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アヤ戻しとみるべきか、底打ち反転とみるべきか? 

今日の東京株式市場は反発した。昨日のNY市場において急な戻りを演じたことを受けて朝方から買い先行で始まり、CTAなどのショートカバーを巻き込みながら上昇していったような感じだった。後場になると春節明けの香港株式市場が上昇して始まると買い戻しが加速していく展開となって一段高となっていった。この戻りの局面をどのように考えていったらよいのかやや悩ましいところがある。カタルシスはEU財務相会合という感じなのだろうが、ギリシャの問題ではなく、欧州サイドで銀行規制に反対することでコミットしたということから心理的な改善がもたらされたといったところも見逃すことはできない。以下はロイター記事からの引用である。


この日の会合でEU財務相は米国の提案について議論した。会合のために用意された文書は、自己勘定取引部門と商業銀行部門の双方を1つの機関内に置く欧州の銀行モデルに米国の提案は矛盾すると指摘し、米国の提案を支持することについてEUに総意はないとしている。



つまり、欧州で展開する銀行はドイチェやUBS、HSBCに代表されるようにユニバーサルバンキングである。ブローカレッジ部門もあれば、インベストメント・バンキング部門もあり、コマーシャル・バンキング部門もあるので、これをグラス・スティーガル法的な枠組みで銀証分離というのは物理的に無理がある。当然こういったところを突いていけば欧米との銀行規制の意見の相違が出てくることは違いはなく、グローバルレベルでボルカー・ルールが骨抜きにされるのではないか?との思惑もあったのだろう。当然G20などの会合でコミットされることになるのだろうが、各国間の対立の構図となれば国際間で協調して銀行規制という流れはなかなか出来にくいものとなるのかもしれない。


このボルカー・ルールは、1月後半からの調整相場におけるカタルシスとなった出来事である。そしてソブリンリスクや新興国を中心とした金融引き締めがさらにリスクアセットを選好しにくくさせた。ここでリスクアセットとは何か?あるいはセーフティアセットとは何か?ということを整理した場合、以下のようになる。


(リスクアセット)
ユーロやポンド、高金利通貨及びエマージング諸国通貨
株式
・コモディティ(特にユーロと連動しやすい原油)
・格付けの低い債券(ソブリン債からハイイールド債も含まれる)


(セーフティアセット)
・円とドル
・米国債(長期ゾーンよりも中短期ゾーン選好)、ドイツ連邦債など財政が安定しているソブリン債


当然リスクアセットかつソブリンリスクの渦中にあるユーロに関しては弱気筋がポジションを膨らましてきたわけであり、そこから巻き戻しが起こり、同様のリスクアセットとして意識された株式やコモディティも買い戻されたという感じなのだろう。しかし、昨日のNY市場でトレジャリーは買われていた。もちろん12月の対米証券投資の上ブレは好材料だった。しかし、10年債といったゾーンよりも2-7年債のゾーンのイールドが低下していたことを考えると、マーケットがリスクアペタイトを強めていくことにはまだ躊躇があるのではないか?と思われる。


米国イールドカーブと金利変化(2月16日EST18時時点)


UST Yield


2年-10年債利回りスプレッドが2.89%となり、1月11日につけた過去最大記録まで1bpに接近している事例からして分かる通り、米国のトレジャリーマーケットにおいて長期債は選好されない。これは米国の財政プレミアムも織り込んでのところなのだろうが、中短期ゾーンにマネーがシフトしているということは、まだまだセーフティアセット指向も根強いということを示唆しているようにも思われる。そのように考えるとなかなかここからすんなりとリスクアペタイトが高まっていけるのかどうか、というのはやや疑問を持つ。ソブリンリスクは昨日のエントリでも指摘したように根深いものがある。一朝一夕で解決できるものでもないのだろう。それをどのように1月のFOMCで討議されたのか、今晩の議事録、そして明日のBOJのステートメントには要注目である。


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カテゴリ: 市場視点

タグ: 債券  FOMC  株式  ユーロ  ドル 
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