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Sell off all Inflation expected Assets ! 

今日の東京市場は株式が大幅続落、債券は上昇、外為は高金利通貨の投げ売りの展開となった。株式市場では昨日のNY市場の急落の流れを受け、10,000円台を割り込んでのスタート、その後は売り買い交錯する展開となった。債券市場は株安から"Fly to Quality"の流れが継続し、JGB10Yは1.22%で取引が開始された後はやや利食い売りも出されていた。外為市場ではオーストラリアドルやカナダドルなどが売られる展開となっており、高金利通貨を外す動きが活発化する動きとなっている。


特に直近のマーケットで顕著なのが、インフレに連動するアセット(Inflation linked Asset)の投げ売りということになる。この動きと米国債のBEI(ブレークイーブンインフレ)と大きく関係していると考えており、新たなマクロの局面変化を金融市場が織り込みに図っているような感じなのだろう。ファンドの解約の時期でもあり、そういったアセットを外す動きに拍車が掛かり、ボラティリティを高めているというべきだろう。少なくともボラティリティの上昇は5月6日の例の"Flash Crash"("Fat Finger"という名付け方よりもこちらの方が主流になっているようだ)といわれるNY市場のクラッシュ以降際立ってきている。


ここでどのようなアセットが処分の対象になっているのか、整理して抑えておくと、


・エクイティ(株式等)
・高金利通貨
・新興国通貨
・ゴールド含むコモディティ
・TIPS(インフレ連動債)



このようなところが代表的なものだろう。つまり、インフレに連動しやすい、もしくはインフレ期待で上昇する資産が売られていることがわかる。


AUD/USDの30分足チャート


AUD/USD



金(XAU)の30分足チャート


AUD/USD


これは今年の上半期のインベストメント・カタリストがグローバルリセッションからの回復であり、デマンドの高まりからインフレ的な基調になっていくというものであったと思われる。株式であれば新興国需要であり、高金利通貨であればインフレ期待と金利先高観、コモディティはストレートにインフレ期待、TIPSも同様だろう。しかし、ここのところのマクロ環境などを考慮すればこれらの期待は現状崩壊しているのかもしれない。牽引役の中国の減速感から需要の後退が起こってこれば、インフレ期待は大きく後退することになる。さらにギリシャ問題からソブリンリスク、さらに欧州危機へと発展する中で、グローバルリカバリーの持続性に疑問が生じたということもあるのだろう。ダブルディップになるかどうかは分からないが、V字的に回復してきた世界経済もそのモメンタムが低下してしまったということだろう。


さらにいえば、昨日のエントリでも指摘したが、先進国のディスインフレ的な経済が浮き彫りになってきつつあること、そして決定的だったのが、金融危機の際、各国中銀による大量の流動性対策の副作用としてグローバルベースでの過剰流動性がここのところのソブリン危機により解消され、逆に流動性が逼迫する事態となっている。このことから上記のようなストーリーから積み上がったそのようなアセットを処分する動きが強まってきているというべきことなのだろう。そのような状況下では、


・信用力が割と高い債券(短期債から長期債まで)
・安定感のある通貨



このようなものが選好されるのだろう。当然このような動きの背景には中央銀行の出口戦略の進捗が大幅に遅れることも織り込みに図っているような感じもする。おそらくECBも徐々に解除していたオペレーションを再開しているので、トリシェ総裁の現任期期間中の利上げという悲願は果たせそうにないのだろう(任期延長論も出ているようだが)。Fedについても、おそらくECBやBOJよりは早いのだろうが、少なくとも年内利上げ論は大幅に後退している。もはや利上げを必要とはしていないのではないかとも思われる(資金吸収は中長期的なインフレリスクに対する予防線を張る意味で検討されるだろうが)。


そのような環境の中でグローバルマクロなどのファンドはすでに投資ストラテジーを変更しているものと思われる。今後の投資マネーの動向を丁寧に見極める作業が求められよう。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: マクロ  ソブリンリスク  ファンド  株式  債券  金投資  マーケット 
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