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Surprise of PBOC's RMB Reform Announcement~人民元改革の背景と相場への影響 

6月19日に中国の人民銀行が人民元レートを柔軟にさせるとの声明を発表した。声明文は以下のとおりである(PBOCサイト/Reuters参照)


FURTHER REFORM THE RMB EXCHANGE RATE REGIME AND ENHANCE THE RMB EXCHANGE RATE FLEXIBILITY
一層の人民元レートレジーム改革と人民元レートの柔軟性強化


In view of the recent economic situation and financial market developments at home and abroad, and the balance of payments (BOP) situation in China, the People's Bank of China has decided to proceed further with reform of the RMB exchange rate regime and to enhance the RMB exchange rate flexibility.

直近の内外経済環境や金融市場の発展の見通しや、中国における国際収支(BOP)の状況において、中国人民銀行は人民元のレートレジームの改革や人民元レートの柔軟性強化の前進を決断した。


Starting from July 21, 2005, China has moved into a managed floating exchange rate regime based on market supply and demand with reference to a basket of currencies. Since then, the reform of the RMB exchange rate regime has been making steady progress, producing the anticipated results and playing a positive role.

2005年の6月21日から、中国はマネーサプライや通貨バスケットリファレンスの需要をベースにした管理フロート制に移行した。それ以降人民元レートの改革は着実な進展を遂げ、予想された結果を生み出し、ポジティブな役割を果たした。


When the current round of international financial crisis was at its worst, the exchange rate of a number of sovereign currencies to the U.S. dollar depreciated by varying margins. The stability of the RMB exchange rate has played an important role in mitigating the crisis' impact, contributing significantly to Asian and global recovery, and demonstrating China's efforts in promoting global rebalancing.

国際的な金融危機を取り巻く状況が事態を悪化させたとき、米ドルに対して様々な通貨のレートが減価してしまった。人民元レートの安定性は危機の衝撃を緩和させるのに重要な役割を果たし、アジアやグローバルな経済回復に大きく貢献し、グローバルリバランスの促進において中国の努力が示された。


The global economy is gradually recovering. The recovery and upturn of the Chinese economy has become more solid with the enhanced economic stability. It is desirable to proceed further with reform of the RMB exchange rate regime and increase the RMB exchange rate flexibility.

グローバル経済は徐々に回復している。中国経済の回復と好転は、経済の安定強化とともにより堅牢になってきている。人民元レートレジームの改革や人民元レートの柔軟性を高めることが望ましい。


In further proceeding with reform of the RMB exchange rate regime, continued emphasis would be placed to reflecting market supply and demand with reference to a basket of currencies. The exchange rate floating bands will remain the same as previously announced in the inter-bank foreign exchange market.

人民元交換レートレジームの改革の前進において、マネーサプライの反映と通貨バスケットリファレンス需要に継続的な重点が置かれる。交換レートの変動幅はインターバンクの外国為替市場で以前に通告したものが同じものとして維持される。


China's external trade is steadily becoming more balanced. The ratio of current account surplus to GDP, after a notable reduction in 2009, has been declining since the beginning of 2010. With the BOP account moving closer to equilibrium, the basis for large-scale appreciation of the RMB exchange rate does not exist. The People's Bank of China will further enable market to play a fundamental role in resource allocation, promote a more balanced BOP account, maintain the RMB exchange rate basically stable at an adaptive and equilibrium level, and achieve the macroeconomic and financial stability in China.

中国の国際貿易は着実にバランスの取れたものになってきている。GDPと経常黒字の比率は、2009年に大きく減少に転じた後、2010年初頭以降も減少し続けている。中国の国際収支が均衡に近づくに連れ、大規模な人民元レート変更・変化の拠り所は存在しない。中国人民銀行は資源配分について市場における基礎的な役割をより可能にし、一層の国際収支の均衡を促進させ、人民元レートについてその順応性と均衡したレベルで安定的に維持させ、中国のマクロ経済や金融の安定化を達成するだろう。


人民元レートのレジーム変更とは、ドルペッグ体制からの離脱を意味すると捉えてもいい。2005年に管理フロート制に移行した後、金融危機の際にドルペッグに移行したが、それを解除し、さらに人民元レートの柔軟性強化により人民元レートの変動幅を大きくを持たせようとするものである。このことにより対ドルにおける人民元レートを徐々に高め誘導させていくこととなるのかもしれない。この背景には人民元の対ドル相場を固定させるため当局はドル買い・人民元売りの介入を行い、その過程で人民元の不胎化が十分ではなかったことからマネーサプライが急上昇しているということがある。これは4月15日の「China View Mar.2010~中国人民银行移动快或?」など、本ブログのエントリで何度も指摘したことであり、これを抑制するための金融政策的な意味合いが強いのだろう。つまり、


・介入時に(本来は不胎化されるべき)人民元が市中に流れることを抑制する
・輸入物価を押し下げる



という2つの目的がある。人民元は対ユーロ等で高くなっているため、現状で輸入物価がどの程度押し上げられ、インフレ率に影響しているのか分からないが、前者についてはカネ余り現象としての不動産投資などを間接的に抑制する作用をもたらす。人民元改革はマネーサプライ改革でもある。これに関しては月一のChina Viewシリーズを参照。


China View~Nov.2009
China View~Dec.2009
China View Feb. 2010
China View Mar. 2010~中国人民银行移动快或?
China View Apr. 2010~インフレ加速
China View May. 2010~Sprout of Stagflation


さらに国際関係上G20の前にこのような人民元改革のアナウンスメントがなされたということは、同会議で中国への批判を未然に抑えこむことで、何かしらの発言権を得ようとしていることもあるのだろうが、それは国際政治学の分野であるため、詳しいことは専門家諸氏にお任せする。


これによる相場の影響であるが、円を含むアジア通貨は一時的にせよフローが流入しやすくなる。但し、円が買われてもそれはセンチメントな部分であるため、一時的なものになるのでは?とも思われる。むしろ中長期的には対アジア通貨に対して円安に向いていくのではないか、という感じもする。


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