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日米金利差を考える~LIBOR3M逆転解消・日本サイド・米国サイド 

今日の東京株式市場は大幅反発となった。本日の日経新聞朝刊トップで(以下NIKKEI NET参照)、


日銀、4月にかけ追加緩和を検討 短期金利、一段の低下促す

 日銀は追加の金融緩和策の検討に入った。4月にかけて本格的に協議する。期間1年以下の短期金利の一段の低下を促すことを軸に、資金供給手段の拡充などを議論する方向だ。消費者物価が下げ止まらないなかで企業や家計の行動が慎重になるリスクがあると判断。デフレ進行で再び景気が悪化する事態を防ぐために、機動的に動く態勢を整える。

 日銀は3月16~17日の金融政策決定会合で追加金融緩和の本格議論を始める見通し。景気の回復ペースそのものは堅調とみているため、緩和策決定には政策委員の間に慎重な意見も残る。このため3月の決定は見送り、決定会合が2回予定されている4月に具体策を詰める可能性もある。



といったニュースフローから緩和拡大を巡る思惑から先物に買い戻しが入った。新オペが決定されたのが12月の臨時会合で、それ以降株式市場でも急反発したことから買い戻しを一気に誘ったという感じなのだろう。債市場でも先物が限月交代による買い戻しが入ったほか、金利低下余地のある中期ゾーン中心に買い進まれた。一方で外為市場は昨晩の全面安の展開以降、ドル相場は少し戻り売り圧力が大きくなっている。


昨日から今日にかけてのマーケットで起こった重要なファクターは3つであった。


昨日の23時あたりにBloombergが「政府:為替介入に向けた借り入れの上限を引き上げへ-ロイター通信」という趣旨のニュースを流したこと
米国マネーマーケットにおける「ある噂」
日経新聞朝刊のリーク報道


まず、最初のニュースフローはもともとロイターが3日に流していたが、それをBloombergが何故かNYオープンのタイミングで流して一気にが売られる展開となった。この時間帯はちょうどECBのトリシェ総裁の会見が行われていた時刻だが、ドルストレートまたは対ユーロ相場についてあまり大きくは動いていなかった。だけが売られていたという感じなのだろう。これに関してはアップデート記事で内外金利差に伴う運用益の増加が主な要因としているので、テクニカル的な意味合いがあるものと思われるが、88割れ寸前のところまで円が買われていたので、円ロングの手仕舞いには都合の良い材料になったようだ。


次に米国金融市場のある噂についてである。これはロイター(邦訳)で流されていた情報であるが、米国の短期金融市場で流れていた観測である。


MONEY MARKETS-U.S. interbank rates rise on supply chatter

Talk emerged that Fannie Mae , the largest buyer and guarantor of U.S. home loans, reduced the number of banks with which it deposits overnight cash in an effort to limit its credit exposure to them, traders and analysts said.

If Fannie Mae were to deposit cash with fewer banks, those banks that are left out will likely turn to other sources and bid up the costs of funds, analysts said.

When asked about a move to reduce its bank exposure, Fannie Mae spokesman Brian Faith said, "We're declining to comment for now."


(要約)
・ファニーメイはクレジットエクスポージャーを制限するためにオーバーナイト預金の取引先の銀行を減らしている、との噂(噂となっている銀行はいずれも米国外の銀行との観測あり、zerohedge参照)
・もしファニーメイが預金先の銀行を少なくすれば、それらの銀行は他の資金提供先を探さなければならずフェデラルファンド金利を押し上げると指摘
・この動きに対してファニーメイの当局者は「今の時点でコメントすることはない」とした


このことからFF平均O/N金利は2bp上昇、T-Bill金利はそれ程変化が無いものの(3月に入ってからT-Billの1カ月物の金利が上昇基調にある)、2年債が大きく売られ、利回りは5bp上昇した。さらにFF金利先物といった市場でも大きなリアクションを示した。以下のグラフはFF金利先物の推移である。


FF


新規失業保険申請件数が前週から大きく減ったことや要人発言がタカ派的だったことを加味しても2年債が大きく売られたり、FF金利の利上げ織り込み度合いが半月程度早まることはあまり考えにくい。もし、「噂」が事実であり、市場がそのように解釈するならば、この現象は、ファニーメイやフレディマックがインターバンク市場で大きなプレゼンスを示していることを示唆する(もちろん短期金利が上昇した背景はこれだけではなく、様々な要因が加わってのことだろうが)。従ってこういった噂が流れるくらいで簡単に引き締められてしまったといえる。しかし、このGSEに関しては現状のFedの出口戦略に大きな障害となっている。つまり、GSEには超過準備に金利を付与することが出来ない決まりになっている。この点についてシカゴ連銀エバンス総裁が次のように述べている(ロイター参照)


Fed's Evans "well aware" of issues on Fannie, Freddie

Fannie Mae's and Freddie Mac's inability to collect interest on reserves is a potential obstacle to effectively tightening monetary policy when the time comes, and one that the Federal Reserve is studying, a top Fed official said Thursday.

"The Federal Reserve is aware of the way that the GSEs are not allowed to earn interest on excess reserves is a potential issue," he said.

"We have studied many aspects of how to properly put in place tighter credit policies," when the time comes, he said. "We're well aware of that type of issue."



(要点)
・ファニーメイやフレディマックが準備預金に金利が付与されていないため、来るときにFedが金融引き締めに図ろうとしたときに、これらの問題は障害になる
・エバンス総裁:FedはGSEが超過準備に金利が付与出来ないことは潜在的な問題として認識しているので、引き締め的な金融政策をとる時に如何に効果的な運用をはかるか、多くの点を調べている


こういったGSEは業態が銀行ではないのでFedに余剰準備を預けても金利が付与されない(銀行なら超過準備に25bpの金利が与えられる)ので、インターバンク市場で低金利で様々な銀行に貸し出しが出来る(普通の金融機関は超過準備を割り込むところで貸し出しは出来ない)。従って、FedがFF金利を操作してもこれらの銀行が低利で貸し出してしまえば政策金利として実効性がなくなる。逆に今後GSEに何らかのマネーマーケットでの「貸出」に関する部分で規制が加えられればそれだけで市中のファンディングコストは押し上げられることを意味するし、ドル需給もタイトになる。通常木曜日は積み最終日なので普通はマネーマーケットのフローは潤沢であるにも関わらずである。そういった意味で昨日の「噂」とエバンス総裁発言は出口戦略のスキームとして非常に重要なことを示唆している。そしてIOERなりリバースレポなりを活用して市中金利を上昇させていくスキームを取っていくのだろうと思われる。


そして今度は米国サイドの要因からドルとなった。ドイツ銀行のダウングレードがカタルシスとなってユーロが売られたが、ドル需給がタイト化したことによる買いバイアスも加わったのだろう。ドル円相場はLIBOR3M金利が逆転解消したところも大きい。そして日経のリーク報道である。これに関しては4月に検討とあるので今すぐに何かがおこるというわけでもない。ただ、株式市場と円債市場に心理的なインパクトを与えたに過ぎない。実際政策が発表される間際に考えてみたい。


あと、今晩の雇用統計は正直読みきれない。Non Farm Payrollは最新のBloomberg調査で6万8000人減少が見込まれている(レンジは3万人増-15万人減)。失業率は9.5-10.2%予想している。ただダウンサイドに振れれば大雪のせいと解釈するのであまりひどい数字が出なければそれ程マーケットにインパクトを与えることはないと思われるが、問題はアップサイドに振れたときである。おそらく足元金利がタイトになる可能性が大きくなり、それが様々な市場にインパクトを与えていくことになるのかもしれない。



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