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ドル安株高のNY vs 円高調整の東京 

今日の東京株式市場は続伸して引けた。ただ、後場の値幅が40円程度という感じで動意に乏しい展開でもあった。やはり明日のSQ算出を控えて模様眺めの一日であったことは否めなく、商いも多くはなかった。明日のSQにらみで夕場は10,000円に接近したところで推移している。SQ算出に伴う現物のインデックス売買は買い長とみられており、アルコアの予想外の黒字決算を受けての今晩のNY市場によっては、という感じもする。アルコアの決算を皮切りにNYではいよいよ業績発表のシーズンを迎える。そしてハイテクなどを中心にポジティブな予想が出されるのではないかという期待が相場を支えている。ドル安も大きな貢献となろう。ドル安の経緯は本ブログでも述べているように、政治的色彩もある。しかし、ファンダメンタルズ的な要素や需給的要素も当然加わっていることは忘れてはいけない。


ドル安のファンダメンタルズ的要素からいえば、ドル金利の低め誘導が長く続くということであろう。グローバルを見れば豪州を皮切りにグローバル的な利上げサイクルに突入し、各国の短期金利に先高観が生じる時間帯に入っていく中でドル金利は先進各国でも最も低く抑えられており、ハト派の「ディスインフレ論」から利上げへの出口戦略も遅れるといった見方も手伝っている。


本日発表された豪州の8月の雇用統計では、就業者数は4.06万人増加、失業率は5.7%となっており、市場予想の就業者数マイナス予想から一転プラスの数字が出たからこれもまたサプライズとなっている。これで11月のRBAの会合でも25bpの利上げが出来る環境が作られた。一方の米国はNon Farm Payrollが-26.3万人であったので、出口戦略を取るにもとりにくい。雇用の面からしてもこれだけの格差がある。金利差が通貨の変動要因の全てではないが相場のモメンタムを決めるのには十分な条件である。(ドル需給という意味においてはリスクが取れる経済・金融環境かどうかが必要条件となるが)


AUDUSD


別の言い方をすれば世界的な利上げサイクルは同時的に行われていくのではなく、そのタイムラグには相当な差が出てくるのではないかという市場の読みがある。「ディスインフレの嵐」が吹いているとされる米国(または英国)やデフレに苦しむ日本は当然のことながら利上げに踏み切るには相当な時間がかかる。例えば毎回札割れであったり、短観で企業の資金繰りの改善がみられたことから、CP及び社債買い取りオペを日銀が打ち切ることを検討しているが、政府サイドからは横やりが入る始末である。そんな温度差がドルや円の先安観を強めている。その差が外為市場における相場変動として意識されている。豪ドルやそれに続いて早期に利上げ出来そうな通貨には常に先高観が付きまとう。


一方でドル円はどうか。ドル円は通貨ペアの中でも動きを読み切るのが困難なペアとして常に市場で意識されている。ドル円は無論交易上実需の商いが多い。需給面では経常黒字国と経常赤字国のペアであるから常に円買い・ドル売りにバイアスがかかりやすくなる。またドル金利が円金利を下回ったことも意識されている。そのため投機的な要素も加わってドル円は88円前半まで売られてきている。


しかし、今の相場のモメンタムが持続性を持つかどうかについては疑問を持つ。そのように思わせたのが昨日のロンドン11時に突如起こったドル買いである。市場では中東勢の買いが入っているという観測も流れ、あるいはロシアと思われる中銀が買っているとの噂も出ていた。中東筋の買いが仮にドルペッグの国のソブリンレベルのものだとすれば、やはり産油国の自国通貨安は容認しがたいということなのだろう。ルーブル高を嫌ったロシア中銀のドル買い介入も出ていた(Bloomberg参照)。つまり、投機的なドル売りが嵩んでいる中での介入かそれに近いドル買いが起こっていたとすれば、投機のアンワインドは大きくならざるを得ない。


IMM_JPY



また、外為市場のビッグイベントとして個人的に注目しているのが今月末の日銀会合である。10月末の会合は展望リポートを作成するが、外為市場の観点で注目すべきなのは2011年の物価の展望となる。この物価の展望如何では日銀が利上げサイクルのアンカー役を務めるという思惑が高まっていく。金利面において、2011年も無担保コールO/Nレートの誘導目標は0.1%のままに維持される可能性もある。そういった場合に金利差の観点からドル以上に円の先安観が高まるのかもしれない。


東京株式市場に話を戻せば、ドル円のレートは今はまだ88円。為替予約の状況もあろうが短観で94.77円の見通しが今月末から始まる中間決算と通期見通しにどのような影響を及ぼすか、はかりかねている点でなかなか主力の輸出株には手掛けづらい状況があるのだろう。


そういう意味でドル安歓迎の米株市場vs円高敬遠の東京市場という差が出ている。


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