09« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»10

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

Is this The 2nd Stage of "Story of Soverign Debt Crisis"?~"Ireland Ploblem" 

今日の東京市場は株式が反発、債券が反落、外為市場では円が全面安となっている。株式市場ではNY株式が反発した流れや円高に歯止めが掛かったことから買い戻しが入った。債券市場では民主党代表選の行方に対する懸念や株高などから売られる展開となった。2年債入札ではクーポンが0.1%となった。外為市場では株高などからリスク回避による円選好の流れが後退したことから円が売られた。


このところの市場のテーマは米国を中心とした二番底懸念である。昨日に発表された米国の7月新築住宅販売件数は年率換算で前月比12.4%減の27.6万戸と統計開始以来の過去最低となっており、如何に米国の住宅市場が厳しい状態にあるか、そして住宅市場が二番底を付けに行く中で本来牽引するはずであった製造業も7月の耐久財受注の弱さをみるにつけ心もとない。そのような中で昨日はアイルランドのソブリン格付のダウングレードが行われた。以下はS&Pのステートメント(FT Alphaville "Submerging Ireland: S&P cuts to AA- from AA"参照)。

The downgrade reflects our opinion that the rising budgetary cost of supporting the Irish financial sector will further weaken the government’s fiscal flexibility over the medium term. In light of the recent announcement of new capital injections into Anglo Irish Bank Corp. Ltd. (BBB/Watch Neg/A-2), our updated projections suggest that Ireland’s net general government debt will rise toward 113% of GDP in 2012. This is more than 1.5x the median for the average of eurozone sovereigns, and well above the debt burdens we project for similarly rated eurozone sovereigns such as Belgium (98%; Kingdom of; AA+/Stable/A-1+) and Spain (65%; Kingdom of; AA/Negative/A-1+).
このダウングレードは、アイルランドの銀行セクター救済コストの上昇が中期的にわたってアイルランドの財政の柔軟性を一層弱めるであろうという我々の見解を反映したものである。アングロ・アイリッシュ銀行への新規の資本注入のアナウンスに照らし、我々の最新の予測では、アイルランドのネット公的債務は2012年に対GDP比で113%に上昇することを示唆している。これはユーロ圏ソブリンの平均値の1.5倍以上であり、上記のような債務負担についてはベルギー(98%/AA+/安定的)やスペイン(65%/AA/ネガティブ)のような同様のEU圏のソブリンと比較すると、それを大幅に上回る水準である。

After a decade of rapid credit growth, which in our view greatly increased the risk profile of Irish banks, the Irish government has adopted what we view as a proactive and transparent approach to dealing with the financial sector’s difficulties. We believe this should help foster a gradual recovery of the Irish economy over the medium term. Nonetheless, we believe that the government’s support of the banking sector represents a substantial and increasing fiscal burden, which in our view will be slow to unwind.
10年間の急速な信用拡張の後、我々のビューではアイルランドの銀行のリスクプロファイルは上昇しており、アイルランド政府は金融セクターの困難さに対応するため、積極的かつ透明なアプローチが採択されるとみている。我々はこれが中期的にわたってアイルランドの経済の緩やかな回復をサポートするものと確信しているが、銀行セクター支援のための財政コストがさらに増加すれば、緊張緩和への動きは鈍化するだろう。



としてダウングレードを行った。アイルランドの問題はギリシャと異なる。アイルランドは2008年の金融危機の際にアングロ・アイリッシュ銀行を国有化し不良債権問題に対処しているが、足元でそのコストが増大している。S&Pによれば公的資金の注入額は500億ユーロにまで膨れ上がり、国家予算の2倍の規模に達すると指摘している。つまり、ギリシャの場合は虚偽の財政赤字の暴露によって危機となっていったが、それに対してアイルランドは、住宅バブルの後始末として銀行を救済したが、もともとの国家の規模が大きくないため財政的に救済規模に耐え切れるかどうか、さらに同国の金融システムにまで発展するのかどうかが問題となっている。言い換えれば、同国の場合も銀行は"Too big to fail"なのだが、救済コストが増大すれば共倒れになってしまいかねないリスクが存在するということだろう。そしてそれはソブリンリスクとシステミックリスクを内包しているため、状況が悪化すればマーケットに緊張感が走ることになるのだろう。


とりあえず昨日のダウングレード発表時点の市場の反応はアイルランドの信用に関わるもの以外はさほど反応はしていなかった。目立ったのはアイルランド国債の対独スプレッドがワイドニングしたことだろう。以下はPIIGS諸国の対独スプレッド(出所:Reuters)。

Bond Spread


今後、他の格付機関がアイルランドのソブリン格付をどのように扱うのかが焦点になっていくだろうし、信用状況について一段と厳しい見方が行われれば欧州のソブリンクライシス第2章ということにもなりかねない。


参考:Ring of Fire(縦軸に財政赤字、横軸に公的債務/出所:IMF・EUROSTAT)

Ring of Fire


人気ブログランキングへ ←皆さんの応援よろしくお願いします! 

 

 人気ブログランキングへ






関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 市場視点

タグ: ソブリンリスク  欧州金融不安  ユーロ 
tb: 0   cm: 0

« 定点観測:米住宅市場~7月新築住宅販売  |  住宅市場と米国の金利低下~二番底懸念 »

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://marketwatcher.blog61.fc2.com/tb.php/270-6d1ce6f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。