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LTROロールオーバーとユーロ圏金利~ユーロの側面からみたユーロ高要因 

今週は日米のマクロ指標に目が向いがちだが、ユーロ圏のオペに関してもそれほど関心度は高くないながらも注目されていた。ECBは6月に1年物や6カ月物のLTRO(長期リファイナンスオペ)を打ち切ると発表し、代替的に3カ月物オペなどの拡充によって流動性を強化していくとした。そして9月末に、1年物をはじめ、6カ月、3カ月のLTRO総額2250億ユーロの期限を迎えた。このうち、


・3カ月物LTRO 1040億ユーロ
・6日物供給オペ 294億ユーロ


となり、合計で1334億ユーロのロールオーバーしか行われなかった。当初2250億ユーロのうち、90%がロールオーバーするものと市場ではみられていたため、この額は相当少ないものとして受け止められている。ロールオーバーの額が少なかった理由としては、9月末に期限を迎える1年物・6カ月物・3カ月物のオペの代替で用意された3カ月のLTROの期限が12月23日であったことに起因しているとの説がある(FT Alphaville "The LTRO roll-over continues [updated]"参照)。12月23日はクリスマスイヴの前日であり、資金需要がかなり高まる時期となるため、この時期に流動性不足となってはまずいということになる。そのため欧州の銀行は取り敢えず短いタームのオペでつないで10月ないし11月の3カ月物オペで資金を取りに行くものとみられている。


しかし、今回のロールオーバーが想定以上の少額となったため、欧州の銀行のファンディング環境が改善したとも受け止められる。そのため超過流動性(Excess Liquidity)も減少している。特にストレステストの結果が出されて以降、スペインの銀行については市場調達が改善したとの指摘がある。このことからソブリンリスクから金融不安に発展した時期に比べると欧州の金融システムは安定感が取り戻せているとも言えるわけで、ECBにとっては、緊急時であったため高めていた流動性供給について出口戦略を模索する口実に使われるかもしれない。このことから短期金融市場はタイト化していくものと思われる。以下はEUR LIBOR 3Mの推移である(出所:Bloomberg)。


EUR LIBOR


当然ユーロ圏の金利に先高観が生じている以上、米国との金利差拡大の思惑が浮上する。今回のユーロ高は米国の金融緩和拡大に伴うドル金利の先安観といった色彩が濃いが。ユーロの金利の先高期待もバックボーンとして存在していることは抑えておくべきだろうと思われる。


しかしながら、欧州の状況はそう簡単にECBを出口戦略に導くものではないことも確かである。EFSF(欧州金融安定化ファシリティ)によってソブリンリスクが高まった際の予防線は張ってあるものの、アイルランドのようにさらに状況が悪化している国もある。さらにはPIIGSなどの銀行ほど資金調達の際、ECBに対する依存度が強い傾向がある。以下のグラフは国ごとのECBからの借入れのグロスの額(出所:FT Alphaville)。


ECB Borrowing


このため、ドイツやフランスなどの状況が改善していたとしてもPIIGSの金融の状況があまり改善されていない、もしくはそれらの国の銀行の資金調達手段がECB依存となってしまうリスクも浮上していくだろう。ある程度までは流動性の吸収は出来るのかもしれないが、PIIGSの金融の状況が改善されていかない限りにおいて、その限界もみえてくる可能性もある。




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カテゴリ: 市場視点

タグ: ECB  金利  金融政策  ユーロ  ソブリンリスク  欧州金融不安 
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