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Japan Passing 2.0~DJIAがNIKKEI225を追い抜く日 

今日の東京株式市場は反発した。DJIAが10,000ドルの大台を付けにいった瞬間、NYSEでは歓声があがったようだ。個人的にはまだ寝ていたので引け後に気付いたのだが、瞬間は見ておきたかった。そしてNIKKEIとの差がなくなってきた。つい数か月前であれば、


NIKKEI-DJIA=1,000


くらいの感覚だったのだが、その差はもう200くらいしかない。逆に兜町関係者からのぼやきだけが聞こえるようになってきてしまう。以下のチャートは年初来からのDJIAとTOPIX(出所:Bloomberg)。


DJIA vs TOPIX


無論自国通貨建てとドル建て、ユーロ建てということも考慮していかなければならないが、日本株は出遅れ過ぎている。預金やMMFなどのダブついた資金が債券市場に流れ、益出しされたホットマネーが株式なりコモディティなり高金利通貨に流れていることは確かだ。にも関わらず外国人のマネーは入ってこないどころか流出気味である。株高といっても日本とは無縁だ。宮地塾で7月に「Japan Passing 2.0」という題名でレポートを書かせていただいたことがあるが、内容は以下の通りであった。



(2004 年以降国際収支統計における投資収益(Out-In)が赤字になっていることについて)外国資産の買い付けレベルは1990 年代に比べれば高水準にある。つまり、国内投資家が競って外国資産のウエイトを高め、国内資産のウエイトを減らす動きが足元進行しているのだ。このことはグローバル化にともなう海外投資のインフラが整ったことや国内だけで運用した場合には金利などで不利を被るからである。


(中略)

政権交代が実現し、民主党が政権与党となった場合には2007年の税制改革大綱において「証券税制について、譲渡益課税の軽減税率の延長は行わない」とた。(http://www.dpj.or.jp/news/files/0071226zeiseitikopoint.pdf)。2008年の金融危機の際にこの方針を凍結しているが、それでもなお兜町ではこの話がよぎる。また、財源論も具体性には乏しく、国債発行による資金調達が中心となる可能性が大きい。財政膨張へのリスクも伴う。自民党にしても「バラマキ」中心の経済対策であり、内需産業を育成、発展させていくための具体的施策に乏しい。そういった政治状況の中でJapan passing 2.0 の始まりが予感させられる。

(中略)

日本が政治的に混乱し、経済的に低迷するような状況においては、例えば高成長が期待できるエマージング・マーケットなどへの海外資産への投資妙味が増していくことは必然となる。政治空白やその後の政権に対する経済対策への不安から国内投資家が国内株式のアセットアロケーションにおける株式のウエイトを増やしていくことは難しい。それは海外投資家も同じことである。日本の政治の混乱及び停滞や、それによる期待成長率の低下から日本株のウエイトをより少なくさせる動きも出てくるだろう。つまり、新しい形のジャパン・パッシング、すなわち国内投資家も海外投資家も日本株など本邦アセットを無視する状態が起きていくことである。つまり国内投資家はますます海外資金を振り向け、外国人投資家も本邦資産のウエイトを縮小させるという形のものである。それは1990年代のジャパン・パッシングとは異なる、Japan Passing 2.0という新しい形態の「日本無視」である。



上記レポートは7月時点のものであり、総選挙前であることを考慮しなければならないが、概ねこの通りになってきている。例えば9月の投信概況における国内株式型の「設定 - 解約」のNETの数字を見ると497億円の売り越し、半面で海外株式型は610億円の買い越しとなっている。またFXも然りで東京金融取引所のくりっく365のデータを見ても、ドル円、クロス円ともに円ショート(外貨買い)のポジションを取っている(以下のグラフはくりっく365ベースの建玉売買バランス)。


TFX Position


ドル円のポジションについてはさすがに逆張り過ぎるきらいもあるが、別の角度から見れば円以上にドルの方に先高観があり、クロス円はもっと魅力的なのだろう。こういった資金のおかげで投機筋がいくら攻め込んでいても87円を割らずに済んでいるのは需給面から頷ける話でもある。さらにいえば市場に流動性が戻ってきたことや世界的な利上げサイクルに入ったことから再び外債などに個人がマネーを振り向けることもあるだろう。そんな感じで本邦個人投資家までもが国内を素通りして海外に向かう資金が増えているのだろうから、やはりJapan Passing 2.0と呼ぶに相応しい新しい形態の「日本無視」が始まっていることは憂慮すべき事態だとも思われる。


そんな形でNIKKEI225もDJIAに抜かれる日がもう間もなく訪れるのだろう。


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