11« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»01

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

China View~Nov.2009 

今日の東京株式市場は反発した。前場はSQが幻として確定してしまうのではないかとの見方からなかなか上値は買いづらい展開だった。メジャーSQというのは先物・オプションの清算値であるとともに、東京市場で最も流動性が大きい時に付けた値段である。従って、心理的にも需給的にもサポートになることもレジスタンスになることもあるわけだ。しかし、後場寄りから中国統計を受けアジア市場がしっかりしていた流れを受け継ぎスクィーズ気味に推移、高いところの板を食い尽くすような感じで駆け上がって引けてみれば245円高となった。


本日は中国統計が一斉に出された。


・11月生産者物価指数:前年比-2.1%(前年比予想-2.4%、10月-5.8%)
・11月消費者物価指数:前年比+0.6%(前年比予想+0.4%、10月-0.5%)
・11月小売売上高:前年比+15.8%(前年比予想+16.5%、10月+16.2%)
・11月鉱工業生産:前年比+19.2%(前年比予想+18.2%、10月+16.1%)
・1-11月都市部固定資産投資:前年比+32.1%
・11月マネーサプライM2:前年比+29.7%


まず、鉱工業生産について。これが中国の景気において外需の復活が鮮明となってきたことを表している。内訳を見ればわかるように、前年比較で今年に入ってはじめて鉱工業輸出がプラスに転じた。昨日の米国の10月貿易収支は全体から見れば貿易赤字は縮小したものの、対中赤字は拡大した。ドル安進行の時期であったため、非常に外需は好調な感じだった。


一方で内需は減速している。これまでがハイレベルすぎたという印象があるのでむしろ過熱感を抑制されていると見るべきか、あるいは景気刺激策の効果が切れているのか?という感じがある。都市部固定資産投資の伸びは抑制されている。

固定資産投資


特に不動産投資の伸びが抑制されていたのはサプライズという感じがあった。新規融資は伸びているものの、不動産投資が一巡したか、ある意味で不動産投資規制が掛かったのか、このあたりは分からないが、いずれにせよやや内需という側面ではモメンタムが低下しているという印象を持たざるをえない。


インフレをめぐる指標として注目されるCPIは今年に入ってはじめてプラスに転じた。もともと中国はマネタリーインフレ的な傾向があり、本日のマネーサプライの数字は驚異的な伸びである。そして、不動産や株式等の資産価格上昇に加えて物価も上昇に転じてきたということは注目に値する。貸出も11月には再度増加に転じており、これで引き締めに関する口実を与えてしまったということがいえるのではなかろうか。


先日の経済工作会議において引き続き積極財政と金融緩和を維持するとのコミットがなされたが、これはいきなり資産価格の下落を招くようなことを避ける、すなわちマーケットに対する当局の配慮に過ぎないという意味合いもある。そして当局は今後ハードランニングを避け、如何に今のバブル的な状態を軟着陸させるか?という命題に差し掛かってきているものと思われる。足元で物価インフレ懸念が台頭してきている以上いずれかのうちに引き締めに転じる可能性があるだろう。引き締めの手段としては、


(1)資金吸収オペ
(2)市中銀行の融資規制・銀行自己資本規制改革
(3)人民元切り上げ
(4)利上げ


このような選択肢がある。(4)の利上げはドラスティックな引き締め策であり、経済工作会議で緩和的な金融政策をとるとコミットした以上難しい選択肢だろう。一方、非不胎化的な人民元売り介入を行っており、市中に人民元がダブついていることも事実であり、それがマネーサプライに反映しているのであれば、元栓を閉める必要も出てくる。また、今回のCPIの上振れにより、人民元安の問題(=輸入物価を押し上げる)が意識されてくることになる。現段階では、個人的な見解として、(1)のオプションは既に実行中であり、(2)の融資規制は主要銀行の自己資本比率規制で行われる。そして(3)までのオプションが視野に入ってきたという感じで眺めている。焦点はいつ切り上げを行うかということだが、面子を重視している以上、今すぐに行うというのは難しいところでもある。すなわち「外圧に屈して切り上げ」は行いたくない事情もある。従って、誰も言わなくなったときにいきなりやるかもしれない、という事になるのだと思われるが、重要なファクターとしてはドル相場の行方ではないかと思われる。ドル安が進行すれば早期含み、ドルが強含むことになればもう少し先延ばしかもしれない。


人気ブログランキングへ ←皆さんの応援よろしくお願いします! 

 人気ブログランキングへ







スポンサーサイト

カテゴリ: 市場視点

tb: 0   cm: 0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。