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Flatting~韓国の利上げとアジアの金利動向 

今日の東京市場は株式が続伸、債券は続落、外為は円が方向感が無い展開となっている。株式市場ではNY市場が続伸したことを受けて買い先行で始まったものの、参院選を控えて模様眺めの展開となった。債券市場は株式市場が堅調な展開となり、米長期金利が3%に乗せたことを嫌気する動きとなり、債券先物は安値で引けた。外為市場ではドル円が88円台の中盤で終始もみ合う動きとなっている。全般的にアジア時間では動意が薄い相場展開となっている。


本日のアジア時間でスポットライトがあたったのが、韓国中銀(BOK)のサプライズ的な利上げだった。Bloombergが調べたところではエコノミスト14人のうち4人しか予想していなかった。政策金利は2%から2.25%に引き上げられた。声明文は以下のとおりである。


The Monetary Policy Committee of the Bank of Korea decided today to raise the Base Rate from 2.00% of its current level to 2.25%.

BOKの金融政策決定会合では本日、現状の2.0%から2.25%に政策金利である7日物リバースレポ金利を引き上げることを決めた。


In the global economy, emerging market economies have sustained their favorable performance, while the economies of major advanced countries such as the US have largely continued their recovery trend. The risks that international financial market unrest due to the government debt problems in some European countries and heightened volatility of growth in economic activity in major countries recur at any time cannot be ruled out.

グローバル経済において、エマージング市場の経済は好パフォーマンスを維持している一方で、米国のような主要先進国は主に回復のトレンドを続けている。国際金融市場の不穏がいくつかの欧州の国の債務問題や主要国の経済成長の高い変動に起因するリスクは排除されるべきではない。


The upward trend of domestic economic activity has been maintained. Exports have held to their strong upward track, domestic demand such as consumption and investment has steadily increased and, led by the private sector, labor market conditions have shown an improving trend.

国内経済活動の上昇傾向は維持されている。輸出は強い上昇を見せており、消費や投資といった国内需要は着実に増加している。さらに民間主導で労働市場は改善傾向がみられる。


Domestic economic activity is expected to continue on an upward track, even with the presence of overseas risk factors. Consumer price inflation has so far remained in a range of somewhat above 2% but a little below 3%, but in the future, upward pressures are expected to build continuously owing to the increase in demand-pull pressures associated with the continued upturn in economic activity. In the real estate market, housing sales prices have declined in Seoul and its surrounding areas, while those in other areas have sustained a highly upward trend.

海外のリスクファクターが存在していても、国内経済活動は上昇基調が続くと予測される。消費者物価は2%をやや上回り、3%をやや下回るところで推移しているが、将来的に物価上昇圧力は経済活動の好転に結び付けられたデマンド・プルの高まりに伴って継続的に築き上げられていくことになると予想される。不動産市場において、住宅販売価格はソウルや周辺地域では下がっているものの、他の地域では高い上昇傾向が持続している。


In the financial markets, long term market interest rates have increased, reflecting domestic economic conditions and, stock prices and exchange rates have exhibited high volatility due to the influence of overseas risk factors. The scale of the growth in mortgage lending has widened in response chiefly to low lending rates, even though house transactions have been inactive.

金融市場においては、長期金利が高まってきており、国内の経済の状況を反映している。そして、株価や外為レートは海外のリスクファクターに起因する高いボラティティを展開している。


Looking ahead, the Committee will maintain the accommodative policy stance in such a way as to help the economy sustain its sound growth on a foundation of price stability and, in carrying out policy, it will take overall account of financial and economic conditions at home and abroad.

今後、委員会は物価安定の基板の下の経済成長を維持するために緩和的な政策スタンスを維持し、政策判断においては自国や海外の金融及び経済の状況に調和していくことが求められる。


BOKの政策はインフレターゲティングなので、このような表がウェブサイトのトップに出てくる(BOCなども同様)。


BOK



日本はデフレなので金利を上げることは出来ないが、アジアではほかにもインド、台湾、マレーシアにおいてここ数週以内で利上げを行っている。但し、注視してみなければいけないのは、アジア圏の各国のイールドカーブがフラット化していることである。FT Alphavilleの"Korea: To raise rates right now ‘takes guts’"というエントリでは香港の調査機関であるGavekal氏が顧客レポートでアジア中銀のタカ派的なスタンスを重視しており、OECD諸国のイールドカーブはスティープであるのに対してアジア諸国はフラットニングしている、としている。以下はアジア諸国のイールドカーブ(いずれも出所はADBのAsianBondsOnline)


マレーシア

マレーシア


インドネシア

インドネシア


韓国

韓国


日本

日本



イールドカーブがフラット化しているのはオーストラリアだけではない(7月6日エントリ「現状はフリーハンド~オーストラリア経済とRBAの出方」参照)。アジア諸国のいくつかで同様の現象が見られる。今後インフレ期待→政策期待から短期金利が上昇していく一方で、長期金利が高止まり→低下していくのであればこの先の景気減速を織り込む可能性もあるため、注視してみていかなければならないだろう。オーストラリアでは昨日の雇用統計を受けて債券市場で金利が大きく上昇したのは長期ゾーンではなく、短中期ゾーンだった。このことはオーストラリアの債券市場で利上げは織り込まれるものの、先行きの景気にはあまり楽観視していないことを反映している可能性がある。


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