03« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

盛り返す早期利上げ論と雇用統計Preview~ハト派重鎮ロックハート総裁の早期利上げ発言 

今日の東京市場は株式が反落、債券は反発、外為はもみ合いの展開となった。株式市場は昨日の大幅高の反動から売り先行ではじまったものの、買い戻しが入り、10,000円の大台手前のところまで買われたものの、週末のイベント(首班指名、G20財務相・中央銀行総裁会議、雇用統計)を控えて様子見ムードの中、小反落となった。債券市場は株高などを手掛かりに売り先行ではじまったものの、中期債に旺盛な需要が見られ反発した。外為市場ではユーロドルもドル円も方向感なくレンジ相場の展開となっている。


昨日のNY市場では2人の連銀総裁の発言が注目された。もともとFOMCでも早期利上げを主張していたカンザスシティ連銀ホーニグ総裁の発言は想定済みという印象もあるが、ハト派の重鎮と目されているアトランタ連銀のロックハート総裁の発言がサプライズと受け止められた。欧州の混乱がタカ派の声を沈静化させたかにみえたのだが、どうもそうではなかったようだ。以下の文はロックハート総裁の講演原稿である(原文全てはアトランタ連銀のサイト参照)。


Sources of Employment Uncertainty


As the recovery proceeds - as I believe it will - a central concern of monetary policy will be when and by how much the Federal Reserve raises the base level of interest rates.

(抄訳)私が信じている回復の過程で、金融政策の主題はいつ、どのくらいのレベルにまでFF金利を引き上げるかということである。


The Fed has held its interest rate policy at close to zero for about a year and a half. This has been done to foster conditions that would end the contraction of the economy and then encourage recovery. Again, I believe a modest recovery has been under way for almost 12 months.

Fedの金利政策は1年半にわたってゼロ金利政策となっている。これは経済の収縮の終焉とその後の回復促進の条件であった。繰り返すが、私は12ヶ月間にわたってモデレートな経済回復が進行していると信じている。


As I stated earlier, the Fed has a dual mandate from Congress to keep inflation low and promote maximum employment.

先に述べたように、Fedはインフレの低位抑制と最大雇用の促進を議会から委任されている。


I've put forward the view that inflation is not currently a major concern. So one might ask, do you believe the base interest rate must remain near zero - at its current level - until unemployment is reduced substantially and most of the employment lost in the recession has been restored?

私はインフレは現状主要な問題ではないとの見通しを提示している。一つの質問をすると、失業率が持続的に低下し、リセッションの時に失われた雇用の大部分が回復するまで、政策金利が現在のレベルであるゼロ近辺に維持しておくことをあなたは信じるだろうか?


I'm not convinced that will be necessary. I continue to support the current stance of interest rate policy. But the time is approaching when it will be appropriate to consider recalibrating interest rate policy. I do not believe that time has yet arrived. The conditions that require a change of policy are not yet at hand. However, as the economy continues to improve and financial markets find firmer ground, extraordinarily low policy rates will not be needed to promote recovery and will become inconsistent with maintaining price stability.

私はゼロ金利が必要であるとは確信していない。私は現在の金利政策のスタンスをサポートし続けている。しかし、金利政策の再構築の検討が適切と認められる時期は近づいている。政策の変更の必要性の検討はまだ十分ではない。しかしながら経済が改善し続け、金融市場が強固な基盤がみられるようになったときに、非常に低い金利政策は回復を促進させるのに必要でなくなり、持続的な物価の安定と矛盾するようになる。


The implication is that the policy rate may have to begin to rise even while unemployment is considerably higher than before the recession. I'm very concerned about unemployment, and certainly employment trends should be a critical consideration in setting policy. But I accept that good policy, even in circumstances of unacceptable levels of unemployment, may incorporate higher interest rates.

政策金利はリセッション前よりも失業率が高い場合であっても引き上げられはじめなければならないだろう、ということを意味している。私は失業率について熟慮しており、政策決定の際、特に雇用のトレンドは十分に考察が行われるべきだ。しかし、許容し難い失業率の状況であったとしても、最善の政策はより高い金利の設定だろう。


この発言の真意は、そろそろゼロ金利政策解除の時期が近づいているのではないか?ということを示唆している。しかし、5月24日エントリ「Nascent recovery are temporary~米経済のピークアウト感」で米国経済は回復しているものの、ディスインフレ的な傾向が見られるということも確かである。このような状況で金利を引き上げることが適切かどうかというところは個人的に疑問の余地はあるが、政策当局者の一部に現状及び先行き確信を持っている向きがあるということは注目に値する。確かに景気が回復すれば雇用も改善し、需要も回復するので、アウトプットギャップの解消が起こっていくとするのは素直なシナリオだろう(日本のように経済がいくら回復してもアウトプットギャップが解消されていないケースもある)。


さらにホーニグ総裁(過去10年間の半ばに数年間低金利が維持されたことが、後に深刻な不況につながった金融市場崩壊の主因、WSJ「ホーニグ米地区連銀総裁、夏の終わりまでに政策金利1%へ」参照)も同じように早期利上げの必要性を説いているわけで、そういった声が再び盛り返していくかどうか、というのはやはり今晩の雇用統計が重要な判断材料となっていくだろう。但しバーナンキ議長は依然として高い失業率が懸念材料であるとしているので、これがボードメンバーの総意ではない。


雇用統計の注目点としては、民間雇用者数がどの程度増加しているかが注目される。今回の雇用統計においてNon Farm Payrollのコンセンサスは54万人増加となっている。すでに一部で国勢調査分の雇用が45万人程度という数字が出回っているため、焦点は民間雇用者数でどの程度上積みされるかだろう。一方で失業率は9.8%と、前月から若干低下の予想だが、雇用回復の序盤の傾向である労働力人口が増加基調にあることから、高止まりしていても特段問題にはならない。時間当たり賃金は前月から+0.1%との予想だが、賃金の伸びが抑制されていることからインフレ期待を高めるような結果にはならないだろう。


市場の反応としては素直に良好な数字が出されれば株式市場などは景気の回復を好感する形になるのだろうが、問題は金利がどう動くか?といったところとなる。特に前月の物価指標以来、長期ゾーンの金利が下がってきたが、この修正が入るかどうかがポイントになると思われる。良好な数字が出されれば素直に債券安となるのだろうが、それが5月中旬以降組み立てられたマクロビューの変更を迫るくらいのものとなるのかどうか、というところを見極めたい。5月中旬の債券市場の動向は欧州の混乱による"Fly to Quality"という側面から買い進まれたというところも多分にあるが、物価指標から米国のディスインフレ的傾向(同時にFedも長期間低金利政策に追い込まれるということ)を織り込んできていると思われるので、それを覆すような米経済の楽観シナリオを織り込む展開にシフトするのかどうかというところが焦点だろう。あとFF金利先物動向は25bpの利上げの完全織り込み時期が2011年5月となっているが、強い数字が出された場合これがどの程度動くのかもみていかなければならないだろう(以下はFF金利先物の動向、出所:CME)。


FF金利先物


市場は完全に利上げ先送りとみているが、強い雇用統計が出てきてその見方に変更を迫られるのかどうががポイントとなるだろう。逆にインライン以下の結果であるならばこれも素直に債券高となりFF金利先物は利上げ先送りの見方を変えないが、利上げ時期が後方にずれるかどうかもみておきたいところだろう。


人気ブログランキングへ ←皆さんの応援よろしくお願いします! 

 

 人気ブログランキングへ



関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 市場視点

タグ: Fed  金融政策  金利  債券  雇用統計 
tb: 0   cm: 1

« 米国5月雇用統計~何がネガティブだったのか  |  フローで円相場を考える~円が買われる局面 »

この記事に対するコメント

相互リンク申込

突然のご連絡失礼します。

借り入れ【お得】情報とといったブログを運営ししている管理人です。
http://leadw.com/

もしよかれば当サイトと相互リンクをして頂けないかと思いご連絡させていただきました。

貴サイト様のURLはTOPページに既に貼り付けてありますのでご確認下さい。

ご返信は当サイトのメールフォームからお願いします。

借り入れ【お得】情報
http://leadw.com/

借り入れ【お得】情報 #- | URL
2010/06/07 01:44 * 編集 *

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://marketwatcher.blog61.fc2.com/tb.php/216-e12646cf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。