県道62号線は浜松雄踏線であり、浜松中心部から西区方面への幹線道路である。片側2車線で中央分離帯がある道路であり、交通量も多い。地図の右側にはジャスコ浜松西店があり、さらに西に3キロ位いけばイオンモール浜松志都呂があり、市内屈指のロードサイドの激戦区でもある。実は、しまむらは全国的にも多くの店舗で、片側2車線のロードサイドではなく、その脇道(片側1車線・中央分離帯なし)に出店している。この戦略は片側2車線の道路であれば、交通量等を勘案して片方向しか自動車が店舗に入れないことを防ぐ狙いがある。東西であれば東行きの車も、西行きの車も取り込める。一挙両得的なところがある。しかし、ユニクロは違う。この逆をいっている。ユニクロはただでさえ人気が高いのだから、ロードサイドに新規に店舗でも作れば渋滞が発生しやすい。ユニクロ目当てに渋滞が発生する、ということはすなわちお店に行列ができているわけだ。行列を作るということは社会心理学的には「同調行動」と呼ばれるが、それを狙った戦略をユニクロはとってきていると考えられる(pawpaw onlineの「社会心理/行列の魅力」というページが分かりやすい)。ちなみにここに渋滞ができるのは近隣の住民や他の通行者にとっては迷惑だから、直近で客の分散を図るために先ほどのイオンモール浜松志都呂に出店するという荒業を成し遂げている。


不景気の中でも拡大するユニクロ、そういった構図で買われているのだ。


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