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RBA会合~中立姿勢を強める 

今日の東京市場は株式が反落、債券は急反発、外為は円高が進行している。株式市場は朝方からユーロのストレステストに関する不備の報道を受けリスク選好度が弱まったことから売りが出された後、一旦はプラスに転じるも円高進行を嫌気した売りが出されて反落した。債券市場は日銀の金融政策決定会合の結果、「当面の金融政策運営について」において、


日本銀行は、先行きの経済・物価動向を注意深く点検したうえで、必要と判断される場合には、適時・適切に政策対応を行っていく方針である。




という一文を記したことから追加緩和策の発動含みと受け止められ、買いを集めた。外為市場ではオーストラリア準備銀行(RBA)が利上げを見送り、当面の間現状の政策を維持していくと声明文に記されたことを受け、豪ドルに売りが出され、クロス円から円高に進行した。


そのRBA会合では一層政策スタンスが中立になったものと思われる。短期金融市場における30日物インターバンクレート先物は若干買われる程度であったのでほとんど利上げを行うとは市場も見ていなかった。


Cash Rate 30 days


しかし、外為市場では利上げ期待の後退から豪ドルは売られる展開となっている。


AUDUSD


声明文は以下の通りである。

At its meeting today, the Board decided to leave the cash rate unchanged at 4.5 per cent.
本日の会合において、RBAはキャッシュターゲットを4.5%に据え置くことを決めた。

The global economy grew faster than trend over the year to mid 2010, but will probably ease back to about trend pace over the coming year. Growth in China is moderating to a more sustainable rate as policies are now less accommodating. Similar adjustments to policies and growth rates are occurring in other countries in the Asian region. In Europe, output has improved significantly so far this year, but prospects for next year are probably for slower growth given planned fiscal contraction. US growth was solid in the first half of 2010 but the pace of expansion in the second half of the year is looking weaker.
グローバル経済は2010年の半ばまでトレンドよりも早く回復していたが、おそらく来年にかけてトレンドのペースに戻っていくだろう。中国における成長は政策の引き締めにより、より持続的な率にまで鈍化した。似たような政策面での調整や成長率(の調整)がアジアの他の国でも起こっている。欧州では、生産は今年に入ってこれまで強い改善を示したが、緊縮財政の計画により来年にかけて鈍化すると見込んでいる。米国の成長は2010年の前半こそ安定したものであったが、第2四半期においては拡大ペースが弱まったようにみえる。


Financial markets are functioning more smoothly than they were a few months ago, though caution persists, with equity prices soft and yields on sovereign bonds issued by major countries reaching unusually low levels. Commodity prices are also off their peaks, though those most important for Australia remain at very high levels, and the terms of trade have regained their peak of two years ago.
金融市場は数ヶ月前よりも、注意が必要であるものの、よりスムーズに機能しており、株価は軟調で国債の利回りは先進国で非常に低レベルにまで達している。商品価格は天井を打ったが、オーストラリアにとって重要なことはそれらが高止まりしており、交易条件は2年前のピークにまで回復している。


Recent information suggests that the Australian economy has been growing at around trend pace. This has been helped by high levels of public spending over the past year but private demand has also been firming. The high level of the terms of trade is boosting incomes, which will tend to add to demand over the year ahead, while the effects of earlier expansionary policy measures will be diminishing. Indications are that business investment in particular could increase strongly.
直近の情報では、オーストラリア経済はトレンド近辺の成長となっていることを示唆している。これは、昨年からの高いレベルの公共投資だけでなく、民間需要が堅調であったことによって促進されている。以前の景気刺激策の効果が剥落している一方で、高レベルの交易条件は所得を高め、1年を通じて需要を高めている傾向にある。指標では、特定のビジネス投資が大きく増加している。


Domestic credit and asset markets present a more balanced picture than six months ago. Business credit has stabilised and while credit conditions for some sectors remain difficult, evidence is slowly emerging of more willingness to lend. Credit outstanding for housing has slowed a little over recent months, and the upward pressure on dwelling prices appears to have abated.
国内の信用や資産市場は6カ月前よりもバランスが取れたものとなっている。信用環境がいくつかのセクターで厳しいままであっても、企業信用は安定しており、緩やかにさらなる貸出の意欲の拡大を示す兆候がある。住宅の信用状況はここ数カ月でやや減速しており、住宅価格の上昇圧力は和らいできている。


The demand for labour has firmed over the past year in line with improving growth. After the significant decline last year, growth in wages has picked up somewhat, as had been expected. Through to mid 2011, underlying inflation is likely to be in the top half of the target zone, while CPI inflation will probably be just above 3 per cent for a few quarters due to the impact of the tobacco tax changes.
企業における労働力の需要は成長の高まりに沿って堅調となってきている。賃金は、昨年に大きく減った後、多少上昇しており、予測されたとおりとなっている。2011年の半ばまで、潜在的なインフレ率はターゲットゾーン(2-3%)の半分より上になっていくようだ。CPIのインフレ率はたばこ税の影響によりここ数四半期はおそらく約3%以上となるだろう。


The current setting of monetary policy is resulting in interest rates to borrowers around their average levels of the past decade. With growth in the near term likely to be close to trend, inflation close to target and with the global outlook remaining somewhat uncertain, the Board judged this setting of monetary policy to be appropriate for the time being.
金融政策の現在の調節は過去10年間の平均レベルの借り手の金利の結果である。短期間における成長はトレンド近辺であり、インフレ率がターゲット近辺にあり、グローバル経済の見通しは多少不確実性が残っていることから、この金融政策の調節はしばらくの間適切であると判断した。




このような形である。グローバル経済の見通しに関しては米国経済について2010年Q2から減速していることをはっきり明記している。オーストラリア経済についても、強さが示される一方で、住宅市場の過熱感は和らいできている。インフレ率も3%となっており、上限近辺にあるものの、特殊要因によるものとしている。オーストラリアのQ2GDPはQoQで1.2%となっており、ほぼトレンドに沿ったものとなっているという説明は妥当なものとなっている。以下はオーストラリアのGDPの推移(出所:Bloomberg)


AU GDP


そして声明文の最後のところで、「しばらくの間は適切」という文言を追記したことにより、政策はさらに中立的になったということがいえる。現状のグローバル経済の状況を考慮しながら、あらゆる予見可能性を考慮しつつ、現状の政策を「しばらくの間」維持していくということだろう。従ってこれ以上利上げを行わず様子をみるのだろう。さらに政策金利の4.5%は過去10年間の平均金利となっているということから程良い金融環境にもあるということを判断しているものと思われる。今後追加の利上げが行われるとすれば、住宅価格の上振れ、インフレ率がターゲットよりもはるかに上振れる、といった条件が必要となってくるし、世界経済が失速していき同国経済にもその影響が及んだときには当然緩和方向に舵を切ることもありうる。但し、緩和方向に舵を切る場合もそれなりの条件が必要となり、グローバルの金融市場が不安定となり、同国にそれが波及し信用市場が緊張したとき、あるいは世界経済が急減速し、同国経済も失速する場合だろう。しかし、現状では同国経済は他国に比べあまり減速はしていないので、緩和政策に踏み切るような状況でもない。これ以上引き締めるのにはリスクがあるから当面見送り、といったニュアンスを強め、中立的になってきているという判断が適切だろう。



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