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定点観測~9月米製造業業況 

10月3日に9月ISM製造業景気指数が発表された。以下はISM製造業景気指数の推移である(出所:ISM)。


ISM 20111004.


内訳


ISM Detail 20111004.


9月のISM製造業景気指数は51.6となり、市場予想の50.5を上回る結果となった。また好不況の分かれ目である50を上回っており、ISMでは26カ月連続で拡大しているとの判断を行なっている。景気指数(PMI)は2月をピークに減速傾向を示しており、7月以降は景況判断の分かれ目である50近辺まで低下してきている。8月は、米連邦債務上限引き上げの交渉や米国信用格付けの引き下げなどの影響によりマーケットが混乱したことを受けて景況感が大幅に悪化したものの、9月は金融市場がやや落ち着いたことを受けて反動増となったものとみられる。しかし、現状のマーケットにおける緊張感は次第に高まってきており、今後の展開次第では景況感も急低下する可能性もある。ISMでは、木製品。石油石炭製品、食品・飲料・タバコ、アパレル、皮製品、非金属原料製品、その他製造業、輸送用機器、プラスチック・ゴム製品、印刷業、化学製品、コンピュータ・電子製造で業況が拡大し、一次金属、繊維、家具、金属製品製造、紙製品、電気機器・アプライアンス・コンポーネンツで縮小しているとした。以下は購買担当者の見解である。


"The economy continues to be a drag on our business outlook. We are trying to deal with new and additional FDA regulations which are costing significant dollars. It is hard to recoup any of these additional costs in our pricing levels without losing significant sales volumes." (Chemical Products)
経済は我々の見通しの邪魔になっている。我々は著しくコストが掛かる、FDAの規制当局との新規もしくは追加の交渉を試みている。大幅な販売量の減少なしに我々の価格水準におけるこれらの追加コストを回収するのは難しい。(化学製品)

"Market is cautious, but still steady." (Electrical Equipment, Appliances & Components)
市場は慎重だが、未だに着実である。(電気機器)

"Global demand for semiconductors is down and maybe not yet 'bottomed out.' Inventory reduction activities are a priority." (Computer & Electronic Products)
半導体のグローバルな需要は低下しており、まだ「ボトムアウト」とはいえないだろう。在庫の減少が優先される。(コンピュータ・電子製品)

"Still strong automotive demand." (Fabricated Metal Products)
自動車の需要は未だに強い(金属製品)

"Orders remain consistent and steady ? no sign of lower demand." (Paper Products)
受注は一貫して着実であり、需要の低下のサインはない。(紙製品)

"Japan supply chain issues are over, but exchange rates and raw material prices are hurting our profit." (Transportation Equipment)
日本のサプライチェーン問題は終わったが、為替レートや原材料価格は利益を損なわせている(輸送用機器)

"We sense a weakening in demand, but it is not extreme at this point." (Plastics & Rubber Products)
需要は弱まっていることを感じているが、この時点で極端なものではない。

"Overall, business is improving with a measurable uptick in orders this month. Part of that is due to pre-holiday season orders." (Miscellaneous Manufacturing)
全体的に、ビジネスは今月はっきりとした受注の上向きにより改善している。その一部はホリデーシーズン前の受注である(その他製品)

"Business continues to be sluggish." (Furniture & Related Products)
ビジネスは弱さが続いている(家具製品)



このような回答となっている。底堅い業種もあれば、弱さが続いているとの認識を示す業種もあり、業種でまちまちな認識となっている。しかし傾向として半導体は(グローバルなシリコンサイクルの影響もあり)弱く、サプライチェーン障害が解消された自動車などのセクターは堅調なものとなっている。


新規受注は前月と変わらずの49.6となっており、50を下回った状態が続いている。このことから、需要については引き続き停滞しているとみることも出来る。足元の需要については、国内消費も弱い状況が継続し、また経済見通しも不確実性が強く、グローバルレベルの景況感にも減速感が強まっていることが需要低迷の背景となっているものと思われる。このことから、ISM製造業PMIは底堅い数字となったものの、需要動向については決して楽観できるものではない。在庫は東日本大震災後のサプライチェーン障害で大きく減少したあと復元の動きとなっていたが、足元で在庫を減らす動きも出てきている。従って、ISM製造業先行指数となる在庫/新規受注レシオは前月と横ばいになっている。以下のグラフは在庫/新規受注レシオと生産指数の推移である(出所:ISM)。


IMS leading indicator 20111004.



価格指数は4月に85.5を付けたあとにピークアウトする展開となっており、9月では56.0にまで低下した。このことからコスト上昇圧力は緩和されてきており、企業のマージン確保が容易になってきている。雇用指数は前月の51.8から53.8に上昇している。前月の雇用統計で、製造業(Manufacturing)の雇用は3千人の減少となったが、企業の信頼感がやや改善されたことや、稼働率を向上させるために採用活動も8月に比べやや活発にさせたものと見られる。しかしその動きは限定的なものとなっている可能性もある。以下は製造業の雇用増減と雇用指数の推移(出所:ISM/米労働省)。


ISM Employment 20111004.



9月のISM製造業景気指数は、傾向として8月の米連邦債務上限引き上げ交渉や米国信用格付けの引き下げによる金融混乱の一時的なリバウンドとして各種指標が上昇したものの、回復は限定的なものとなっている。中期的には景気のモメンタムの低下は継続しており、今後欧州ソブリン問題の状況がさらに悪化し、金融市場の緊張が拡大、さらに世界経済の減速が加速することになれば、PMIも50を割り込む可能性が高くなる。世界のPMIでは、JPモルガンのグローバル製造業PMIは49.9となっており、好不況の分かれ目である50を割り込んでいる。また新興国やユーロ圏を中心に50を割り込む動きとなっており、減速感を強めた内容となっている。以下は各国の9月の製造業PMIとグローバル製造業PMIの推移(出所:Markit/JP Morgan)。


World PMI 20111004.

JPM Global Manufacturing PMI 20111004.




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