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慎重な米経済への見方~ベージュブックの要点整理 

今日の東京市場は株式が反発、債券は反落、外為はユーロが買い進まれている。株式市場は1-3月GDP2次速報が予想外の上方修正だったことから朝方からしっかり、中国の輸出拡大を好感して後場引けにかけてしっかりの動きとなった。債券市場はJGB10Y利回りが一時1.2%を割り込んだものの、先物に利益確定の売りが出されて反落した。外為市場では中国の国営年金の責任者が欧州はソブリン債務危機を乗り切れるとのコメントを出したことからユーロに買い戻しの動きが活発化している。


昨日のNY市場はDJIAが10,000ドルの大台に載せながら失速したが、表向きはベージュブックの内容が芳しくなかったから、という解説がなされている。穿った見方をすれば朝方のバーナンキ議長の議会証言で米経済に前向きなコメントを出したのは、10年債の入札を控え少し債券市場を冷やそうとしたのではないか?という声もあり、ベージュブックで梯子を外したのではないか?ということだったのかもしれない。


ベージュブックについては、米国経済のアウトルックについてかなり慎重なトーンとなっている(本文はFedのサイト参照)。


Economic activity continued to improve since the last report across all twelve Federal Reserve Districts, although many Districts described the pace of growth as "modest." Consumer spending and tourism activity generally increased. Business spending also rose, on net, with employment and capital spending edging up but inventory investment slowing. By sector, nonfinancial services, manufacturing, and transportation continued to gradually improve. Residential real estate activity in many Districts was buoyed by the April deadline for the homebuyer tax credit. Commercial real estate remained weak, although some Districts reported an increase in leasing. Financial activity was little changed on balance, although a few Districts noted a modest increase in lending. Spring planting was generally ahead of the normal pace, while conditions in the natural resource sectors varied across the Districts. Prices of final goods and services were largely stable as higher input costs were not being passed along to customers and wage pressures continued to be minimal.

経済活動は前回の報告以降、全12地区で改善しているが、多くの地区でそのペースは「緩やか」である。消費支出や観光は増加している。企業のネットでの支出も増加しているが、雇用や設備投資は微増であり、在庫投資は鈍化している。非金融サービス、製造業そして輸送業は徐々に回復している。住宅購入者への税還付策から住宅用不動産の業況は多くの地区で4月よりも活発となっている。商業用不動産は依然として弱いままだが、いくつかの地区ではリースが増加しているとの報告があった。金融の業況は前回報告からあまり変わっていないが、少ないながらもいくつかの地区では貸出が緩やかに増加した。春の作付けは通常ペースよりも前倒しされ、天然資源のセクターの状況は地区全体で変化している。投入コストが消費者や賃金に与える圧力は最小限にとどまり続けたので、最終消費財やサービスの価格は安定的となっている。


個人的に気になったのは、雇用や設備投資について"with employment and capital spending edging up"という表現。"edging up"というのは慎重な表現であり、4月28日のFOMC声明文での"the labor market is beginning to improve"(労働市場は改善し始めた)、というところからすれば控えめなトーンであるように感じられる。これについては5月の民間雇用者数の増加ペースが鈍化していたことや在庫投資の減速感がみられることを指摘していた。


あとはCalculated Risk('Fed's Beige Book: "modest" economic growth, "Shadow" inventory of Foreclosed Homes')にも取り上げられていたのだが、


elevated inventory of homes available for sale, and the "shadow inventory" of foreclosed properties on banks' balance sheets

売出し可能な住宅の在庫、そして銀行のバランスシート上の抵当流れの「影の在庫」が増加している


という箇所が住宅問題で意識される箇所であり、不動産に関しては商業用が全般的に弱いとのことで、この点が米国経済のウィークポイントとして長い期間意識させられるところといえる。


あと、欧州の信用問題に関しては、以下のような指摘がなされている。


Contacts in some Districts cited concerns over the potential impact of the European fiscal crisis on financial and business conditions, and reported a corresponding increase in uncertainty and financial market volatility.

いくつかの地区の連絡では、欧州の財政危機による金融やビジネスの状況への潜在的な影響への懸念が聞かれ、(先行きの)不確実性や金融市場の変動への対応の増大が報告された。


今日の日経新聞でも取り上げられていたが、世界的に株式発行や社債による資金調達の動きが滞っている。とりわけ欧州ではクレジット環境がタイトになっていることからなかなか難しくなってきている。この点において欧州債務問題はコーポレートファイナンスの分野にも悪影響が出ているようだ。


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タグ: マクロ  Fed  金融政策 
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