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Fedの早期出口戦略とそのハードル 

今日の東京株式市場は続落した。NY市場では、米国金融機関がギリシャ国債のエクスポージャを抱えている可能性があるのではないかとの観測から金融株主導で引け際に下落、KBW銀行株指数は1.5%安となった流れとなった。それを受け継いで朝方から安く始まったが押し目買いに下げ渋りの展開となった。ユーロがしっかり推移する中で突っ込み警戒感も台頭した感じなのだろう。とりあえず戻して引けたものの休日控えなどから積極的に買い向かう向きは限られた。


昨日はユーロ圏、ECBの話をしたが、トリシェ総裁がオーストラリア(RBAのカンファレンス)から急遽EU首脳会合に出席するため帰国した。その話をきっかけに何らかのギリシャ・スペイン救済に関する憶測が流れユーロの買い戻しを誘う結果となった。FTにもあるように80億ドルものユーロのショートポジションが積み上がっており、その巻き戻しという感じがする。


ユーロ圏が大騒ぎになっている裏でFedの動向にも気にしておかなければならない。昨日のWSJでFedは早期に出口戦略に踏み切るのではないかとの観測記事が話題となった。


Fed to Outline 'Exit Strategy'
Bernanke Prepares Future Strategy for Curbing Credit; Policy Shift Remains Months Off



この記事の重要な箇所を要約すると、


・Fedは経済が十分に回復してきたと決定づけており、引き締めの青写真を今週から描き始めている。
・金融引き締めに十分な経済状況であり、当局は数カ月の間に金融引き締めのレバーを引くことについて、いつ、どの程度行うか?その目的のための最善なコミュニケーションのあり方を議論している。
・政策転換を早めに行ってしまうと経済回復のトレンドを落としてしまうし、引き締めまでの時間を長くしすぎるとインフレになってしまう。
・今日の異例な低金利のいきなりの終了はモーゲージ金利や企業の短期間の企業借入金利に悪影響を及ぼす。(引き締めへの)段階の筋道やタイミングを金融マーケットを織り込ませる必要がある。
・現在流動性を付与するために資産を買い取っているが、時期が来ればそれらの資産を減らしていく。
・利上げはスピーディーに、低金利は長期化に。
・1月のコーン副議長の講演における金利上昇リスクに対するWarningはサプライズだった。
・Fedは資金吸収手段として「タームデポジット(ファシリティ)」やリバースレポなどを用意している。



といった形である。これをどう解釈するかどうかは別として、やはりFedは早期出口に舵を切りたいのだろう。その理由として低金利政策を正当化するだけの米国経済でもはやは無くなったということが主因である。しかし、それだけではない。サンフランシスコ連銀のイエレン総裁が以下のような興味深い発言を行っている(Bloomberg記事参照)。


Yellen said she sees no clear links between low interest rates and rapidly escalating real-estate prices in Hong Kong.
“Hong Kong’s recovery has undoubtedly benefited from the Fed’s easy monetary policy,” Yellen wrote. Even so, “it is by no means clear that the recent bout of property price appreciation owes mainly to low world interest rates.”


(抄訳)
イエレン総裁は米国の低金利と香港の不動産価格の急上昇との関係性は不透明であるが、香港(経済)の回復はFedの金融政策の恩恵を受けていることは疑いの余地はない、としている。もちろん、世界中の低金利が直近の不動産価格の上昇の主因として作用しているかどうかについては明確ではない。



としている。Fedの低金利政策と中国・香港の不動産価格の上昇との明確な関連性はないとしたものの、その政策がドルペッグしている地域の経済を刺激していることを認めている。つまり、Fedの低金利政策が長く続ければこれらの経済を過熱させるリスクがあることを認識しての発言ではないかと思われる。プライオリティは米国経済の回復あってこその金融引き締めでなければならないのは当然だが、世界の過剰流動性をある程度抑止しておかなければならないということも意識として働くところなのかもしれない。


しかし、Fedが出口へすんなりと傾斜出来るかどうかは、近頃のソブリンリスクの問題がどうしても壁となるのかもしれない。2010年は10兆ドル規模の欧州金融機関から旧東欧諸国を含む欧州国々への融資貸出資金額の約30%以上が借り換え期限を迎えるため、欧州各国はドルのリファンディングが必要となる。つまりこの1年は恒常的にドル不足となるのだが、あまりにも需給がタイトすぎるとファンディングに失敗する可能性がある。そうなれば欧州のソブリン危機がますます深刻化していく可能性がある。従って、危機が深刻化した場合、Fedは何らかの形で流動性供給を再開していかなければならないのかもしれない。2月1日に各国中銀とのドルスワップ取極をやめたが、場合によっては再度復活せざるを得ない局面も想定される。そうなった場合にはFedの出口戦略のロードマップにも影を落としていくことになる可能性がある。これは早期出口戦略に対する大きなハードルとなっていくのかもしれない。


いずれにしても10日のバーナンキ議長の議会証言は要注目といえるだろう。バーナンキ議長がどのような出口戦略を語るのか?そしてソブリンリスクをどのように意識しているのか、ここがポイントとなる。



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