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RBA利上げ~トップランナーに追随する動きは? 

今日の東京株式市場は続伸した。NY株式市場が米消費支出の上振れや半導体売上高を好感してハイテク株が買われたことを受け高く帰ってきたことを受け、朝方は買い先行で始まったものの、次第に上値の重さを嫌気する売り物や持ち合い解消売りなどが出される中で一時マイナス圏に沈むものの円安基調が進む中で買い戻されて行く展開となった。アドバンテストや東京エレクトロン、東芝などの半導体関連株が終日しっかりの展開となっていた。半面で内需がやや甘い動きとなっていた。JGB市場は10年債の入札が無難だったこともあり買い進まれた。足元で1月国内の完全失業率が4.9%に減少したことについては材料視する動きはなかった。外為市場ではRBA会合の結果25bpの利上げを行ったが、目先材料出尽くし感から売られた。


そのRBA会合であるが、Bloombergによればエコノミスト19人中14人が利上げを行うとしていて、大半の予想通りという形となっていた。しかし、金利先物市場では直前まで6対4で利上げありという見方で推移しており、市場ではRBAの行動について懐疑する向きもあった。直近でインターバンク金利先物の期近は96.09程度で推移しており64%程度の織り込み度合いであった。従って少なくとも1/3以上は織り込めていなかったことになる。以下のチャートは30日物インターバンク金利先物期近の日中足チャートである。


AUD Interbank 30day F


何故織り込めていなかったかといえば、前月ソブリンリスクについてモニタリングしていることをステートメント及び議事録で示しており、さらには通貨高への牽制を匂わせるようなステートメントが提示されていた中、それ以上のカタルシスがなければ利上げできないだろうという読み筋があったものと思われる。個人的にも6:4で利上げしない、という向きに賭けていたので、最初は強気に出たな、という感じだった。


ステートメントは以下のとおりである。


Statement by Glenn Stevens, Governor: Monetary Policy Decision
At its meeting today, the Board decided to raise the cash rate by 25 basis points to 4.0 per cent, effective 3 March 2010.


本日の会合で、RBAはキャッシュレートを25bp引き上げ4.0%とすることを決定し、3日から適用する。


The global economy is growing, and world GDP is expected to rise at close to trend pace in 2010 and 2011. The expansion is still hesitant in the major countries, due to the continuing legacy of the financial crisis, resulting in ongoing excess capacity. In Asia, where financial sectors are not impaired, growth has continued to be quite strong. The authorities in some countries are now seeking to reduce the degree of stimulus to their economies.


世界経済は回復しており、世界のGDPは2010年及び2011年も上向きトレンドと予測している。金融危機の残務処理が続いており、過剰生産能力の結果、主要国においては経済の拡大はためらいがある。アジアにおいては金融セクターには障害はなく、非常に力強い経済成長が続いている。一部の国の当局は景気刺激策を解除しようと模索している。


Global financial markets are functioning much better than they were a year ago and the extraordinary support from governments and central banks is gradually being wound back. Credit conditions remain difficult in some major countries as banks continue to face loan losses associated with the period of economic weakness. Concerns regarding some sovereigns remain elevated.


グローバル金融市場は1年前よりも改善されており、政府や中央銀行の臨時的なサポートは巻き戻しをはじめている。主要国の信用状況はついて、経済が弱い期間に関連付けられた貸倒損失を計上し続けている銀行と同じくらい困難な状況に置かれている。その問題はいくつかのソブリンで増え続けてきている。


In Australia, economic conditions in 2009 were stronger than expected, after a mild downturn a year ago. The rate of unemployment appears to have peaked at a much lower level than earlier expected. Labour market data and a range of business surveys suggest growth in the economy may have already been at or close to trend for a few months. There are some signs that the process of business sector de-leveraging is moderating, with the pace of decline in business credit lessening and indications that lenders are starting to become more willing to lend to some borrowers. Investment in the resources sector is very strong. Credit for housing has been expanding at a solid pace, and dwelling prices have risen significantly over the past year. New loan approvals for housing have moderated a little over recent months, however, as interest rates have risen and the impact of large grants to first-home buyers has tailed off.


オーストラリアにおいては、1年前後の軽度の悪化のあと、2009年の経済状況は予測されたものよりも強かった。失業率はピークを超え、以前の予想よりも早く低くなっている。労働市場のデータやいくつかの企業調査ではすでに数カ月前から経済の拡大を示唆している。企業信用の低下ペースが緩和されており、さらに融資促進が進んでいることが示唆しているように、ビジネスセクターのデレバレッジの動きが緩和しているいくつかの兆候がみられる。資源部門への投資はとても強い。住宅市場の信用状況は堅調なペースで拡大しており、金利が上昇しており、政府の初回住宅購入者の大規模な助成が終わっているにもかかわらず、過去1年間で住宅価格は大幅に上昇している。


Inflation has, as expected, declined in underlying terms from its peak in 2008, helped by the fall in commodity prices at the end of 2008, a noticeable slowing in private-sector labour costs during 2009, the rise in the exchange rate and the earlier period of slower growth in demand. CPI inflation has risen somewhat recently as temporary factors that had been holding it to unusually low rates are now abating. Inflation is expected to be consistent with the target in 2010.


2008年末のコモディティ価格の下落、さらに2009年には民間労働コストの顕著な減速、為替レートの高止まり、需要の減退によって、インフレ率は予想通り2008年をピークにして減少している。CPI上昇率は最近やや一時的な要因で上昇していることにより、異常な低金利の維持は中断している。インフレ率は2010年のターゲット通り予測されている。


With the risk of serious economic contraction in Australia having passed, the Board moved late last year to lessen the degree of monetary stimulus that had been put in place when the outlook appeared to be much weaker. Lenders generally raised rates a little more than the cash rate and most loan rates rose by close to a percentage point.


オーストラリアの深刻な経済縮小のリスクは過ぎ去り、RBAは経済見通しが、かなり弱いように見通していた時の金融刺激策を軽減するように政策の転換を行った。貸し手はキャッシュレートよりもにわずかに金利を引き上げ、ほとんどの貸出金利は25bp程度上昇した。


Interest rates to most borrowers nonetheless remain lower than average. The Board judges that with growth likely to be close to trend and inflation close to target over the coming year, it is appropriate for interest rates to be closer to average. Today’s decision is a further step in that process.


政策金利は平均水準よりも低いままとなっている。RBAは成長率に伴ったインフレ率について、この1年間の目標に合わせるため、平均水準に近づけるべく適切な金利に誘導することを決めた。本日の決定はその過程のさらなる一歩である。


こんな感じのステートメントである。補足すると最後の「平均水準のとは利下げサイクルが始まってから(すなわち2008年6月以降)の平均金利水準のことを指すものと思われる。つまり、その水準は4.5%程度であり、3.75%から75bp上昇させていくことを指す(Bloomberg記事参照)。個人的な見解としては、ソブリンリスクの行方が極めて不透明である中で、それを跳ね除けるだけの自国の経済成長が期待出来る見通しがたっているということであり、CPIが一時的に上昇していることや住宅価格の上昇などといった懸念材料を抱えているため政策金利の引き上げを決めたということになるのだと思われる。但し連続利上げを示唆していないので、次の利上げは今後の世界経済のリスクと自国のインフレ状況を天秤にかけつつ、ということになるのだろう。自国のインフレ状況を図る上では、住宅価格や資源価格の上昇などがキーとなるのかもしれない。


そして、この動きに付随して次はどこの中央銀行が利上げするのか?といったところがポイントとなる。オーストラリアが世界的な利上げサイクルのトップランナーであることは間違いがないが、これをきっかけとして新興国で引き締めを行う可能性もあるし、同様に先進国でもリフレーション的な経済にあれば、この誘惑に乗ってしまうところも出てくるのかもしれない。一方でこの利上げサイクルのアンカーはどこになるのか?というところにも関心が集まるところで、まずBOJが有力候補だが、その次がどこか?ということになるが、明後日のMPCやECB理事会にそのヒントが示唆されるのかもしれない。今回のグローバルな利上げサイクルはとても温度差があり、緩和策を維持しなければならないところはまだしも、さらなる緩和拡大をしなければならないところがある一方で、金融引き締めに動かなければならないところもある。そしてその格差は極めて大きくなっていくものと思われる。そしてこの利上げサイクルにおける大きな地域間格差こそが市場で新たな歪みを発生させるリスクがある。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: 外為  RBA  ソブリンリスク  新興国 
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