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FOMC Preview~hawkish vs. dovish 

今日の東京株式市場は反落した。上値が重い相場付きであることや円高が意識される動きとなった。本日のFOMCから明日の日銀会合にいたるまでの内外金融政策会合を控えて様子見となった。SQを一旦超えたところでやや上値の重さが意識されているような感じである。債券市場は20年債入札が無難だったことや株価下落で買われる展開となった。しかし日銀会合でネガティブサプライズを警戒して買いの動きは限定的だった。外為市場ではフローが全体的に乏しい中実需筋のリパトリの動きとなり90円割れとなったが、それ以降はやや持ち直している。


本日はFOMCである。政策金利であるFF金利は0-0.25%に据え置きは100%のコンセンサスである。ポイントからすれば、ステートメントに以下の変更があるかどうかである。


(1)エコノミック・アウトルックの変更(第1パラグラフ)
(2)"for an extended period"の変更の有無(第3パラグラフ)
(3)具体的な出口戦略に関する記述の有無(第4パラグラフ)
(4)反対票の有無(第5パラグラフ)


以上である。まず、(1)エコノミック・アウトルックに関しては前回のステートメントを分解して考えていきたい。


・経済活動
Information received since the Federal Open Market Committee met in December suggests that economic activity has continued to strengthen and that the deterioration in the labor market is abating.

経済活動は引き続き強まっている→追記して「特殊要因により一時的かつ部分的に停滞した」というニュアンスが入るかどうか?(大雪のため)
経済指標:ベージュブックを中心に広範囲な指標


・消費支出・所得
Household spending is expanding at a moderate rate
modest income growth,
消費支出は緩やかに拡大している→現状維持
経済指標:個人消費支出

所得は緩やかに伸びている
経済指標:個人所得


・雇用
remains constrained by a weak labor market,
労働市場は弱いまま抑制し続けている→現状維持・NFPがマイナスである以上変更は出来ないと思われる
経済指標:雇用統計(NFP/失業率)


・住宅
lower housing wealth,
住宅資産の減少→現状維持・住宅着工・住宅販売などの弱さについて「特殊要因」と説明するかどうか?
経済指標:新築住宅着工・許可件数・住宅価格指数


・信用
and tight credit.
信用状況はタイトである→上方修正の可能性、1月のコンシューマクレジットはプラスに浮上している
経済指標:コンシューマクレジット


・企業活動
Business spending on equipment and software appears to be picking up,
企業の設備やソフトウェア関連の支出は上向いているようだ→上方修正の可能性あり
・but investment in structures is still contracting and
構造物への投資は依然として減少している→据え置き(建設支出の状況はまだ弱含みの推移である)
employers remain reluctant to add to payrolls.
雇用には引き続き消極的な姿勢が見られる→上方修正の可能性あり(製造業の雇用は回復している、労働生産性は高い)
Firms have brought inventory stocks into better alignment with sales.
企業は売上高に一段と沿った水準に在庫を調整した→据え置きもしくは若干上方修正の余地(企業在庫の調整ペースは鈍化している)

経済指標:GDP・ベージュブック・ISM景気指数・鉱工業生産指数・雇用統計・企業在庫・建設支出・住宅着工・許可件数・労働生産性・耐久財受注など


・銀行の状況
While bank lending continues to contract, financial market conditions remain supportive of economic growth.
銀行融資の縮小が続く一方、金融市場は引き続き経済成長を支援する状況になっている

経済指標:ベージュブック・貸出・マネーストックM1/M2など(参考までにセントルイス連銀金融ストレス指数を参照)


・稼働
the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.
資源利用は一段と高い水準に向かって緩やかに回復する
経済指標:設備稼働率など


・インフレ状況に関しては、コスト高に言及する可能性もあるが、PCEコアデフレータは拙速な金融引き締めを示唆するものではない。
With substantial resource slack continuing to restrain cost pressures and with longer-term inflation expectations stable, inflation is likely to be subdued for some time
低水準の資源利用・抑制されたインフレ基調・安定的なインフレ期待→労働生産性の部分は考慮されようがPCEデフレータやBEIは前回とそれ程変わらず
経済指標:設備稼働率・コアCPI・コアPCEデフレータ・雇用統計(時間あたり平均賃金)・労働生産性・BEIなど


PriceIndex



このあたりがアウトルックに関する部分である。次に(2)のfor an extended period(長期間異例に)という時間軸政策の文言の変更であるが、仮に変更だった場合は明らかな政策変更を意図するものであり、市場は大きく反応する。シカゴ連銀エバンス総裁が「3・4回、もしくはそれ以上」との認識で、この文言を別の語句に置き換えるならば、少なくとも9月会合までに利上げが行われるという文脈となるが、もしそうであるならば最短で6月利上げの可能性を考えなければいけないだろう。しかし、それは現実的な可能性としては低いため、今回の会合でこの時間軸政策の文言を変更するのは個人的には微妙な感じがする。8-9月の会合は中間選挙が意識されるためなかなかこの時期の政策金利変更は難しい。


具体的な出口戦略に関する記述の有無に関してであるが、これはもしあれば第4パラグラフに記述される。IOER、リバースレポ、ターム・デポジット・ファシリティ(TDF)などの言及を行うかどうかもポイントとなる。個人的には「いくつかの資金吸収のスキームを有している」といったニュアンスに留めて実際のオペレーションはNY連銀やFedが通告することになると思われる。またディスカウント・レート(公定歩合)の引き上げがあるかどうか?というところもポイントであるが、別に会合で決めることでもないので、声明文に盛り込まれるかどうかは五分五分というような気がする。FOMC会合でなくても、2月のように突然行う可能性もある。但し、正常なスプレッドに戻していく必要がある、というニュアンスは文言に付け加えられる可能性がある。さらにMBS買い取りは3月末で終了だが、"The Committee will continue to evaluate its purchases of securities in light of the evolving economic outlook and conditions in financial markets"という文言は残されると思われる。


最後に反対票の有無であるが、これは"for an extended period"が声明文に残った場合、カンザスシティ連銀ホーニグ総裁以外の人物の票があるかどうかがポイントとなる。入れるとすればセントルイス連銀ブラード総裁あたりが有力だが、それ以外の人物が反対票を入れれば(2-3票以上)サプライズとなり、ボードメンバーの不協和音を市場に送ってしまう可能性もある。逆に時間軸政策の文言が入れ替わった場合も反対票が入る可能性がある。その場合ボストン連銀ローゼングレン総裁あたりが投じるかもしれない。


hawkish vs. dovishの駆け引きによりどういったステートメントが出され、それによってEST14時15分のマーケットはどのように動くのか?注目である。但し、dovishに出てきたとしても水面下で着々と出口戦略を進めていくものと思われる。



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カテゴリ: 市場視点

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