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雑感:米国経済に前向きに転じた理由 

この頃、米国楽観論と悲観論、さらにFedの出口戦略について激しい議論が随所で行われている。個人的には直近で早期出口論的な立場及び米国経済ブリッシュ的な論調を取っているのだが、これにはいくつかの理由がある。


(1)これまでは米国弱気論的なスタンスを取っていたことへの修正


本ブログでも述べていることだが、個人的に昨年の秋まではコロンビア大学スティグリッツ教授やサンフランシスコ連銀イエレン総裁の述べていることが妥当だろうと思っていた。しかし、11月-12月の経済指標を見る限りにおいて、かなりの指標がポジティブな回復をみせている。いくつかをあげるとすれば、


(一致指標系)
・Non Farm payroll
・小売売上

(先行指標系)
・Initial Jobless Claims
・ISM Manufacturing PMI
・ミシガン大学/コンファレンスボード消費者信頼感
・在庫関連指数

(インフレ指標系)
・CPI
・Break Even Inflation


これらの指標をみると明らかに改善している。特にISM Manufacturing PMIは新規受注の低下から11月から12月にかけてモメンタムが低下すると予想していたのだが、これを覆す数字が出ている。Non Farm Payrollに関しても11月は2007年12月以来初めてプラスに転じているし、(表面上かもしれないが)雇用は改善している。また、BEIは既にリーマン・ショック以前のレベルまで回復しているし、11月のCPIは急激な切り返しとなっている。在庫サイクルも徐々にではあるが減少から増加に転じてきている。これは11月あたりまで個人的な既定路線として米経済はしばらくの間L字的に低迷し続け、Fedの利上げなんて早期には行われないだろう、としていた見立てを覆すに値するものとなった。つまり、局面変化が起こっているということだろう。相場にしてもそうなのだけれど、局面変化時は得てして対応を誤りやすい。経済におけるアウトルックを変えるにしても、相場観を変えるにしてもなかなか難しいが、個人的にはこれらの経済指標のV字的な回復が米国の経済認識を覆すに十分過ぎるだけのものだったと思われる。


(2)決定的だったのは街角景気


米国から帰ってきている人の話を聞いた。その方も米国に対してベアリッシュな見方を立てていたのだが、それが覆されるくらいの景況感だったという。(notice:大寒波が到来する前の話)昨年のクリスマス商戦は暖かいこともありシカゴでは普段の年末と全く変わりはなく、盛り上がっていたという話してくれた。他にもいろいろあるが、こういった街角景気の話を聞くにつれ、これまで持っていた悲観的な米国経済という既成概念を変えなければいけないと思わされるくらいのインパクトがあった。個人的には今年のクリスマスシーズンの街角は閑散で、失業者が冬を越せないのではないか、と心配するくらいであったのだが、そういった話を聞くにつれ、街角景気を重視して経済をみるべきであると考えた際、こういった現地の話も米国に対する見方を修正していかなければならないと思った背景にある。


もちろん、米国にも様々な難題がある。商業用不動産の暴発、Consumer Creditが依然として低下して、家計部門におけるデレバレッジが進んでいること、さらには住宅問題も解決されたわけではない。ファニーとフレディの対応を間違えると大問題になる。また財政も深刻だ。このあたりは引き続き注意深くみていかなければならないリスク要因だ。しかし、雇用はレイオフサイクルが既に終わっており、人材派遣の雇用者数が増加していることは(それだけ正規採用を抑制しているという見方ができるが)、雇用の先行きの明るさがみえる。さらに先月のNFPで金融部門がプラスに転じたのも大きい。これが意味するところは、最も富裕で購買力も高いセクターの雇用が改善しているということなのだ。また米国の家計はミューチュアル・ファンドをかなり保有しているので(日本みたいに家計の大半が預貯金というわけではない)、2009年トータルで見た場合、DJIAが急騰したことも資産効果として出てきていてもおかしくはない。


バイアスを掛けるつもりは全くない。V字に回復している指標もあれば、緩慢なものも多い。しかし、変にネガティブな色眼鏡を掛けると物の見方を間違える可能性があるな、と痛感したのが昨年の11-12月の時期だった。


あと、外為市場の世界はフローで動く。そして相対比較観の世界である。OECD Outlook Economicで示された2011年のG7諸国で最も経済成長率が高いのは米国だし、ユーロ圏の事情(ソブリンリスクやスペインの2割に迫る失業率・さらには拡大M3が前年比でマイナスに転じた事実)や日本みたいに周回遅れで緩和政策をやる国に比べ、利上げの時期は早期になると思われる。デンマーク中銀が利下げをした事実というのはユーロエリア広範の経済金融環境の厳しさを浮き彫りにしているわけだし、同域内のECBだって2010年をみれば少なくとも利上げなんて出来ないと思われる(個人的には利下げに追い込まれるのではないかとの見方)。そういった面からしてドルブリッシュなストラテジーを立てざるを得ない。


もちろん、これが全てではない。また色眼鏡を掛けてしまわないように十分経済指標を分析していくつもりであり、次の局面変化の対応はもっと正確に行いたいと思っている。


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