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China View Nov.2010~インフレ圧力強まる 

12月11日に中国国家統計局は主要経済指標を発表した。M2とRMB建て新規融資はPBoC。


・鉱工業生産 +13.3%(YoY)
・小売売上 +18.7%(YoY)
・CPI +5.1%(YoY)
・PPI +6.1%(YoY)
・1-11月固定資産投資 24.9%(YoY)
・M2 19.1%(YoY)
・RMB建て新規融資 5640億元



以上のようなものとなった。まず、鉱工業生産については13.3%の伸びを示しており、生産の基調は拡大している。以下のグラフは鉱工業生産の推移である(出所:国家統計局)。


China IP 20101212


まず、6月以降前年比マイナスとなっていた銑鉄、同様に7月以降マイナスだった粗鋼生産、8月以降マイナスだった鉄鋼製品がプラスに転じている。このことから鉄鋼セクターは在庫調整がひとまず終了し、再度生産拡大となっている鉄鋼セクターの増勢は中国全体の生産活動のモメンタムの拡大を示唆している。発電量に関しては環境対策による発電量抑の影響のため増加率が低下しており、一部では電力不足を引き起こしている。自動車生産に関しては9月以降増勢のモメンタムが強まってきており、消費者の強い乗用車需要の高まりを背景に生産を拡大している。セメントに関しても再度増勢基調となっており、都市部における建設需要の高まりを背景にしているものと思われる。


固定資産投資は24.9%となっており、投資活動は通年でも2割の伸びを示した。以下のグラフは都市部固定資産投資の推移(出所:国家統計局)。


China Fixed Investment 20101212


固定資産投資のうち、第2次産業に関しては自動車などの生産設備の増強がややモメンタムを増大させている。また、不動産投資も相変わらず高止まりしている。度重なる預金準備率の引き上げや、10月には利上げを行っているものの、こうしたストックバブルを制御しようとしても足元では貸出に抑制が効かず、25bp程度の利上げでは焼け石に水という感じなのであろう。相変わらず投資活動がヒートアップしており過熱感が次第に強まっているという感じであろう。


CPIについては5.1%の伸びを示している。以下のグラフはCPIの推移(出所;国家統計局)。


China CPI 20101212


インフレ率の伸びは2カ月連続で大きな加速をみせている。PPIに関しても前月の+5.0%から+6.1%の伸びになっている。消費者物価の伸びを牽引しているのは食料であり、11.7%の伸び率となっている。このあたりは世界的な食料価格を反映したものであり、賃金にもインパクトを与えているものとなっている。またPPIについても生産財が6.9%の伸びを示しており、そのうち原材料が9.8%も伸びている。PPIについてはコモディティ市場に余剰マネーが流入した結果、非鉄金属や燃料などの価格が上昇しているが、その影響が反映されての数字となっている。このあたりの動向をみているとややコストプッシュの印象も強いが、CPIも連れて大きく伸びていることから消費を中心に需要そのものも旺盛であるといえる。しかし、インフレ加速の状況は当局も見過ごすことが出来ない。すでにマイナス金利は2.6%にまで拡大しており、投機熱が一層高まることが懸念される。


M2は前年比19.5%の伸び、RMB建て新規融資は5640億元となっている。以下のグラフはマネタリー指標(出所:PBoC)。


China M2 and Lending 20101212


新規融資は一向に抑制出来ていない。このため10日にPBoCは預金準備率を50bp引き上げ、18.5%にしている。しかし、度重なる預金準備率操作を行っても新規融資は抑制が効かず、CPIは加速する一方で、投資活動もヒートアップしている。現在、中央経済工作会議を開き、マクロ経済政策の指針を決定しているが、その前に政治局会議は金融政策を現在の「適度に緩和的」から「穏健(慎重)」に変更することを決めている。おそらく中央経済工作会議において今後の金融政策の姿勢が決められるものとみられているが、あまり緩和的なスタンスをとると当局がインフレを放置している懸念を浮上させていくことになる。このことから金融政策を中立的にし、サスティナビリティある経済成長を目指す姿勢が取られるものと思われる。従って景気に配慮しながらも大幅な利上げを行わざるをえないが、外需を気にするばかりRMB改革が遅れてしまうとその効果もあまり大きくは期待できないだろう。


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カテゴリ: 市場視点

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