09« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

ユーロの不信~スイスフランが対ユーロで最高値更新 

今日の東京株式市場は反発した。米国株高に加え、時価総額が4兆円もある任天堂が新型携帯ゲーム機3DSを発売するとのリリースを受け同社株が急騰、TOPIXを牽引した。しかし買いが一巡するとユーロ安に加え、第一生命上場からパッシブ運用に絡む売り物が8000番台の銘柄に出され、上値は次第に重くなっていった。ランチバスケットも売り決め優勢との観測だったことも相場の重石となった。債券市場は、ゆうちょ銀行の預入限度額引き上げについて、現行の1000万円から2000万円に拡大するとの事業改革案を受け需給期待から超長期ゾーンに買いが入った。外為市場はユーロがスイスフランで売られ、その後全面安となる展開、1.340ドル割れを示現した。ドル円は夕刻から上昇し、91円台で推移している。フィッチ・レーティングがポルトガルを「AA-」にダウングレードし、アウトルックを「ネガティブ」とした。


外為市場はユーロの不信で動いている。ギリシャ問題に絡み、どうもEUサイドからIMFの介入を容認する発言が出されている。これを受けて投資家サイドからユーロの信任について疑問符を投げかける動きが出されている。まず、Fry To Qualityの代表格といえるべきスイスフランが買われた。これまでスイスフランはSNB(スイス国立銀行)の介入により対ユーロに対して割とモデレートに上昇してきた。しかし、ここ数日の買われ方は急となっており、1.420フラン割れまで試そうとした。そしてEUR/CHFは過去最高値を更新し続けている。以下のチャートはEUR/CHFの月足チャート。


EURCHF


昨日、SNBヒルデブラント総裁が以下のような発言を行っている(Bloomberg記事参照)。


central bank is ready to act “decisively” against “excessive” franc gains after the currency rose to a 10-year high against the euro

(抄訳)中銀(SNB)はユーロに対して10年ぶりに高い水準となった「過剰な」スイスフラン買いに対して「断固として」行動する用意がある。


An excessive appreciation of the franc against the euro would for example be such a shock.

ユーロに対して行き過ぎたフランは外的ショックの例だろう。(外的ショックによるデフレの脅威を完全に断ち切ることはできないと言及)

The instruments are clear,We're purchasing foreign currencies and we're able to do that to a very large extent to counter any excessive appreciation.

対抗措置は明らかだ。我々は為替介入を行い、(フラン上昇の)行き過ぎに対してかなり対抗出来ている。


として従来通りスイスフランの急騰に対しては介入を辞さない姿勢を貫いている。スイスフラン売り介入というのは金融政策の一環であり、スイスがデフレ(=実質金利の上昇)圧力を緩和するために行っている措置である。スイスに関しては2009年3月からCPIが対前年比でマイナスに推移していたが、12月にプラスに転じ、2月は+0.9%となっている(以下のグラフはスイスのCPI推移、Bloombergより)。


Switzerland CPI YoY


そして、最後にこう語っている。


"In the short- to medium-term, most central banks are required to find the right time as well as the right extent for a normalization of monetary policy. For central bankers, this timing is always a challenge."

短・中期的に多くの中央銀行は金融政策の正常化について的確な時期だけでなく適切な長さを見つけようとしている。セントラルバンカーにとってこのタイミングは常に難問である。


このことは置き換えればスイスも例外なく出口戦略を描くかもしれないということを暗に示唆しているのかもしれない。従って少しずつ介入レベルを切り上げている可能性も考慮しなければならないだろう。とはいえ、スイスフランが対ユーロで買われているのは、大方はユーロサイドの問題だろうと思われる。投機筋の介入レベルを試す動きであると片付けることは簡単かもしれないが、その根底にユーロという通貨への信任に疑義があり、安全資産であるフランへのシフトが起こっていると見るべきことなのかもしれない。夕刻からフィッチのポルトガルのダウングレードを受け、安全通貨であるドルもまた買われてきている。ドルの場合はユーロに比べて出口戦略に対する優位性があるが、時に基軸通貨="Safety"という意味合いもある。


しかし、このような局面で円が買われないのはどういった背景があるのか?この分析は今後の課題になるかもしれない。


人気ブログランキングへ ←皆さんの応援よろしくお願いします! 

 

 人気ブログランキングへ



関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 市場視点

タグ: ユーロ  外為  ソブリンリスク 
tb: 0   cm: 0

« 不可解な米国債急落~不穏なマーケット  |  利上げサイクルに入った新興国~インド準備銀行の声明文とグローバル経済の「上ブレ」リスク »

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://marketwatcher.blog61.fc2.com/tb.php/159-24428f5c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。