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欧州サミット~ヘアカット・EFSFレバレッジ・銀行資本増強 

10月26日に欧州サミットが開催され、現状の金融市場や経済及び各国財政再建の取り組みについていくつかコミットされた。以下はステートメントである。全文はこちらを参照。


We are all aware that the situation is serious. From a series of national debt crises, the situation was evolving into a systemic concern, threatening the stability of the Eurozone as whole. This threat has to be contained. We therefore took last Sunday and tonight important decisions on the four fronts where action is needed.

我々すべて状況が深刻であるということを理解している。国家の債務危機に見舞われて以降、状況はシステマティックな問題に進展し、ユーロ圏全体として安定の脅威となっている。この脅威は封じ込めなくてはならない。従って、我々は日曜日及び今夜、必要とされている行動として4つの前進を決めた。




1.ギリシャ

1. A sustainable solution for Greece. We want to put Greece on a track where, in 2020, it will have reduced its public debt to 120 pct. of GDP. Since July, market conditions worsened. The new programme includes an extra effort by the official sector. A new EU-IMF programme of up to 100 billion will be put in place by the end of the year.

1.ギリシャ問題の持続的な解決、我々はギリシャを安定的な軌道に乗せる必要があり、2020年に、GDP債務比率を120%に削減させる。7月以降、市場の状況は悪化した。この新しいプログラムは公的セクターにとっての大きな努力を含む。新しいEU-IMFプログラムは今年末に1000億ドル規模に置き換えられる。

It also includes a voluntary contribution by private creditors who had lent to Greece. It was agreed by them tonight and amounts to a nominal discount of 50 pct on notional Greek debt.

またギリシャに貸していた民間セクターによる自発的な寄与も含まれる。今晩ギリシャの債務の名目50%のヘアカットで合意した。



2.EFSFレバレッジ

2. A sufficient firewall against contagion, thanks to an agreement to multiply up to fivefold the firepower of the European Financial Stability Facility (EFSF) rescue fund. The leverage could be around 1 trillion, under certain assumptions about market conditions, the set-up and investors’ responsiveness in view of economic policies.

2.危機の伝播に対する十分なファイアーウォールについて、EFSFの火力(firepower)を5倍にさせることで合意したことを歓迎する。市場の状況について明確な評価を行った下で、レバレッジは約1兆ユーロとなり、経済政策を考慮して立ち上げと投資家への対応を行う。

We have identified two approaches for the EFSF. The first one aims at giving credit enhancement to sovereign bonds issued by Member States. Under the second approach, the Fund could set up one or several Special Purpose Vehicles to finance its operations. Each option could lead to leverage of up to 4 or 5 times. They can be used simultaneously, so as to increase the robustness of the financing strategy.

我々はEFSFに2つのアプローチを定義した。1つの目的はメンバー国によって発行されたソブリン債の信用補完を提供する。第2のアプローチは、EFSFがオペレーションのファイナンスを行うために、1つもしくは複数のSPV(特別目的投資機関)を設置する。それぞれのオプションは4-5倍のレバレッジを引き上げることが出来る。これらは同時に利用できることができるため、ファイナンスの戦略の堅牢性を増すことが出来る。



3.欧州金融セクターの財務強化

3. We foster confidence in the European banking sector. We approved a co-ordinated scheme to recapitalise banks across Europe. The ratio of highest quality capital will be increased to 9%. This will enable the banks to withstand shocks important in the current exceptional circumstances. State guarantees to improve the longer term funding will safeguard the flow of credit to the real economy. It is essential for the prospects for growth.

3.我々は欧州の金融セクターの信頼性を促進させる。我々は欧州の金融機関の資本増強に対して有機的なスキームを承認した。最も質の高い資本(コアTire1)の比率を9%に引き上げる。これは現状の特別な状況において、銀行が重大なショックに耐えられるようにすることが出来る。長期的なファイナンスを改善させるための国の保証は実体経済の信用のフローを保護するであろう。



4.財政再建

4. Further fiscal consolidation by those Member States who need more sustainable public finances and more structural reforms.

4.持続可能な公的ファイナンスと構造改革を必要とするメンバー国によるさらなる財政再建

In this context, the Euro Summit welcomes the clear commitment of Italy to achieve these objectives and to abide by the timetable it set itself. This ambitious package, in particular the measures to increase competiveness and to liberalise the economy, now need implementation. We also commend Italy’s commitment to achieve a balanced budget by 2013. We take of the note of the plan to increase the retirement age to 67 years by 2026; the way to get there should be defined by the end of this year.


この文脈において、欧州サミットはこれらの目的を達成し、財政再建へのタイムテーブルを遵守するというイタリアの明確なコミットメントを歓迎する。この野心的なパッケージ、特に経済の競争力と自由性を増す方策は、現状実装していくことが必要である。我々は、2013年までに財政均衡を達成するというイタリアのコミットメントも歓迎する。我々は、2026年までにリタイアする年齢を67歳にまで引き上げるという計画の言及を採択した。この方法は今年の年末までに決められるであろう。



Let me make a general remark here.

Compared to eight or ten years ago, the pressure which leaders put on each other has become much more effective, as the events of the last days show. Today no government can afford to underestimate the possible impact of for instance public debts or housing bubbles in another Eurozone country on its own economy; they would be punished by the voters, and by the markets. Peer pressure has become more effective, because the money of their taxpayers is at stake.

8年もしくは10年前と比較して、昨日の出来事のように、お互いに指導者がプレッシャーを掛け合うことはより効果的となってきている。今日政府なしでは、例えば欧州の国とその経済において公的債務もしくは住宅バブルのような潜在的な可能性の影響を避けることは出来ない。彼らは有権者あるいは市場から罰せられるだろう。互いのプレッシャーはより効果的になってきている。なぜならば納税者がリスクを負っているからだ。


Yet we want to further improve the economic governance framework. Today we decided to go even beyond the six-pack legislation on some points, as of now. We also approved ten measures to improve the governance of the euro area. Different other ideas have been suggested to reinforce fiscal discipline.

しかし、我々は更なる経済的な統治のフレームワークの改善を行いたい。本日、我々は幾つかの点で、6つの立法を乗り越える決定を行った。我々は同時にユーロ圏の統治を改善するために10の方針を承認した。他のアイデアとの違いは、財政規律を強化するために提案された。


Therefore the Euro Summit decided to reflect “on a further strengthening of economic convergence within the euro area, on improving fiscal discipline and deepening economic union, including exploring the possibility of limited Treaty changes”. The full European Council will revert to the issue in December on the basis of an interim report by myself in close cooperation with Presidents Barroso and the President of the Eurogroup. The report will be finalised by March 2012.

それゆえ、欧州サミットは、制限された条約の変更の可能性を模索することを含めて、「欧州圏のさらなる経済的な集中の強化、財政規律の改善、そして経済共同体の深化」を反映させることを決めた。すべての欧州委員会はバローソ委員長とユーログループの代表と緊密に協働して、中間報告に基づいて、12月に問題を再考することにする。報告は2012年の3月に完成させる。


We do not want to repeat some of the errors from the recent past. In taking today’s decisions, we lay the foundations for our future. All Members of the Euro Summit are determined to follow this path.

我々は過去の間違いの部分を繰り返すことを望まない。本日の決定において、我々の将来にとっての基礎を築いた。欧州サミットのすべてのメンバーはこのパスに従うことを決定した。



決定事項は、まとめると、以下のようなことである。


・ギリシャに対する財政再建のコミットメント(2012年までにGDP債務比率を120%にする)と50%のヘアカット
・EFSFの拡充は各国債券の保証、4-5倍のレバレッジの引き上げで1兆ユーロ規模
・欧州銀行の資本増強
・イタリアを中心に財政再建へのコミットメント



ギリシャ向け債権の50%ヘアカットについては、「自発的」といった形で民間債権者が合意した。今後、これがクレジットイベントに抵触するかどうか、各信用格付け機関の判断が待たれるところである。EFSFの拡充についてはSPIVを設立する形で周縁国債券の信用補完を行なっていくこととした。欧州圏の金融機関について、各国の財政が逼迫している状況の中、危機が起こっても銀行の債務を、例えば米国のTARPのように国に移転することは難しくなっている。そのために、自己資本比率を9%に引き上げて財務健全性を高めることと、エクスポージャーとして保有している各国の債券に対して信用保証を行いつつ、さらにはECBのカバードボンド購入再開、流動性供給を通じてレンダーオブラストリゾートの役割を強化することで金融市場の安定化を図っていくということになる。現状、EBAは欧州の金融機関について資本増強は1060億ユーロと試算しており、今後増資などで資金調達を図っていくことになる。金融機関が自己資本比率を引き上げるためにバランスシートの圧縮を行うことは、各国債券のエクスポージャーが大きい場合、その債券価格の値崩れを起こしてしまう可能性があり、難しいようにも思われる。


今後の問題は、ギリシャを含め、重債務国の財政再建がどのように進展していくかと、今回の金融市場の緊張により実体経済にどの程度影響が出ているかを注意深くみていく必要がある。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: ユーロ  ソブリンリスク  EFSF  欧州金融不安 
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