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「あなたが記憶に残る2010年の金融市場イベント」結果発表 

12月15日まで「記憶に残る2010年の金融市場イベント」アンケートを実施し、回答を得た(12月15日締切)。ここで結果を公表したい。


1.今年あなたが記憶に残ったマクロ・金融市場イベントを選んでください




ソブリンリスク(ギリシャショック、PIIGS問題含む)6971%
QE24546%
日銀の包括緩和99%
中国のインフレ1010%
Flash Crash2223%
RMB柔軟化11%
EFSF設立22%
GM再上場1111%
JAL破綻1515%
ドット=フランク法(金融改革法)成立66%
円高進行・日本当局の為替介入5052%
菅内閣発足88%
オバマ政権の苦境77%
GS、SECによる訴追66%
英保守・自民連立政権発足00%
Other33%
複数のチェックボックスをオンにできるので、割合が 100 % を超えることがあります。


やはり最も印象的だったのはソブリンリスクだった。5月のギリシャショック、7月の欧州銀ストレステスト、11月のアイルランド救済と遷移していった。アテネ市内でのゼネストが世界中に流れ、この問題が金融市場だけのものではないことを印象づけた。2011年も引き続きこの問題は続いていくことになろう。危機はポルトガルに伝播(Contagion)していくのだろうが、その次が例えばスペインであった場合、現行のEFSF(欧州金融安定化ファシリティ)の7500ユーロの救済額だけで十分であるか、ということになり、改めてこのファシリティの規模の拡大について討議されるのであろう。2011年はスペインが回避されるか否かがこの問題の進展を図る上で極めて重要な分岐点となっていくだろう。


次点は日本の為替介入。「注視すること」が財務相のお仕事と揶揄されたが、ついにドル円が82円台に突入して1995年来の円高水準になる展開で野田財務相が2004年以来の為替介入に決断を下した。一旦は85円台まで円安進行となっていったものの、その後介入は行われず、FedがQE2を決める11月1日に80.20円を付ける場面まであった。その後は80円台の前半で推移しているが、一時のような円高警戒感は薄れているようだ。しかし、2011年においても円高の局面であることには代わりがなく、市場が急変したときの当局の危機対応が問われることになるのであろう。


3位はQE2。年初はFedの出口戦略について本格的な討議が行われていくのではないかとみられていたが、年央にかけて失業率は改善せず、ディスインフレの傾向を強めていく中で、バーナンキ議長などFed幹部によぎったのは"Japanization"であった。デフレトラップに陥る懸念を払拭すべく量的緩和第2弾を実施する運びになった。ドル安懸念から米国外から非難が噴出していくこととなり、対円においても例外でなく、11月2-3日のFOMCの翌日へ日銀会合が日程変更されるなど、もはや一国の金融政策が他国の金融政策を動かす事態となった。QE2の成否は2011年に問われ、QE3に向かっていくのか、あるいは出口戦略に向けたところに行くのか?2011年もFed動向から目が離せない。


以下、ハイ・フリークエンシー売買の是非が問われることになったFlash Crash、日本のフラッグキャリアの破綻であるJAL、2009年に倒産してから1年数カ月で再上場を果たしたGMなどが上位となった。


2.金融市場的に今年最も印象の残った人を選んでください。


金融市場的に今年最も印象の残った人を選んでください。
オバマ米大統領66%
メルケル独首相2526%
バーナンキFed議長6365%
白川方明日銀総裁1616%
トリシェECB総裁1616%
胡錦濤中国国家主席66%
温家宝中国首相55%
菅直人首相33%
周小川PBoC総裁22%
ボルカーFed元議長1010%
ストロスカーンIMF専務理事77%
キャメロン英首相00%
ザッカーバーグFacebook CEO33%
タコのパウル君1414%
野田財務相1920%
Other55%
複数のチェックボックスをオンにできるので、割合が 100 % を超えることがあります。
トップ回答は独走でFedバーナンキ議長。昨年のTime誌のPerson of the Yearだったが、金融市場においては今年もその座を維持したといってもよい。8月にジャクソンホールでの講演で追加の資産購入を示唆、そして金融マーケットはFedの追加資産購入を織り込む形で推移、米国債が期待で大きく買われ、ドル安が進行した。そして11月にQE2として長期国債を6000億ドル購入することを決定させた。2011年も引き続き同氏の言動からは目が離せないものとなっていくのだろう。


次点はメルケル独首相。常にソブリンリスクに揺れ動くユーロの主導者的な存在としてその言動に注目が集まった。金融市場的には金融機関の株式や国債の空売り禁止及びCDSのネイキッドショートセリングの禁止を決めたり、EFSFの増額や欧州共同債発行に反対を貫き同意させた。2011年もソブリンリスクに揺れ動く中、どの程度譲み寄るのか、あるいはそうではないのか、その姿勢が問われていくになろう。


3位は為替介入を実施した野田財務相。円高が進む中「為替動向、細心の注意と重大な関心を持って見て行く」というために緊急会見を開いたりするなどしていたが、ついに9月15日に介入を実施した。それも史上空前の2兆1249億円が投じられた。2011年も引き続き円相場はこの人物抜きには語れないようだ。


4位は同数で日欧中銀総裁となった。白川総裁はデフレ対策を求める声が高まる中、ゼロ金利、時間軸政策の強化、資産買い入れ(短国、長国、社債、ETF、REIT)という3点セットの包括緩和を実施した。今後も株安・円高局面になると日本で最も神経をピリピリさせる方のお一人として大変そうだが、2011年の活躍を祈念したいところである。トリシェ総裁もまたPIIGS問題が金融市場を不安に陥れる中で、国債の買い入れという苦渋の決断を下した。そして2011年前半の出口戦略という淡い期待も消えてしまった。2011年11月に向かって是非花道を飾って欲しいものである(再任される可能性ももちろんあるわけだが)。そして次のECB総裁が誰になるのか?というところも次第にヒートアップしていきそうである。


以下はこの世の奇跡であったタコのパウル君、ドット=フランク法を強烈に推し進めたボルカー元Fed議長など。ちなみにオバマ大統領は6票しか入っておらず、いつのまにやら存在感が薄くなってしまっている。Time誌のPerson of the Year 2010に輝いたFacebookのザッカーバーグCEOはあまり得票を集めなかったが、今後同社サービスが日本国内でも拡大及び浸透していく過程においてこの名前を聞かない日はない、ということになっていくのかもしれない。


3.金融市場的に来年注目の国はどこですか?


金融市場的に来年注目の国はどこですか?
米国5456%
中国5860%
PIIGS4041%
ドイツ1313%
英国1414%
東欧諸国77%
オーストラリア55%
ブラジル99%
インド1515%
東南アジア諸国1111%
韓国33%
北朝鮮44%
中東諸国00%
アフリカ諸国11%
日本2122%
Other22%
複数のチェックボックスをオンにできるので、割合が 100 % を超えることがあります。
トップ回答は中国であった。米国を僅差で抜いていることを考えると、もはや2000年代のような超大国はアメリカ1国ではなく、G2体制という印象を強くさせた。2011年の中国について、経済面においては、高成長は維持するものの、インフレとの戦い、不動産投機のヒートアップ、銀行の不良債権問題の顕在化など、サスティナビリティある経済運営に向けていくつかの障害が立ちはだかることになる。国際金融ではRMB改革の進展がどの程度なされるのかというところについても関心がもたれるのだろう。政治面では習近平体制が2012年にスタートするにあたっての足固め年となる。指導部の世代交代も起こっていく。外交では近隣諸国との領土問題における強硬主義がどのような展開をみせていくのか、ということであろう。内政は広がる格差問題、賃金上昇圧力(建前上共産主義国にインフレは存在してはならない)、環境問題、都市部犯罪率の高まりなどへの対処になっていくのだろう。高成長とインバランスを内包した大国の2011年の動向は最も目が離せないところなのだろう。


2位は米国。経済的には2010年よりも成長が加速すると言われているが、高い失業率、下がる住宅価格、デフレ懸念、さらには州・地方政府の財政危機など懸念事項も多い。政治面では2010年の中間選挙で民主党が大敗しオバマ政権の求心力が低下している中で、2012年の大統領選挙に向けた動きが次第に活発化していくことになる。国際金融面ではQE2と通貨安競争に対する各国の批判が高まる中で、どのようにして批判を交わして政策を遂行していくのかに注目が集まろう。G2体制という"New Decade"での米国の立ち位置について改めてその姿勢に注目が集まるものとなろう。


3位はPIIGS。2009年にドバイショックが起き、ソブリンリスクの伝播はギリシャに向かい、ベイルアウトとなった。その間EUというあり方、すなわち単一の中央銀行を持つものの、財政は各国に委ねている現状の枠組みに対しても論争が巻き起こることとなった。年末にはアイルランドが同様に救済されることとなった。2011年はポルトガル、さらにはスペインに波及していくであろうこの問題がどのようなストーリー展開となっていくのか市場関係者ならずとも関心が高まるものと思われる。


以下日本、インド、英国、ドイツなどが続く。


4.その他今年印象に残ったことがあればお聞かせください(以下自由回答)。


・論理的な確信があるわけではありませんが、市場がグローバルかつ大きすぎると長期のイールドはもう中央銀行が管理できないのかもしれないという考えが頭にわいたことです。 グリーンスパンがかつて『conundrum』と言いましたが、今回のQE2の結果Fedの思うように金利が動いていない辺りに、こんなことを思うようになりました。
・サッカーワールドカップ東電の増資。
・尖閣問題
・気象とコモディティ価格高騰厳冬・猛暑
・全てを無視するかのようなJGBの買われ方と売られ方JGBの金利低下とボラティリティの上昇。
・金価格の上昇、長期金利の低下
・バーナンキがヘリコプターか通貨価値を守るか
・日本の財政当局のアホさ加減
・POMOでしょうか。
・尖閣諸島問題 朝鮮半島問題
・日銀の為替介入は、やろうと思えばやれるんじゃん、と良い意味でのサプライズでした。
・サッカーワールドカップと惑星探査機はやぶさ
・ユーロ安、ドル安
・Flash Crashが一番印象に残りました。
・金価格の高騰と金融系の方のアゲアゲ見通しですね。 需給への意識差がここまであると思ってませんでした。 それがはっきり見えたのが印象的でした。


個人的にはFlash Crashと11月以降の金利上昇。前者はHFTが逆回転したときのリスクであり、後者はリスク管理相場として考えさせられるところが多かった。


5.2011年に注目していることがあればお聞かせください(以下自由回答)。


・スペインとポルトガルがどこで引き金を引くかユーロは溶けるのか
・大証のデリバティブ新システム
・財政問題、ソブリンリスクの波及
・2012年の団塊世代大量定年問題に向けた財政圧力の増大。それに伴う日本国債市場の動向
・円高がどこまで進行するか。
・PIIGSおよびユーロの動向。
・中国のインフレと人民元の動向。
・QE2は奏功するか。"
・インフレ加速が、債券暴落を引き起こすか
・ECB総裁の後任。ウェーバー氏がどう変身するか。QE2の行方。その中での金融市場の迷走。
・リーマンショック後の反騰が終わり、金融市場は大底を探りに行くのではないか。一抹の不安を覚える。
・アメリカHousing Market
・Euro
・日本消費税、GDP成長率
・エマージング諸国の資本流入への対応
・中国の経済動向
・人民元改革の行方"
・中国経済動向、米国景気と住宅市場、債券需給
・ソブリン&バンクセクター:ヨーロッパ銀行債務のリファイナンス、ポルトガルのリファイナンス/エマージング:金融政策(特に中国)/先進国:銀行決算
・来年は景気動向云々ではなく、テーマの中心はエマージングの金融政策とソブリンから派生する銀行セクターの債務と収益動向が中心になると思います。
・基本的には円債市場の金利は過去10年間の平均値へ回帰する可能性を見ておく一方で、PIGS問題をはじめ、米国のマクロ指標の悪化もしくは踊り場で金利の急低下の可能性は排除しない。ただし、運用方針としては上値を追わず、ターゲットを決めて押し目買いに徹する一年となりそう。
・QE3
・中国がインフレをコントロールできるか
・米国はデフレかインフレか"
・トリシェの後任
・金
・英国
・ユーロのソブリン、朝鮮有事、アメリカのデフレ化
・朝鮮半島緊迫
・日本国債長期金利と米国債長期金利の動向。特に米国金利はQE2後の行く末。米国の出口戦略。
・政局と日本の財政への懸念
・中国の動向。
・FXをやっている関係でですが、金利がこのまま上昇するのかどうか。
・ユーロはPIGSのソブリンリスク問題で下げ続けるのかどうか"
・CX 資源関連株の動向
・金融部門ですと米金融緩和の継続、金利動向(利上げ→金下落のため)。
・商品部門ですと銅ETFとロシアのパラジウム在庫、銀現物需給動向です。
・欧州債務危機がどこまで進展するか
・Fedの更なる緩和はあるか、もしくはある時点で打ち切るか
・中国の不動産バブル懸念、バブル破裂は起こりうるか
・それに付随した香港・シンガポール・オーストラリアなどの不動産価格
・先進国デフレ、新興国デフレがどこで転換点があるのか注目しています。


個人的には「明日は明日の風が吹く」という感じなのだが、上記に挙がったことは確かに全て気になる。


今回もアンケートに多数のご回答を頂き、誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。2011年も皆様に取りまして良い年でありますよう祈念致します。



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