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FOMC~"Unchanged"ながらも"Cautious"な声明文 

1月25-26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、FF金利を0-0.25%及び6000億ドルの証券購入という政策について現状維持を決めた。今回のFOMCにおいては前回同様討議された内容に焦点が当たるため、政策の方向性については議事録を待つ必要があろう。また経済見通しについても議事録で公表される予定である。声明文の内容からすれば、経済のアウトルックについてはコーシャス(慎重)な印象が強く、現状の政策を支持するものとなっている


声明文において、経済のアウトルックについては、


confirms that the economic recovery is continuing,

経済回復が継続していることを確認



としており、一段の上方修正は行われなかった。さらに、


though at a rate that has been insufficient to bring about a significant improvement in labor market conditions

しかしながら、労働市場を大きく改善させるには不十分である



としており、12月の声明文よりもやや強めのトーンで、現状の景気回復が労働市場を改善させるだけのものではないとしている。雇用は増加しているが、失業率は9%を下回るものではなく、2010年は112万人程度の雇用創出であり、リセッション時の840万人減を埋めるには不十分なペースである。このことが現在のQE2の政策を支持する論拠となっている。


消費については年末に"picked up"(上向き)として12月の"Household spending is increasing at a moderate pace"(家計支出は緩やかなペースで拡大している)から上方修正しながらも、それでもなお、高い失業率、緩やかな収入の伸び、低い住宅価格、タイトな信用状況によって抑制されていることを表明している。この点は28日に米10-12月GDPが公表され、個人消費の拡大が示唆されるものとなるのだろうが、それでもなおコーシャスな見方を行っている。設備投資に関しては、"Business spending on equipment and software is rising"(企業の支出は上向きである)としており、前回から上方修正しているものの、非居住用構造物(商業用不動産)への投資が弱いままであり、このあたりもコーシャスな見方を崩していない。


さらに、インフレの見方に関しても、


Although commodity prices have risen, longer-term inflation expectations have remained stable, and measures of underlying inflation have been trending downward.

コモディティ価格は上昇しているが、長期的なインフレ期待は安定したままであり、潜在的なインフレ基調は下方トレンドとなっている。



としていることから、コモディティ価格が、長期的なインフレ期待を上昇させるわけでもなく、インフレ懸念を強めるものではないとしている。このあたりは恐らく経済に大きなスラック(たるみ)が存在していることから、投入価格が上昇しても価格転嫁が難しく、最終製品が大きく上昇するという懸念は持っていないということになる。このあたりはコモディティ価格の動向を明確に警戒視しているECBのスタンスとは異なる。デュアル・マンデートを主張していく限りにおいては、タカ派的に舵を切るのは難しいのだろう。従って、一部で出されていたFedによる早期利上げ論をやや後退させるには十分な声明文だったように思われる。以下のグラフはCMEのFF金利先物のカーブ(出所:CME)。


FFFuture 20110127.


利上げを100%織り込んでいる時期に関しては来年の3月程度となっている。来年の3月までに引き締めスタンスに出るのだとしたら、それはFF金利の操作ではなく、準備預金の付利の高め誘導を行い、資金を吸収していくものとおもわれる。


今回のFOMCについては、タカ派として新メンバーに加わったフィッシャー委員及びプロッサー委員の動向についても注目が集まったが、昨年のホーニグ委員とは異なり、賛成票を投じ、政策に対して一応の支持を表明した格好となっている。これについては足元でインフレターゲティング政策に傾斜している以上、内部からその効果を薄れさせることは出来なかったのだろう。しかし、今後の経済状況及び政策変更に直面する局面においては必ずしも賛成票を投ずるわけではないので、今後の発言には注視していく必要があるのだろう。


個人的にやや気になったのは、やや細かいところだが、今回の声明文では、買入総額は6000億ドルとしながらも、


a pace of about $75 billion per month

毎月750億ドルのペースである



というフレーズが削除されている。これについては、8カ月で6000億ドルを買い切るとしながらも、オペをより裁量的に行う意図があるのかもしれない。このあたりは議事録を待ってということになろう。


以下はQE2を行って以降現在までの各種データ。


・Fedのバランスシート(出所:ClevelandFed)


FedBalanceSheet 20110127.


11月3日から1月19日までの間、バランスシートは1579億ドル拡大し、長期国債(Long Term Treasury Purchases)は2302億ドル増加している。


・11月3日以降のPOMO(Primary Open Market Operations)による長期国債買入の推移(出所:NYFed)


POMO 20110127.


1月25日時点においてPOMOによる長期国債買い入れ総額は2717億ドルとなっている。


このうち、BS上のMBSは11月3日から1月19日までに657億ドル減少していることから、POMOによる国債買い入れのうち、19日現在で新規購入はおよそ1645億ドル(週間ベースのBSより)であり、およそ2.2カ月分くらいのペースとなっている。進捗としてはそれほど速いというわけでもなく、遅いというわけでもない。


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カテゴリ: 市場視点

タグ: Fed  金融政策  FOMC  QE2  ドル  金利  ZIRP 
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