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欧州ストレステストに参加しない国~ノルウェー 

今日の東京市場は株式が急反発、債券が反落、外為市場はユーロが買われている。株式市場はNY株高と円高一服感から急反発する展開となった。債券は米国債券安や株高から売り優勢の展開となったが、押し目では買い進む動きも見られた。外為市場では独Ifo景況感指数が予想以上だったことからユーロ圏の景況感の改善を好感する買いが入った。


あと、数時間後に欧州91銀行のストレステストの結果が公表されることとなっている。しかし、欧州にはストレステストなど必要としない金融機関がある。それはノルウェーの金融機関だ。北欧でも7つの金融機関がストレステストの対象となっているが、ノルウェーの金融機関は対象外だ。FT Alphavilleに興味深いエントリがあった。"Norway doesn’t need no stinkin’ stress tests"ではシティのアナリストのレポートを引用しながらノルウェーの金融機関の健全性について言及している。


There are two important reasons why Norwegian banks are not interesting in terms of such tests at this stage, according to Mr Aamo:
ノルウェーの銀行が何故この段階でストレステストの対象にならないのか、2つの重要な理由がある。



1) spill-over effects from a Norwegian bank crisis to the rest of Europe would be limited as only one Norwegian bank operates outside the country and its market share abroad is limited.
他のヨーロッパからノルウェーの金融機関への危機の波及効果は限定的で、国外で展開しているノルウェーの金融機関は1つであり、海外のシェアも限定的である。



2) Norwegian banks have limited exposure to the troubled European countries (Portugal, Ireland, Italy, Greece and Spain). Lending to these countries only accounts for 1% of Norwegian banks’ balance sheet, while other banks have around 10 to 20 times as large an exposure.
ノルウェーの銀行はトラブルとなっている国(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)のエクスポージャーは限定的である。他の国の銀行が10-20倍多くエクスポージャーを持っているにも関わらず、ノルウェーの銀行にとってこれらの国々への貸出は1%に過ぎない。



Although Norwegian banks are not part of the European stress tests, the Norwegian FSA performs such tests itself. In the latest (from May), the resilience of Norwegian banks was tested in an economic environment assuming that GDP growth was 7%- points lower than in the Norges Bank’s main scenario.
無論、ノルウェーの銀行は欧州のストレステストの対象外であるが、ノルウェーのFSAはそのようなテストを自身で行っている。直近(5月)では、ノルウェーの銀行の弾力性は、Norges Bank(中央銀行)が想定するメインシナリオよりも7%低いGDP成長率を仮定としてテストされている。



とある。北欧の田舎なのでPIIGSのエクスポージャーがない、ということもいえるのかもしれないが、中央銀行のNorges Bank(Utland)こそが世界最大級のSWFであり、BPの大株主としても有名である。世界の金融市場においてノルウェーマネーの存在感は無視できない。北海油田が枯渇すればこの国は漁業と投資業で食べていかなければならない、という感じである。それ以上にこの国の金融と財政は健全なのだ。金融システムは上記のレポートにもあるように独自の厳格なストレステストの実施により健全性が維持されており、さらに国家財政についても驚異的であり、先進国で財政黒字となっている国は現在殆ど無いが、同国は2010年対GDP比で9.7%の財政黒字をキープしている。以下の図はPIMCOが提唱している"Ring of Fire"「炎の輪」(縦軸に財政赤字、横軸に公的債務)であるが、ノルウェーは別世界にある(出所:IMF/EUROSTAT)。


Ring of Fire


ノルウェーは確かに低成長という感じなのだが、失業率も低く、インフレも抑制されている。なおかつ中央銀行は金融危機以降2回利上げしている。以下のグラフはOECD経済見通しと預金金利(政策金利)の推移(出所:OECD/Norges Bank)。


Norway Economy

Norway Deposite Rate


しかし、ノルウェークローネは最近ようやく上昇してきているが、ユーロと似た動きとなっており、ソブリンリスクという流れで欧州通貨として一緒くたに売られてきた経緯がある。美人投票では上位に来る通貨なのだが、どうもここのところのパフォーマンスは決してよくない。単に資源国通貨としての位置付けに過ぎないのだろうか。以下のチャートはUSD/NOKの日足チャート。


USDNOK


株価はYoYで他の先進国をアウトパフォーム(出所:Bloomberg)。


Norway OSEBX


通貨としてNOKを考えた場合、確かに健全性と程良いインフレが魅力だと思うのだが、如何せん資源国通貨としての位置付けにとなっているので、コモディティ市場の動向から思惑で売買されていくという感じがする。


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カテゴリ: 市場視点

タグ: マクロ  欧州金融不安  ソブリンリスク  外為 
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この記事に対するコメント

こんちは。最新のビッグマック指数が出てましたが、NOKは図抜けて Undervalued ですね。JPYなんかよりずっと逃避先としての適性があるように思います。

http://www.economist.com/node/16668710?story_id=16668710&fsrc=nwl

ずんちゃか #- | URL
2010/07/26 00:10 * 編集 *

あれ?全く逆ですねOvervaluedです。失礼しました。

ずんちゃか #- | URL
2010/07/26 00:18 * 編集 *

Re ずんちゃかさん

こんばんは。

参考になります。ありがとうございます!

確かにNOKは購買力平価ではオーバーバリューかもしれないですね。

でも逆を考えるとSOKも含めてそれだけ安定性が高いことを裏付けているのかもしれません。

祇園 #- | URL
2010/07/26 00:46 * 編集 *

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