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RBAは中立スタンス~減速気味の内需 

今日の東京市場は株式が続伸、債券も続伸、外為は円高が進行している。株式市場では昨日のNY市場の大幅続伸を受けて買い先行で始まったものの、円高が意識され上値が重い展開となった。債券市場は10年債入札が堅調だったことから買いが入り、JGB10Y利回りは1.03%まで低下した。外国為替市場ではドルが全面安の展開となり、円は一時85.80円台に突入した。ドル円相場の85円台は昨年の11月以来の水準である。


本日はオーストラリアの政策金利が発表され、4.5%に据え置きとなった。声明文は以下の通りである(RBAのサイトを参照)。


At its meeting today, the Board decided to leave the cash rate unchanged at 4.5 per cent.
本日の会合で、RBAはキャッシュレートを4.5%に据え置くことを決めた。


The global economy grew faster than trend over the year to mid 2010. The expansion has been uneven, with the major advanced countries recording only moderate growth overall but growth in Asia and Latin America very strong. There are indications that growth in China is moderating to a more sustainable rate as policies are now less accommodating. Similar adjustments to policies and growth rates are occurring in other countries in the Asian region. In Europe, while output in some key countries has been improving significantly, prospects for next year are more uncertain given planned fiscal contraction. US growth was stronger in the first half of 2010 but the pace of labour market improvement has been slow and the expansion may be somewhat lacklustre in the second half of 2010. Overall, the Bank expects global growth to be about trend over the coming year.
グローバル経済は2010年半ばまでトレンドよりも速く成長が進んだ。拡大は平坦ではなく、主要先進国の回復は緩慢に過ぎず、アジアやラテンアメリカの成長はとても力強い。中国の成長は政策が緩和的でないことにより持続可能な率に減速している。政策的に同じような調節及び成長率(の減速)はアジア地域の他の国でも起こっている。欧州では、主要国の生産は力強く改善しているが、来年の見通しは緊縮財政の計画により、さらに不確実なものとなっている。米国の成長は2010年の前半はより力強いものであったが、労働市場の改善のペースはスローであり、成長率は2010年の第2四半期においてやや色あせたものとなっている。全体的にRBAはグローバル成長は来年にかけてトレンドに沿っていくものと予測している。


The caution evident in financial markets in the past few months has abated of late, helped by the disclosure of information about European banks. Nonetheless, the global outlook remains somewhat more uncertain than a few months ago and this is reflected in the volatility of financial prices. Commodity prices are off their peaks but those most important for Australia remain at very high levels, and the terms of trade are around their peak of two years ago.
欧州の銀行の情報のディスクローズによって助けられたことから、過去数カ月における金融市場の警告のエビデンスは後半に和らいだ。それにも関わらずグローバルな見通しは数カ月前よりも不透明さが残っており、金融市場の価格変動に反映されている。コモディティ価格はピークを越したものの、オーストラリアにとって重要なことは、これらがとても高止まりしていることであり、交易条件は2年前のピーク付近のところにある。


With the high level of the terms of trade expected to add to incomes and demand, output growth in Australia over the year ahead is likely to be about trend, even though the effects of earlier expansionary policy measures will be diminishing. Consumption spending is recording a modest increase at present, with households displaying a degree of caution, but most indicators suggest business investment will increase over the coming year. Business credit has stabilised, though credit conditions for some sectors remain difficult. Credit outstanding for housing has continued to expand, but the upward pressure on dwelling prices appears to have abated.
ハイレベルな交易条件は収入や需要を増加させることを期待させる一方で、以前の景気刺激策の効果が終わっているにもかかわらず、オーストラリアにおける生産の伸びは1年前倒しでトレンド付近にある。消費支出は現在のところ家計に警戒感を伴いながら緩やかな拡大を記録しているが、多くの指標でビジネス投資は来年にかけて増加することを示唆している。いくつかのセクターの信用状況は依然として困難なままであるが、ビジネス信用は安定的となっている。住宅用の信用は拡大し続けているが、住宅価格の上昇圧力は和らいできている。


The labour market has continued to firm gradually, and after the significant decline last year, growth in wages has picked up a little, as had been expected. Recent data for inflation were consistent with the Bank’s May forecasts, with underlying inflation declining to about 23/4 per cent, the lowest rate for about three years. The rate of CPI increase was a little above 3 per cent due to the effects of increases in tobacco taxes announced earlier in the year. Through to mid 2011, underlying inflation is likely to be in the top half of the target zone, while CPI inflation will probably be just above 3 per cent for a few quarters due to the impact of the tax changes and increases in utilities prices.
労働市場は徐々に堅調になっており、賃金の伸びは昨年に大幅に減少した後に、想定通り少し上昇してきている。直近のインフレに関する直近のデータはRBAの5月の見通しに一致しており、基調的なインフレは約5.75%に減少してきている。CPIは年初のたばこ税の引き上げの効果により3%よりも少し上のところまで上昇してきた。2011年の半ばまで、基調的なインフレはターゲットゾーンの上半分のところとなり、CPIのインフレ率は数四半期にかけてたばこ税や公共料金の値上がりの影響からちょうど3%を上回って推移するのではないかと思われる。


The current setting of monetary policy is resulting in interest rates to borrowers around their average levels of the past decade. With growth likely to be close to trend, inflation close to target and the global outlook remaining somewhat uncertain, the Board judged this setting of monetary policy to be appropriate.
金融政策の現状の設定は、借り手に対する金利が過去10年間の平均金利付近にあることの結果である。成長がトレンドに近づき、インフレもターゲットに近づき、グローバル経済に不確かさが残っている以上、RBAは適切である金融政策に設定することとした。



今回のRBA会合は利上げが行われないことをほぼ100%織り込んでいた。以下は30日インターバンク金利先物の本日の動き。

AUD Interbank 30 Day


今回の声明文においては"uncertain(ly)"というキーワードが目に付く。このキーワードはバーナンキFed議長も先日の議会証言でも用いたフレーズであり、政策当局者でちょっとしたブームになっている。つまり、グローバル経済に不確実性が高まってきており、安定しないという状況となっているということを示唆している。2009年以降V字回復してきたものの、一服してこれからどう転ぶのか不透明感が高まってきていることを表している。


国内的には住宅価格の上昇圧力が和らいできている、ということで、バブルではないかと懸念されていた住宅市場の過熱がなくなってきているとしている。実際にオーストラリアの住宅価格は直近で価格高騰が一服してきている。以下は6月のRPデータとリスマークによる住宅価格指数の結果(出所:RP Data)。

Home Value Index

以下は住宅価格の四半期比

Home Value Index

さらに本日発表された6月住宅着工も前月比で予想外の-3.3%との結果が出されており(市場予想は+2.0%)、住宅市場が減速していることが示唆されている。問題はこの減速がモデレートであれば問題はないのだが、急減速であった場合はハードランニング懸念も意識されてくるだけに、減速ペースがどの程度なのかを今後数カ月で見定めていく必要があるものと思われる。


国内経済全般に関していえば内需の減速感が強い。本日発表された小売売上も前月比で0.2%の増加に留まっており、市場予想の0.3%増を下回っている。今後の政策スタンス関しては、インフレが安定的となってきていることから、当面利上げは行われない可能性が強い。以下はオーストラリアのCPIの推移(出所:Bloomberg)

CPI


さらにいえば、現状の10年債の利回りが5.1%程度で推移するのであれば、追加利上げが行われる余地はほとんど無い。景気に配慮するスタンスであるならば、行っても1回程度ではないかと思われる。逆に経済のダウンサイドリスクが認められるような声明文が出されれば利下げの可能性も排除できないし、インフレが強まるような形であればややタカ派的なスタンスも無いわけではない。現状のところはあらゆる予見可能性を考慮しながら、一旦利上げを打ち切り、政策スタンスを中立にして様子を見届けるという方向で動いているものと思われる。


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