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銀行規制 

今日の東京株式市場は急反落した。昨日のNY市場でオバマ大統領の演説をきっかけとして雪崩を打ったかのように投資銀行株に売り物が殺到した。その流れを受け継いでの東京株式市場であったが、結局ここまで上昇してきた自己の裁定ポジションの解消が起きて下げバイアスを加速させた格好となった。但し、後場になると「アジアマネー」といわれるような買い物が入り、下げ渋りの展開、メガバンクなどが切り返していくような展開となった。


そのオバマ大統領の演説とは、以下のようなものだった(ロイター記事参照)


銀行、または銀行を傘下に持つ金融機関によるヘッジファンドおよびプライベート・エクイティ・ファンドへの投資や出資、保有を禁止

・預金だけでなく、それ以外の資金調達源も考慮に入れ、金融セクター全体に対する銀行の相対的な規模に制限を設ける。預金に関しては、特定の銀行にリスクが集中するのを防ぐため既に上限が設定されているが、現行規制では他の資金源に制限はない。 


銀行の自己勘定取引を禁止




こういった物を見た瞬間は流動性の薄い社債市場やMBS市場などでプロップディーリングが禁止されるということは、そういった市場の流動性が乏しくなっていくといった感じで大変危惧を抱いた。さらにいえばプロップディーリングで収益をあげている金融機関は数社だけであり、狙い撃ちされた感じもする。昨日は一昨日のモルガン・スタンレーに続いてゴールドマン・サックスの決算が出されたが、トレーディング部門やプリンシパル部門の収益は相当大きな額であり、全体の76%の収益はここで稼ぎ出している。以下の表はGSの収益。


Goldman Sachs


上記法案が可決されるようになれば大手銀行の投資銀行業務そのものに対して大きなダメージを与えることとなる。現状の投資銀行は、伝統的なインベストメント・バンクが果たしてきたアンダーライツ(引受)中心の業務以上にこれらの収益に依存しており、こういったものが禁止されるとGSやモルガン・スタンレー、JPモルガンなどの業務そのものが太刀打ちいかなくなる可能性がある。


しかし、よくよく注意して冷静にみなければいけないことは、この法案がめざすところはボルカー元Fed議長が目指すところのグラス・スティーガル法(銀証分離)の復活によって"Too big, to Fail"問題に対処する狙いがある。グラス・スティーガル法のような厳しいものにはならないにしても、大きなリスクポジションを取る巨大ユニバーサルバンキングを解体させ、破綻リスクを軽減させる狙いは理解できる。そのためゴールドマンのようなところはいち早く銀行業務免許を返上を予想する向きもある(Bloomberg参照)。この場合の銀行業務とは、預金の受け入れと連銀貸し出しの利用が可能になる一方、Fedの監督下に入っているということである。GSやMSも2008年のリーマンショックの際、流動性不足に追い込まれた時期に、銀行業務の申請を行い免許を取得した。しかし、この法律がもし可決すればそういった枠組みから外れ、いわゆる昔のような投資銀行に戻る、といった形のイメージだろう。しかし、GSやMSならばそういった転換も効くが、メリルリンチを買収したバンク・オブ・アメリカやベアー・スターンズを買収したJPモルガンなど、いわゆるユニバーサルバンクも投資銀行業務を強化させており、今や収益柱であるわけだから、今更これらの業務を分離させようとするのは技術的に困難な感じもする。


但し、いきなりこれだけ厳しい銀行規制を出してきた背景を考える必要がある。この法案が出てくる直前に与党民主党はマサチューセッツ州補選で敗北し、上院60議席を割り込んで議会運営が非常に困難になっている情勢の中で、オバマ大統領はウォールストリート寄りのサマーズNEC委員長からメインストリート側に支持があるボルカー経済再生諮問会議議長の意見を取り入れた、ということだろう。逆にこういったポピュリズムに現政権が走らざるをえないほど求心力が低下しているとみることもできる。この規制法案にしたって共和党からの反発が想定されるし、上院で60議席を割っている中で完全な形での法案成立は難しいとも思われる。個人的にはかなりの部分で「骨抜き」されるのではなかろうか?とも思ってもいる。


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