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Nascent recovery are temporary~米経済のピークアウト感 

今日の東京市場は株はまちまち、債券安、ユーロ安の展開となった。株式市場は先週末のNY市場が高くなっていたものの外国人投資家などの売り物が嵩み、終日戻りが鈍い展開となった。債券市場は先物で反落した。直近買われてきた反動から利益確定売りが継続していた。外為市場はユーロ売りが優勢の展開となっている。戻り一杯の様相を強くしている。


週末にかけて急速に弱気論が台頭している。以下はNY連銀ダドリー総裁の発言をまとめたCalculated Riskの"Fed's Dudley on the Economy "より。


The recovery is not likely to be as robust as we would like for several reasons.

この回復はいくつかの理由により脆弱なものとなっている。


First, households are still in the process of deleveraging. The housing boom created paper wealth that households borrowed against. This pushed the consumption share of nominal gross domestic product to a record high of about 70 percent. When the boom turned into a bust, those paper gains evaporated. In fact, many households now find that the value of their homes is less than the amount of their mortgage debt. This has created a difficult time for many families and has caused the hangover to last longer.

まず、家計は未だデレバレッジの過程にある。住宅ブームは家計が何度も借り入れを行って金融資産を作ってきた。これは名目GDPの最大約70%の個人消費を押し上げた。バブルが崩壊したとき、それが消滅した。事実、多くの家計は持ち家の価値が住宅ローンの担保価値に満たないことに気づいている。これらは多くの家族にとって「二日酔いが長く続いてしまっている」ため、新たな金融資産を創りだすことは難しい。


Second, the banking system is still under significant stress. This is particularly the case for small- and medium-sized banks that have significant exposure to commercial real estate loans. This stress means that banks have been slow to ease credit standards as the economy has moved from recession to recovery.

第二に、金融システムは未だ強いストレスに晒されている。特に、商業用不動産などをエクスポージャとして保有している中小規模の銀行にその特徴が強く表れている。このストレスは経済がリセッションから回復に移行するのと同じように銀行の信用基準の緩和もゆっくりであることを意味している。

Third, some of the sources that have supported the nascent recovery are temporary. The big swing from inventory liquidation during the recession back to accumulation will soon end as inventory levels come back into better balance with sales. And fiscal stimulus from the federal government is subsiding and will soon reverse.
...
In this environment, finding a job will be tough, but when you hit the pavement remember that the job market is improving. Don't get discouraged.

第三に始まったばかりの景気回復をサポートしているいくつかの理由は一時的なものとなっている。リセッションの期間に蓄積された大規模な在庫変動については、すぐに適切な在庫は売上に見合った適正なバランスに戻るだろう。そして連邦政府による財政支出の効果は剥落し、すぐにもとに戻ってしまうだろう。このような環境下、仕事をみつけるのは厳しいが、就職活動をするときには雇用市場は改善していることを覚えていて欲しい。落胆するのは禁物だ。


こんな感じの内容である。在庫積み増しの局面に関しては在庫/売上レシオから終わっているということになっている(Calculated Risk)追記。在庫/売上レシオ(出所:StLouisFed)


IS_Ratio


おそらく米国の景気に関しては、直近のECRIの週間景気先行指数(Weekly Lending Index)の大きな落ち込みが示唆しているように一旦ピークを打ったものと思われる。


WLI



昨年の10月辺りから製造業を中心として回復が継続していただけに割と長い間リカバリが続いたと思うが、ここにきて息切れ感は否めない(雇用統計に現れるのは6月以降)。V字回復であることは間違いないが、その反動のスラックの期間に入っており、当面のモメンタムは期待しにくい。しかし、ソブリン危機がシステミックリスクになり、金融市場にクラッシュを引き起こすのであれば別だが、そうでない限りはダブルディップではなく、踊り場的な局面に入っていると捉えてもよいのかもしれない。但し、ダドリー総裁が語っているように、米国経済の負の部分である家計のデレバレッジ、金融システムの緊張状態と商業用不動産問題が乗しかかっている段階では、なかなか需要押し上げにはつながりにくいのも確かだろう。米国経済に関しては、新興国の調整が一巡し、再度加速していく時期がいつになるか?というところに掛かっていくことになるのかもしれない。


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カテゴリ: 市場視点

タグ: Fed  マクロ  米国 
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