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東京株式市場に「クリスマスプレゼント」 

今日の東京株式市場は続伸した。10,500円を超えて「納会高値」という期待も抱かせる。NY市場が新築住宅販売件数を受けて伸び悩んでも日経平均は158円高なのだから出遅れラリーという様相を強めている。マイクロンの決算がよかったということもあり、ハイテク株が物色されている半面でJALの問題もあって銀行株はなかなか積極的な買いが入らない。しかし、相場の地合が素直によいのだから、いずれ循環物色という感じもする。


今の東京株式市場はドバイ・ショック以降の世界の株価パフォーマンスを調べてみたら恐らくダントツだろう。9,000円割れ寸前からここまでの相場を少し振り返ると、


(1)外為84円台突入・世界同時リスク・オフ→年金の買い支え


まず、ドバイ・ショックが、2009年のリスクアセット選好の転換点だったことは昨日も指摘したとおりで、この時点からドル資産に回帰する一方で、底割れ寸前、株価二番底の懸念があった日本株市場を下支えしたのは信託銀行(≒年金)だった。あのころは確かにPKOなどの観測が流れていたが、ドバイ・ショックと政府のデフレ宣言などから長期金利の利回りが急低下していく過程でアセットアロケーション上アンダーウエイト状態となっていた株式を買い、オーバーウエイトの債券を低下させる動きがあったことは容易に推測出来る。以下の表は信託銀行とJGB10年利回りの推移である。


 Trust BankingJGB10Yr Yield
2009年12月2週 -54,7101.295
2009年12月1週 41,5011.285
2009年11月4週 87,9911.245
2009年11月3週 107,1231.305
2009年11月2週 12,0161.34
2009年11月1週 6591.45



年金のアセットアロケーションは決まっている。世界最大の年金ファンドであるGPIFの場合、


国内債券:67.79%
国内株式:10.81%
外国債券:8.01%
外国株式:8.40%



こんな感じに割り当てられている。従って金利が急低下していった11月第2週から既に株式はアンダーウエイト状態となっていたので、リバランスの買い出動していたことが伺い知ることが出来る。結局彼らが11月末のドバイ・ショックに至るまでの下げ相場でのバッファとなっていた。


(2)外国人フローに変化


外国人マネーはドバイ・ショック以降日本株への買い姿勢を強めている。株式市場が急反発した12月第1週に現物で6081億円の買い越しとなっている。1週間で1,000円近く急上昇したのはひとえに外国人投資家の買い出動があった。外国人の中でもミューチュアル・ファンドあたりの流入が多いのではないかということは耳にする。つまり、パッシブ運用の順張りスタイルの外国人が買いに来ているということが推察出来る。この背景にはグローバル・エクイティ・アセットのリバランスが掛かっていることがあるのだろう。結局出遅れている日本株はモメンタムさえ変わればいくらでも買い上げるという感じなのだろう。これは新興国や米国株などが2009年通年を通して高パフォーマンスで推移してきており、これらをキャッシュアウトして日本株の組み入れを増やしている、ということになるのだろう。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの12月ファンドマネジャー調査でも日本株に対して5ヶ月ぶりに改善していることも示している。


(3)年金の売りが少ない


一方で11月に買い付けた年金の動向はどうか?さすがに安値から16%程度上昇しているので、売りが出てきてもおかしくはないのではないか?という感じもするが、個人的には年金の売りが相場を圧迫する可能性はそんなに大きくないのではないかと推察する。明日発表の投資主体別売買動向で先週のものを確認しておかなければならないが、基本的に金利水準が低いうちは債券がオーバーウエイト状態となっているので、株式の売りプレッシャーはそれ程大きくはないのだろうと思われる。年金が売りに回るのは金利上昇が伴う株高局面なので、今はそれに該当するような状況ではない。JGB10年利回りは1.25%水準である。以下のグラフはJGB10年利回りと信託銀行の投資主体別動向の推移である。


JGBvsTrust Banking


つまり、今の相場は低金利の株高、すなわち金融相場期であるという判断が出来るということだ。日銀も今後緩和策を強めていく限りにおいて、低金利が継続する局面では年金の売りプレッシャーがないという意味合いは大きくなっていく。また、JGB10年利回りが一層低下する場合には、逆に10,500円オーバーでも年金のリバランスの買いが流入する可能性すらある。売りに回るのは個人または短期筋のみになってきている。


従ってこの円安低金利株高という年末ラリーはBOJからのクリスマスプレゼントということになるのだろう。


一方で裁定残が急ピッチに積み上がっていることはリスク要因として抑えて置いた方が良いのかもしれない。積み上げ余地はもうすこしありそうだが、前週比877.12億円増加の1兆6798億円と今年最高の水準にまで来ている。いずれ訪れるだろう調整局面ではこの買い残の多さは意識されていくところかもしれない。あとは外為市場で円安トレンドが変化するか?というところも焦点だが、これは外部要因となる。


とはいえ、アンダーパフォームしてきた日本株にとって、掉尾の一振くらいあってもよいだろうという心情はある。


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