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米銀決算レビュー~スティープニング効果 

今日の東京株式市場はまちまちとなった。NY市場でGS訴追に関してSEC内部でも意見が割れていたことを受け、他の銀行への影響が限定的との見方から金融株中心に買い戻された結果を受け、高く始まったものの、インド準備銀行(RBI)の利上げを警戒した向きが売ってきた結果日経平均は続落という格好となった。債券市場は反落となった。ここのところの戻りのピッチの速さに対する反動の売りが出された。外為市場ではドル円はジリ高の展開、92.98円レベルまで買い進まれた。


今日はGSまでの銀行の決算が揃ったので、いくつか要点と雑感を。


(1)JPモルガン


EPS 0.74ドル(市場予想0.64ドル)。

セグメント別利益では、


投資銀行(IB) 24.71億ドル←19.01億ドル
リテール金融サービス(RFS) ▲1.31億ドル←▲3.99億ドル
カードサービス(CS) ▲3.03百万ドル←0.03億ドル
商業銀行(CB) 3.90億ドル←2.24億ドル
債券・証券部門(TSS) 279百万ドル← 237百万ドル
アセットマネジメント(AM) 392百万ドル←424百万ドル
コーポレート&プライベート・エクイティ 228百万ドル←1197百万ドル


相変わらず投資銀行部門の利益が全体を牽引しているイメージ。特にFixed-Incomeで儲けが出ている。債券市場のスティープ化が継続して進んでいたので、利鞘の効果がはっきりと出ていたという感じだろう。その他の部門ではリテール部門が赤字のままとなっている。カードサービスは赤転となっている。不良債権償却を進めた結果だろう。


各種延滞のトレンド(ホームエクイティローン・プライムモーゲージ・サブプライムモーゲージ・カードサービス/出所:JPM決算資料より)


JPM



プライムモーゲージの延滞が下がっていない。サブプライムも緩やかながら減少している。カードサービスの遅延は減っている。やはり住宅に関してはまだまだ厳しいといった感じだろう。


(2)バンク・オブ・アメリカ


EPS 0.28ドル(市場予想は0.09ドル)

セグメント別
デポジット 6.83億ドル←5.97億ドル
グローバルカードサービス 9.52億ドル←▲10.06億ドル
ホームローン・保険 ▲20.71億ドル←▲9.93億ドル
グローバルコマーシャルバンキング 7.13億ドル←▲0.28億ドル
グローバルバンキング&マーケッツ 32.18億ドル←14.41億ドル
グローバルウェルス・インベストマネジメント(GWIM) 4.97億ドル←13.06億ドル


・貸倒引当金の積増は98.10億ドルと、前期の101.1億に比べて減少


やはりこの銀行も債券相場の地合により儲かっているような感じだろう。グローバルバンキング・マーケッツ部門の利益は過去最高といった格好となっている。このあたりはあの危機の時に果敢に買収したメリルリンチこそが現在のバンカメのフローを生み出す源泉となっている。他のセグメントではクレジットカード部門の黒転は心強いが、ホームローン部門が赤字拡大なのでまだまだ回復途上の数字ともいえる。


(3)ゴールドマン・サックス


GS


緊張感の走る中での決算だったが、プリンシパル部門のFICC(Fixed Income, Currency, Commodity)の利益がかなり巨額になっている。おそらくJPモルガン同様Fixed Incomeでの利益が大きく、クレジットやモーゲージ、通貨でも前年同期比では高いパフォーマンスを上げているとしている。エクイティのトレーディングも大幅増益となっており、現状の市場環境はGSにとってかなり追い風が吹きまくっているといった感じになるのだろう。一方で投資銀行部門は2009年Q4に比べて減益となっている。M&A減少からエクイティの引受が減っているので仕方がない部分もあるが、やや不安定さを垣間見るような感じも受ける。この点、もしボルカールールの成り行き如何によってプロップトレーディングが禁止された場合の影響ははかりしれない。この点をどう捉えるか、難しいところだろう。なお、ICBC(中国商工銀行)の株価下落による減損で22.2億ドル計上、不動産プリンシパル投資で0.34億ドルの損失を計上している。


ブランクファインCEOは直近のゴールドマンをめぐる環境について、以下のように述べている。


In light of recent events involving the firm, we appreciate the support of our clients and shareholders, and the dedication and commitment of our people

最近のゴールドマンをめぐる出来事を考慮すれば、我々は顧客や株主の支援、そして社員の献身とコミットメントに感謝している。


いずれの銀行においてもトレーディング部門が大きく利益向上に貢献しており、主に債券金利マーケットであるということを考えると、長短金利差という「フリーランチ」を思いっきり食べてしまったという感じも否めない。特にバンカメやJPモルガンはイールドカーブがフラット化した場合、商業・リテール銀行の急回復がない場合、収益が大きく減ってしまう可能性も考慮しなければならないだろう。あるいはボルカールールの成り行きでプロップトレーディングが禁止となった場合の影響も次第に織り込まれていくことになろう。政治動向に左右されるセクターということがいえるのかもしれない。



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