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China View Oct.2010~金融正常化へ加速 

11月11日に中国国家統計局は主要経済指標を発表した。各種指標は以下の通りである。


・鉱工業生産 +13.1%(YoY)
・小売売上 +18.6%(YoY)
・CPI +4.4%(YoY)
・PPI +5.0%(YoY)
・1-10月固定資産投資 24.4%(YoY)
・M2 19.3%(YoY)
・RMB建て新規融資 5877億元



以上のようなものとなった。まず鉱工業生産であるが、以下はその推移(出所:国家統計局)。


鉱工業生産


鉱工業生産は前月から鈍化したものの、市場予想が前年比13.3%程度であったため、やや弱い印象となった。発電量は前年比5.9%となり、前月の10.3%から低下しているが、夏場のエアコン需要が一巡した形となっており、発電量の一服によって指数全般がやや抑えられたという感じだろう。また、銑鉄及び粗鋼生産は今年前半までの大規模な生産に対して現場在庫調整が進んでいる。一方で四輪車が前年比23%増、乗用車が前年比20.4%となっているが、これは中国国内の自動車需要の高まりを示しており、自動車を中心として加工組立産業全般のモメンタムが上向きであることを示している。


固定資産投資に関しては第一次産業で伸びを示している。以下は都市部固定資産投資の推移(出所:国家統計局)。


固定資産投資


固定資産投資に関しては1-8月のものよりもやや鈍化を示している。前月に大きく伸びた第三次産業の投資の反動が出ているようだ。一方で不動産投資に関しては前月から僅かに伸び率が大きくなっており、依然として高水準をキープしている。10月のRMB建て融資も伸びていることから不動産投資は1-11月も高水準となる公算が強い。25bpの利上げを行ってもさほどモメンタムを変えるには至っていないようだ。


CPIは大きく加速している。以下はCPIの推移(出所:国家統計局)


CPI


10月のCPIは前年比4.4%となっており、市場予想の4.0%程度を大きく上回るものとなった。またPPIも9月の4.3%から5.0%に大きく上昇している。PPIでは素材産業や食品などが上昇しており、CPIにおいても品目別では食料が前年比10.1%となっており小麦などを筆頭とした世界的なコモディティ高の影響を受けている。このことから原材料費などのコストプッシュが川下まで波及し、デマンドの強さも加わってインフレ傾向を強めていることがいえる。またPPIにしてもCPIにしても上昇モメンタムが強まっており、今後賃金上昇圧力も大きく高まっていくことも想定される。さらに、前月に25bpの利上げを行ってもCPIはそれ以上に伸びていることから実質マイナス金利が拡大しているということになる。このため、預金選好から投資選好がさらに強まっていることが想定され、ストックインフレを一段と加速させていくことになるので、今後当局は予想以上に強い措置に出ることも考えられる


M2は前月からやや上昇している。以下はM2とRMB建て新規融資の推移(出所:PBoC)


新規融資

前月に大手銀行に対し預金準備率を引き上げ、さらに25bpの利上げを行ったが、RMB建て新規融資はあまり大きく減っていない。このため昨日当局は全銀行に対して預金準備率を50bp引き上げた。このことから、現状の預金準備率操作主体では貸出抑制にはあまり効果的ではないとの認識が強まれば、金利操作によって貸出及びマネーサプライの伸びをコントロールしていく手段が取られるものとみられるさらにRMBはドルペッグであるため、現状のドル安は輸入物価の上昇などから国内のインフレ傾向を強めていく可能性がある。このため、当初の想定以上にRMBの柔軟化を押し進め、高め誘導を行っていく必要があるものとみられる。


従ってPBoCとしては3%程度をインフレ目標としているが現行ではこれを上回るペースで推移していることを放置はせず、政策をこれまでの緩和的なスタンスから正常に戻していくこと、すなわち強いトーンで金利操作及びRMB改革の一層の強化によりインフレを抑制していくことが求められていくことになる。今後いつ追加利上げが行われても不思議ではない情勢であることは確かだろう。



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