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PIMCOの大転換?~米国債の時代オワタ\(^o^)/発言と株式ファンド 

ここのところのNY市場では米国債ならずグローバルな債券市場に弱気なムードが漂い、株式市場に強気なムードがある。これにはいくつかの理由が指摘されているが(Fitchによるポルトガルのダウングレード、ネガティブ・スワップ、モーゲージ債の投げ売りなどの説あり)、ダイナミックな資金フローが起こっている可能性がある。


PIMCOのCEOで「債券王」の名で知られているビル・グロス氏に関して、このところ債券相場への口数が多い。「米国債の時代が終わった」との発言を行ったことは知られているが、投資方針の大転換を示唆するような発言まで行っている。Bloombergより。


Bill Gross Warning May Catch Bond Investors Off-Guard
ビル・グロスの警告は債券投資家に「防衛するように」理解させようとしている。


この記事の中に気になる一説がある。


Pimco, which announced in December that it would offer stock funds, is advising investors to buy the debt of countries such as Germany and Canada that have low deficits and higher-yielding corporate securities.

(抄訳)PIMCOは、昨年の12月に株式ファンドを提供すると発表しているが、投資家に財政赤字が少ないドイツやカナダ国債やより高い利回りの社債を買うよう提案している。


さらに、グロス氏はこんなことも言っている。3月25日のBloomberg記事より。


Yields on two-year U.S. Treasury notes are likely to rise to 1.25 percent to 1.5 percent from 1.08 percent in the next year as the economy strengthens and the Federal Reserve begins to increase interest rates, Gross said.

米国2年債利回りは、(3月25日の)1.08%から来年には1.25-1.5%に上昇するかもしれない。それは経済が強化され、Fedが利上げを始めるからだろう。


2月のディスカウント・レート(公定歩合)を引き上げたときには、CNBCで「今年いっぱいFF金利の誘導目標を事実上のゼロにとどめるとの見通し」を示し、公定歩合引き上げの理由を当局者間の「タカ派をなだめる」ために行われた公算が大きいと指摘し、公定歩合の一段の引き上げは見込んでいないとしている(Bloomberg記事参照)。2月にこのような発言をしていながら、何故今頃になってこのようなhawkishなアウトルックに変更したのか? ここが大いに疑問であるが、債券が駄目になる理由は、やはりインフレに対する警戒感があり、ソブリンリスクも背景にある。先程の25日の記事に、こうも述べている。


Excess borrowing in nations including the U.S., U.K. and Japan will eventually lead to inflation

米国・英国・日本のような過度な借り入れを行っている国は最終的にインフレに見舞われるだろう。


12月の株式ファンド設立の話は当方の認識不足で寝耳に水だったが、このところの株式、とくに銀行株と米国債との間には逆相似のような値動きをしているような感じを受ける(相関関係を示すにはサンプル数が少ない)。なかなか上値が重かった金融株ETF(Financial Select Sector SPDR Fundなど)が直近で高値を抜けてきている。インフレになる見通し(ハイパーインフレであるならば別だが)であるならば債券は基本的にアンダーパフォームだろうし、株式はアウトパフォームになりやすい。彼の理屈なら円債が売られ、日経平均が今年の高値を抜く動きもある意味で理解できなくはない。ソブリンリスクとエクイティに関する考え方に関しては1月12日のエントリ参照。そこで指摘したポイントは、以下の通り。


・金融危機により、財政政策や金融救済などから民間債務が公的債務に移転した
・リスク選好が強まるマーケットではあるが、ダウングレードによる価格下落リスクのあるソブリン債は選好されず、株式や社債などのエクイティに流れるのはある意味で今年の金融市場の特徴的な動きなのかもしれない。全てのアセットがリスク選好の対象となっていない点がポイント。



「債券王」に集まった1兆ドルの資金はどこに流れていくのか?これが気になっていくことになるだろう。


【追記】債券相場に関しては、ビル・グロス氏の予想通りには行かない可能性も検討していかなければいけない。まず円債に関して述べていくと、クルーグマン教授が指摘する、いわゆるリクイディティ・トラップに陥っている以上、債券選好は引き続き続くのではないかと思われる。もし円債が売られる局面があるとすれば、このような状況から脱し、10年債利回りで2%を超えた場合だろう(この時にまでに財政当局が債務圧縮にコミットする必要がある)と思うが、それまでの間に運用部やVaRショックが起きようとも、円債はレンジ内の相場展開が依然として続くような感じで捉えている。米国債は基軸通貨特権をどのように考えるのか?という部分に関わる。ドルに代替する準備通貨が出てきた場合に米国債は暴落する可能性があるが、そのような懸念は当面ないような気もしている。グロス氏の言い分は同意出来る部分も大きくあるしトレンドとなってく可能性は十分あるのだが、一方で日・米国債の買い要因の底流となる部分を同時に考えていかないといけないような気もする。本当にグロス氏のようなインフレが起こった場合、ゴールドなどの実物資産が買われていくのだろうが、ゴールドなどコモディティを投機で買われていくうちはまだまし、というレベルである。仮にゴールドがドルの代替通貨となった場合には、貨幣的現象から考えていくと、ハイパーインフレから一転、それがもつ稀少性がゆえにウルトラデフレになるだろう、という感じもする。それは1929大恐慌で確認されたことでもある。


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タグ: 債券  株式  ファンド  ソブリンリスク 
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