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88円ショック 

今日の東京株式市場は朝方にドル円が88.40円台まで急速に円が買われたことで輸出企業の業績悪化懸念から寄り付きから売りが出されていった。そして10時過ぎに10,000円の大台を割り込みその後大台をめぐる攻防だった。


ドル円に関してはやはり前週末のピッツバーグサミットのコミュニケで貿易不均衡の問題が金融規制以上のテーマとして取り上げられたことから、ウェリントン寄り付きからほぼギャップを空けてスタートし、オーダーが少ない中を短期筋の仕掛けやストップロスを巻き込みながら88.40円近辺まで下落した。昨日外為市場の要人?である榊原元財務官がドルが対円で90円を割っても財務省は懸念しないだろうという発言も売りを誘う要因となった。


USD/JPY


しかし、午後になってBloomberg東京支局で藤井財務相の講演があり(以下はBloomberg記事)、


一時、1ドル=88円台に突入した為替相場について「やや一方に偏った面がある」と述べるとともに、「円高をそのまま放置しろとはひと言も言っていない。通貨安を競うのは良くない」と強調した上で、「通貨は安定するのが望ましい」との考えを示した。

  また、9月にロンドンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、「通貨安を競うことはやめようじゃないかということで合意した」と説明。1929年の世界恐慌後に各国が通貨安競争に走ったことなどが第2次世界大戦の経済的原因になったと指摘した上で、「各国が通貨安を競うことは世界の経済を傷つける」と強調した。

  藤井財務相は講演後、同支局内で記者団に対し、「円安競争は良くないと思っているとしか言っていない。円高に対する対応はひと言も言っていない」とあらためて言明。自らの発言が円高是認と受け取られ、一部で材料視されたとした上で。「実際は米国の経済政策が根っこにある」と語った。

  さらに、「為替動向に偏りが見られるのは事実。為替は安定していることが望ましいということが基本だ」と重ねて強調。介入については「言うべきことではない。今申し上げたことですべて尽きている」と述べるにとどめた。

  一方、円高を受けて日経平均株価が一時1万円割り込んだとの見方については「金融の増資問題などいろいろある。それを一律に断定するのは間違いだ」と語った。



としており、円高是認論を否定したことでドル円が89円台半ばまで戻したことから株も下げ渋った。個人的な雑感としてはようやくマーケットとの対話を開始したようにも思われるのだが、ポリシーミックスとして円高が進行しても為替介入はしないわけであるから、投機筋はまだまだ円買いを突いてくる可能性は否定できない。


ここで88円まで円が買われたことについて所感を述べていきたいと思う。


昨日のサンデープロジェクトの中での榊原元財務官の発言や民主党内にある内需振興策のための円安否定・円高是認論は基本的に誤りだと思う。それは輸出企業云々という話ではない。


生活者重視で消費を刺激して内需を押し上げをはかろうとするために、円高に誘導させ輸入物価を下落させる政策をとることは、裏返しに見れば同時にデフレスパイラルを進行させるということでもある。明日発表される8月のコアCPIは-2.4%程度と予想されており、十分デフレと呼ぶべき物価下落という意味合いで解釈されよう。そしてこれ以上物価を押し下げる政策を取ることになれば、物価デフレの進行によりやがては賃金デフレの圧力が掛かると思われる。さらに6%近い水準にある現状の失業率では、内需振興どころかますます消費をシュリンクさせていく危険性を孕む。


円高で消費が伸びて内需が拡大するという考え方は基本的に経済と消費が拡大し、まだまだ深刻なデフレからは遠い時代であった80年代-90年代前半ならば通用する話であった。しかし2000年以降のデフレ経済では通用しえないし、そのようなことを述べるのはその時代で思考停止しているのだろう。


そして仮にそのような状況下では、各国が出口戦略を図る中で日銀だけが出口から遥かに遠いところに置いてきぼりにされ、わが国の金融政策は現状維持~さらに緩和というスタンスをとらざるを得ないと思われる(日銀が完全に政治から独立していれば、の話であるが)。そうなれば円金利が世界で最も低下したところに置かれ、それは強烈な円売り材料になることも想定しておかなければならないだろう。



東京株式市場に話を戻すと、ハイテク四天王(Intel、Apple、RIM、Google)と勝手に呼ばせていただいている一角のRIM(リサーチインモーション)の決算も悪かったせいもあったのだろうが、225型の値嵩株がTOPIX以上に下落していたことを考えるとNTショートのトレンドがそろそろ終焉を迎えつつあるのかもしれない。やはり伸びきったものへの修正圧力が加わっているのだろう。


NT倍率



さらに円高進行であるからドル建ての225は下落していない。外国人はますます益出ししてくるのだろう。


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追記

その後NT倍率は9月29日に11.17倍まで拡大した。
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