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リスク回避と雇用統計 

今日の東京株式市場は急落した。全面安的な展開となったが、トヨタは反発となった。


NY市場の下落においては新規失業保険申請件数(IJC)が増加して雇用状況が悪くなっているというベンダーの情報には違和感を感じざるを得なかった。昨日のNY市場においては、いろいろな憶測が飛んだ。NY州のクオモ司法長官が、BofAによるメリルリンチ買収の際に巨額の損失を抱えていることを意図的に開示しなかったとして提訴したことから、莫大な賠償金を払わなければいけないのでBofA傘下のファンドが顧客から解約されるのではないか?との噂が相当出ていた。それ以外にもソブリンリスクに絡んで2010年版LTCMの懸念もくすぶっており、リスク回避的行動が強まったような感じの相場だった。リスク回避的な行動は債券相場から動くことも多く、その後株式や外為市場に波及していった可能性がある。特にドル円相場に関しては円ショートポジションがそれなりに入っていたと思われるのでストップロスを巻き込みながら一気に下がったという感じなのだろう。


UST30Y先物の5分足


UST30Y



USD/JPYの5分足


USD/JPY



そういった形でリスク回避的な行動が続いているが、そんな環境の中で雇用統計が発表される。雇用統計は他の経済指標とは大きく異なる。それはFedの金融政策を決める上での重大なファクターである。従って、昨日考えた"SMRT"のうち、今晩の22時30分はソブリンリスクと金融政策を同時に相場は天秤に掛ける展開となる。そのため、雇用統計を受けてマーケットがどのように動くのか、今回はシュミレーションが難しい。「占い」程度に捉えていただければ。


(1)雇用統計を重視した場合


この仮定はソブリンリスクが落ち着く、すなわちポルトガルなりギリシャなりの国債価格が安定すること、ないしはこれらのソブリンCDSが落ち着く、あるいは雇用統計が重視されるマーケット環境となる場合となる。仮にNFPがポジティブサプライズとなった場合には足元金利の上昇懸念というアプローチからドル高・株安・債券安を想定する。特に債券は乱高下しやすいのではなかろうかとも思われる。ネガティブサプライズとなった場合には足元金利の低下から対円でドル安に振れる可能性があるが、米国の雇用環境の悪化を気にされて株安となる可能性がある。債券は当然買われる展開と想定する。インラインなら株は安堵感からリバウンドとなるのかもしれない。


(2)ソブリンリスクを重視する場合


この仮定はポルトガルなりギリシャなりの国債価格が本日も急落し、ソブリンCDSのスプレッドがさらにワイド化する場合となる。この場合、NFPがポジティブサプライズとなった場合において足元金利が上昇しても債券は質への逃避から中期で買われるだろうし、株式はリスク回避から連鎖安の様相の可能性がある。ドルは高くなり、ユーロは一段安となる。ネガティブサプライズとなった場合にはセンチメントが悪化するので株安債券高となるし、ユーロに対してもドル高となると想定する。インラインであった場合にもリスク回避的な動きとなるのだろう。


NFPに関しては市場予想にお任せするとして、シナリオだけ整理すれば、


・ADP雇用報告で示されたものは製造業が減少・サービス業がプラス。
・建設セクターがマイナスの寄与となる(寒波の影響)
・Manufactureのセクターはマイナスなのかプラスなのか、ここでNFPの振れが出る。ISM製造業景気指数の雇用指数からすれば増加もありうる
・サービス業のうち、小売・情報通信はマイナスになる可能性(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの企業人員削減数より)
・人材派遣・専門職はNFPの押し上げ効果となる可能性が強い
・政府部門はセンサスの効果がどの程度でるか?最終的にADP雇用報告(+ADPを使っていない会社の雇用者数)+政府+アルファ=NFPなのでこのセンサス含む政府+アルファの部分がどれだけ押し上げるかがポイントとなる。


このような感じで考えている。


難しいのはソブリンリスクが金融政策に及ぼす影響を考えなくてはならないことだ。ソブリンリスクが何をもたらすかといえば、ドル不足の状態を招く可能性がある。ユーロ売りに関しても投機的な動きだけでなく、資本取引上のドル買い要因も抱えているという観測もある。各国中銀のドルスワップ取極が終了している以上、ドル決済を行う場合、ドルファンディングはますます難しくなっている可能性も指摘出来る。それはソブリンレベルであってもドルを中銀間の融通で調達するのではなく、市場を使って調達する事になるので、市場を動かす要因となる。ドル需給がタイトとなり、ソブリンや金融機関のドルファンディングが困難になれば、域内金融システムのリスクも内包する危険性がある。このためFedの金融政策の動向に何らかの影響を及ぼす可能性も否定できない。この点はもう少しソブリンリスクの影響を十分考えてみたいと思われる。TEDスプレッドが落ち着いている局面ではまだよいが、これが急激に跳ね上がる場合にはこういったことも十分考慮に入れなければならないだろう。


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