10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

Global Market Weekly Focus 2010.10.18-22 

今週の金融市場においてはやや政治的な思惑もあり、腹の探り合い的な展開となるのだろう。


■中国とG20


今週の金融市場において最も注目されているのはG20だろう。新通貨体制とか、プラザ2などといった枠組みに関する話し合いが行われるのではないかとの見方があるが、憶測に過ぎない。しかし、人民元の動向を占うイベントとして21日のGDPを始めとするマクロ指標に注目が集まる。今回も特にインフレ指標及びマネタリー指標への関心が高まりやすいと思われる。中国経済については8月の段階で"Touch and Go"の状態となっており、今後再度巡航高度に向かっていくものと思われるが、同時にインフレの高まりに対する注意は怠れないものとなっている。また9月の新規融資は拡大したとされており、大手6行に対して預金準備率を50bp引き上げたとの報道がなされており(ロイター「UPDATE1: 中国の銀行預金準備率引き上げ、多額の新規融資受けた措置=新聞」参照)、新規融資の拡大による引き締めへの思惑も強くなっていくものと思われる。以下は中国のCPIの推移(出所:国家統計局)


China CPI



RMB建て新規融資・マネーサプライM2の推移(出所:PBOC)


China Manetary


中国が取りうる金融引き締め策としては、以下の3つがあげられる。


・追加の預金準備率の引き上げ
・人民元の高め誘導
・預金金利の引き上げ(利上げ)


このうち、最も金融当局が取りやすいオプションは預金準備率の引き上げだろう。しかし、これだけではおそらく融資抑制効果は限定的であるので、人民元の高め誘導という選択肢を採用する可能性が高くなってくる。人民元の高め誘導に関しては、


(1)輸入物価の抑制
(2)マネーサプライコントロール(介入せず人民元を市中に流さない)



この2つの視点からなされることになるので現段階での政策オプションとしてはある程度有効なものとなる。利上げはCPIが預金金利を大きく乖離すれば当然視野に入るものの、復航中の失速は避けたいところだろう。離陸3分、着陸7分のいわゆる「クリティカル・イレブン・ミニッツ」という判断からして利上げはリスクが高い選択肢となる。さらには人民元には当然政治的な思惑もある。先週末に米国が為替報告書の延期を行なっているが、米国がG20前に圧力を加えなかったことから、コミュニケに出されるかどうかは別として、同会議で財務相レベルでの何らかのコミットが決められる可能性もある(その前に事務方で合意していることが前提)。このようなことから今週は中国とRMBの動向からは目が離せない。


■米国QE2


米国QE2の動向に関しては先週末のFedバーナンキ議長が追加緩和の可能性について言及した(スピーチ全文は"Chairman Ben S. Bernanke At the Revisiting Monetary Policy in a Low-Inflation Environment Conference, Federal Reserve Bank of Boston, Boston, Massachusetts"参照)ものの、具体策は示されていない。インフレがマンデートを下回っていること、失業率がマンデートを大きく上回っていることへの不快感を示し、そのための緩和であれば行う用意があるということをコミットしたに過ぎない。市場では中長期の米国債買い入れについて織り込んできているが、その額についてはまだ読みきれていない。この発言が金利・債券市場でやや警戒感を持たれているようだ。


Another concern associated with additional securities purchases is that substantial further expansion of the balance sheet could reduce public confidence in the Fed's ability to execute a smooth exit from its accommodative policies at the appropriate time.
追加の証券購入に関連した懸念は、バランスシートの一段の拡大が、適切な時期に緩和政策からのスムーズな出口戦略に対するFedの実行能力について国民の信頼を損ねてしまう可能性があることだ。



とし、そのための出口戦略における政策ツールを保有していることを改めて言明していることだ。このことから出口戦略をスムーズに行えないほどのバランスシートの拡大は行われないのではないか、すなわち買い取りにしても規模はあまり大きくはないのではないかとの見方が浮上している。現段階のFedのバランスシートは金融危機時にMBSマーケットが機能不全に陥った際、信用緩和(CE)によってマーケットを維持した。その時に購入したMBSについて、償還分についてはバランスシートをキープしたまま米国債(金利のベースになる部分)へのアクセスを行っており、これがさらに景気浮揚のためにさらにバランスシートを拡大させるということはそれだけスムーズな出口戦略へのリスクが高まりやすくなり、ビハインド・ザ・カーブに陥るリスクも当然孕んでいる。以下のグラフはFedのバランスシート(出所ClevelandFed)。


FedBalancesheet


今後11月のFOMCまでの期間に米国債の買い入れの判断と、買い入れが決まった場合の初回購入規模、さらには他の政策ツールの導入などについてもう少し市場は手探り状態となる。そのため、今週行われる各地区連銀総裁の発言などには注視が必要である。


10/18
アトランタ連銀ロックハート総裁(ハト派重鎮・緩和策には前向き)


10/19
バーナンキ議長あいさつ(ややハト派)
シカゴ連銀エバンス総裁講演(ハト派・緩和政策に積極的)
NY連銀ダドリー総裁会見(ハト派・緩和政策に積極的・FOMCの副委員長)
デューク理事講演(ややタカ派かも)
アトランタ連銀ロックハート総裁講演(ハト派重鎮・緩和策には前向き)
ダラス連銀フィッシャー総裁講演(タカ派)
ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁講演(中間~ややハト派、デュアル・マンデート論に異議)


10/20
フィラデルフィア連銀プロッサー総裁講演(タカ派の代表格・資産購入には反対)
リッチモンド連銀ラッカー総裁講演(タカ派?)


10/21
カンザスシティ連銀ホーニグ総裁講演(タカ派重鎮・資産購入には反対・利上げ主張・今年に入りFOMCで反対票を入れ続ける)


10/22
フィラデルフィア連銀プロッサー総裁講演(タカ派の代表格、資産購入には反対)


*ちなみにハト派の代表格はイエレン副議長であることには留意。


とりわけハト派のロックハート、ダドリー、エバンス各総裁とタカ派のプロッサー、ホーニグ各総裁との間の意見の隔たりの大きさが際立つようであれば中間派や態度表明を行っていないボードメンバーの発言も材料視される。また意見の両端にあるといわれるプロッサー総裁とダドリー総裁の発言時にはマーケットも動くので注意が必要だろう。


その他では9月の米鉱工業生産、米住宅着工などのマクロ指標や米企業決算などに注目が集まるのだろう。特にフォークロージャ問題がマーケットの懸念となっている米銀の動向には久しぶりに注意したほうがよいのかもしれない。但し、米企業決算はかなりアナリストコンセンサスのハードルは下がっているのだろう。



人気ブログランキングへ ←皆さんの応援よろしくお願いします! 

 

 人気ブログランキングへ




関連記事
スポンサーサイト

カテゴリ: 市場視点

タグ: マクロ  マーケット  中国  人民元  Fed  QE2 
tb: 0   cm: 0

« PBoC利上げ~唐突な印象もこれ以上のインフレは容認できない?  |  QE2へ前進だが~FOMC議事録 »

この記事に対するコメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://marketwatcher.blog61.fc2.com/tb.php/300-cfe6e68b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。