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ドル円相場の3月変動要因 

今日の東京株式市場は続伸した。NY市場が小幅高で帰ってきたものの高が意識され上値が重い展開となったが、外国人のフローがコア30に入り終盤にかけて引き締まった。Fリテが月次売上に反応して買われた他、米2月新車販売で予想ほど落ち込まなかったトヨタが買われた。とはいえ、凪相場的な雰囲気が漂う展開だった。債市場もあまり動かずの展開、好需給が相場を支えているといった感じとなるのだろう。外為相場においてドルは殆ど動かなかった。ユーロやポンドは短期的なフローによって乱高下の繰り返しである。


ドル相場については次第に下値探りの展開となっている。以下はドルの日足チャート。


USDJPY


ドル相場を考えるにあたってはいくつか円買いバイアスがかかりやすいので注意が必要である。列挙すると、以下の通りである。


(1)リパトリエーション


本邦輸出筋は決算期にあたる3月に海外で上げた利益を本国に送金する。この際(ドル以外の他国通貨→)ドル→円へマネーが動く。特に2009年度は日本版本国投資法(海外配当非課税制度)の影響もあり、例年にも増して現地法人から本国に送金するニーズが強い。


(2)円転圧力(特にクロス円経由)


円転とは、外貨資金のポジションを一旦手仕舞い、円に転換する動きである。機関投資家等決算期を迎えるにあたりこういった動きがなされやすい。今年の場合は米国債が堅調なので、特にドル資金を円にする動きはあまりみられないようだが、ユーロ圏の債券投資など一部のファンドで運用方針の変更に伴いポートの入れ替えを行うニーズが強い。本日以下のようなニュースが出ていた(ロイター記事参照)。


「中央三井高金利ソブリンオープン」、フランスとスペイン外し米国に投資

中央三井アセットマネジメントは「中央三井高金利ソブリンオープン」の3月の運用方針で、ユーロ圏のフランスとスペインを売却し、代わりに米国を投資対象国に追加。フランスとスペインのウエートすべてを振り向けた。


(中略)

ファンドの3月の投資対象国とウエートはオーストラリア40%(2月と変わらず)、ノルウェー30%(同)、英国20%(同)、ユーロ圏フランス0%(2月は5%)、ユーロ圏スペイン0%(2月は5%)、米国10%(3月から追加)──となっている。




純資産の10%がユーロからドルに流れているとすれば1億3000万ドルくらいのドル買い・ユーロ売りニーズとなる。ちなみにソブリン債投資ファンドとしては純資産が149,884百万円(3月3日現在)なのでそれ程大きい規模ではないが、いわゆる国際債券型オープン投信の純資産上位20傑で10兆5978億円(モーニングスターのサイト参照)なので、ダウングレードはともかくとして運用方針の変更が行われただけでも外為相場のフローは大きく動きやすくなる。さらに期末なので分配金も多く積まなければらなず、それが円転圧力として加わりやすくなる。そのためクロス円の売りニーズは強いものと思われる。


(3)金利差


ドルと円の金利差は僅かではあるが逆転解消されていない。LIBOR3Mベースではドル金利が上昇していることは確かで、金利差はほどんどない。それでも6Mベースでは、


JPY 0.45438%
USD 0.38319%
Spread 7.119bp(USD Discount)


となっておりドル金利は低下する一方で円金利はやや上昇している。この点からまだまだ金利差逆転解消とは言い難く、BOJ会合までまだ日数があることから、金利差というアプローチからすればドル円にはアゲンストな感じである。


(4)人民元


そして人民元の問題も意識されている。中国全人代を控え要人発言がかなり多くなっており、安定的な人民元レートが望ましいといった当たり障りの無いコメントも出てきているが、やはり国の最高機関で金融・通貨政策で何をコミットするのか、そしていつアクションを起こすのかが注目される。人民元を切り上げる場合、外貨が流出入しやすい上海万博期間中に行うことは技術的困難なので、それ以前か、以後か、ということになる。5月開幕であるので、そこから逆算したスケジューリングということになる。当然アジア通貨は買われ、その中で最も流動性の高い通貨である円も例外ではないものと思われる。


(5)投機筋がスクエア状態


IMMポジションにおける円のポジションは2月26日発表分で、ネット1717枚の買い越し(前週は1万3912枚の買い越し)となっている。売り玉もなければ買い玉もなく、スクエアの状態といえる。ここに短期的なモメンタムプレーヤーが円買いに走ればそれなりにドル円も下落バイアスがかかっていくものと思われる。買い支える主体にしてもおそらくは個人など逆張り的なプレーヤーに限定されるかもしれない。


こんな感じで3月上-中旬あたりにかけてもう一度ドル円は下値を見に行くのかもしれない。いまはジリ安だが、走りだすとそれなりに急激に振れるため要注意である。


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タグ: ドル    ソブリンリスク  ユーロ  ファンド  人民元 
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