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ホーニグ総裁の「警告」 

今日の東京株式市場は反落した。ギリシャ問題が再燃しユーロが売られたことや、朝方の機械受注が予想外のマイナスだったことで設備投資動向に不透明感が漂ったこと、あるいは人民元切り上げに関する観測が浮上したことから円高進行を嫌気され、利食い売りが出される展開となった。円債市場は超長期債に「投資家」の買いが入ったことや、昨日の米10年債入札が好調だったこと、さらには株安も支援になった形だった。外為市場はユーロ売りの展開となっている。ギリシャ問題が再燃し、ギリシャのソブリンCDSが450bpに近いところまで上昇したこと、ギリシャ国債の対独スプレッドがユーロ導入以来過去最大の水準まで拡大したことが嫌気されている。


NY市場の下落はカンザスシティー連銀ホーニグ総裁の発言がトリガーだったと思われる。"What about Zero?"というスピーチは所々でセントラルバンカーとしての発言としてはやや「言い過ぎ」感はあったものの、自らのポリシーとしてグリーンスパン流の「バブルをバブルで制す」というやり方に異論を唱えたようなニュアンスも含まれていたと思われる(原文はカンザスシティー連銀のサイト参照、以下はBloomberg記事より)。


its commitment to keeping interest rates low for “an extended period” could lead to a buildup of “financial imbalances” and increase risks to economic stability in the longer term

(抄訳)"for an extended period"(異例な長期間)金利を低く据え置くことは「金融のインバランス」の蓄積につながり、長期間経済を安定にすることへのリスクを増大させる。


I am confident that holding rates down at artificially low levels over extended periods encourages bubbles, because it encourages debt over equity and consumption over savings,” Hoenig said. “While we may not know where the bubble will emerge, these conditions left unchanged will invite a credit boom and, inevitably, a bust.”

"extended period"(異例な長期間)人為的に低い水準に金利を据え置くことはバブルを引き起こすことを確信している。なぜならば資本以上の負債、あるいは貯蓄以上の消費を引き起こすからだ。我々はバブルが何処で引き起こされるか分からないが、(低金利の状態が据え置かれる)状態が変わらないのであれば信用バブルを招き、必然的に弾けるだろう。


そういった形で政策金利を1%にすべきだとしている。ホーニグ総裁はFOMCで2回反対票を入れているが、それはこのような主張に基づいているのであるとすれば、そういった役回りの連銀総裁もまた必要とされるされるだろう。そういった連銀総裁の発言はウォールストリートの人間にダイレクトに響き、ヘッドラインが伝わると軟調に推移していたNY株式の下げ足を広げた。


I have no doubt that many on Wall Street are looking at this as a rate opportunity.

(超低金利の状態を長く続ける政策に関して)ウォールストリートの人間の多くが好機と見ていると確信している。


この一言がセントラルバンカーとして余計な発言といわれれば個人的にもそう思うが、アセットバブルを未然に防ぐというポリシーを貫くことで、バブルとその崩壊による悲劇を回避し経済の安定成長を図るべき、というスタンスを強調したかったのだろう。とはいえ、住宅市場の下ブレ懸念、高い失業率、ディスインフレの懸念といった主張もまた正論だろう。それこそ利上げを行い、結果的に経済を落ち込ませてしまった2000年のBOJのトラウマもある(個人的にはこれはBOJを政治的にスケープゴードしているに過ぎないと思うが)。一方でドットコムバブル崩壊を住宅バブルで制して結果的に金融危機を招いしてしまったトラウマもある。その両面からみれば現段階の金融政策はある意味でトレードオフが伴うことなのかもしれない。



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