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GSショックの余波~「ポールソン&カンパニー」のエクスポージャー・リスク 

今日の東京株式市場は続落した。SECによるゴールドマン・サックスの訴追からNY市場が大幅下落した流れを受け継ぎ、東京市場も11,000円を割れて取引が開始された。その後は上海市場が不動産規制の影響で大きく下げていく中で買い戻す動きも鈍かった。債券市場は米国債券高やアイスランドの火山噴火の影響から経済活動にダメージを与えるのではないかとの向きから買い優勢、一時JGB10年で1.305%を付けるところまであった。外為市場は英自民党が支持率を拡大したことでハング・パーラメントの懸念からポンドが大きく売られる展開となった。クロス円中心にリスク回避的な動きとなり、ドル円も軟調に推移した。


ゴールドマンの問題に関しては、やや見逃しがちだった点として、ポールソン&カンパニーの存在がある(米前財務長官が運用するファンドなどと一部で平然と語られているようだが、P&Cの代表はジョン・ポールソンであって、ヘンリー・ポールソンとは全く関係がない)。そしてこのエクスポージャーに関わるリスクが意識されている可能性が市場の一部にあるようだ。その典型的な例がゴールドの動向だった。以下のチャートはゴールド・スポット(XAU)のチャート。


XAU


ポールソンのエクスポージャーはゴールドにまつわるものが大きいことで知られている。これは少し古いデータだが、Seeking Alphaの"Paulson & Co's Latest Portfolio: 13F Filing"というエントリに2009年Q3時点のポートフォリオの概要が記されている。204億ドルの資産のポートのエクイティ(ロング)の部分上位は以下である。


Paulson&Co. Exposure


このうち、30%が金関連で占められている。その額はおよそ43億ドルといわれる。1位のGold TrustはETF、アングロゴールド、キンロス・ゴールド、ゴールドフィールズはいずれも金鉱株となっている。さらに、P&Cは金のファンドを組成したことでも有名である。market follyの2009年11月30日のエントリ、"John Paulson's Gold Fund: Betting Against the US Dollar"より。


Paulson's wager on gold is by no means new information. After all, Paulson's current hedge funds hold over $4.3 billion of gold related investments. And as we have pointed out in the past, this exposure is purely to hedge their US dollar exposure as one of their other hedge funds has a share class denominated in gold. Paulson's conviction in gold related investments has undoubtedly risen. After all, why else would he be launching a hedge fund dedicated to investing solely in gold related entities? The creation of Paulson's fund traces an eerily similar pattern to one of his prior hedge fund launches where he crafted an idea, launched a hedge fund based on that idea, and then made billions. (We're talking of course about his large bet against subprime). Paulson has made his next large bet and his new gold fund is the vehicle by which you can join him on the ride. His gold fund's objective "is to outperform gold price in a rising gold price environment." They will pursue this by investing in gold equities that are levered to the price of gold, as well as derivatives on the price of gold. Can Paulson be successful on two big bets back to back? We'll have to wait and see.

(要約)ポールソン金投資は新しい情報を意味するものではない。ポールソンの現在のヘッジファンドは43億ドルの金関連投資を行っている。そしてこれまでも指摘してきたが、彼らの他のヘッジファンドが金に結びつけられた株式を保有しているのと同様、このエクスポージャーも純粋にUSドルのヘッジである。ポールソンの金関連投資の確信は疑いもなく強めている。結局のところ、誰が金に結びつけられたものに単独投資を行うヘッジファンドのローンチを決めるなんて思ったのだろうか?ポールソンのファンドの開発は、以前ローンチしたファンドと似たようなアイデアで、数十億ドルものフロー創出している(我々はもちろん、サブプライム関連(の金融商品)に対して反対側のポジションをとったことについて話してもいる)。ポールソンは次の賭けに出ており、新しいゴールドファンドは、あなたが彼に乗って参加出来るビークルである。彼のゴールドファンドの目的は金価格が上昇する環境で金価格をアウトパフォームすることである。彼らは、金価格に連動したデリバティブと、金価格にレバレッジを効かせた金鉱に投資を行う。ポールソンは2つも背負った賭けに成功出来るだろうか?我々は待ちながら眺めていかなければならない。


とある。つまり今回GSが訴追され、関与疑惑がある「サブプライム関連の金融商品のショートポジションをテーマにしたファンド」と同様に「ドルの減価のヘッジに伴なう金投資ファンド」をローンチしており、すでに自己資金を入れて運用を開始しているようだ。しかし、ゴールドマンの訴追により、市場では今後これらのポールソンの組成したファンドの解約懸念が心配されており、エクスポージャーにゴールドもしくはその関連が多いという思惑で実際売られている株式もそれなりに保有しており、実際解約資金の調達に動き出るとすれば、今後の動向が気がかりとなってくる。


ゴールドマンの今回の訴追の影響に関して、マクロの部分では金融安定化法案に絡む部分で影響が出てくるかもしれないが、今すぐに大きなものにはならないと思われる。しかし、しばらくの間はそういったファンドの解約話が出て来やすいこともあるので、センチメントに振らされる感じだろう。しかし、見るべきものはGSでなく、不動産投機抑制策も加わって不動産株を中心に4%も下落している上海市場の方だろう。こちらはマクロ政策的な影響を受けたものだったのではないか?と思われる。香港市場では本土系不動産の売られ方が大きく、China Resources Landが5.50%安、China Overseasが3.74%安となっている。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: ファンド  ポールソン  株式  金投資  銀行規制 
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