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China View Sep.2010~インフレ加速 

10月22日に中国国家統計局が主要経済指標を発表した。各種指標は以下の通りである。


・7-9月GDP 9.6%(Annual QoQ)
・鉱工業生産 +13.3%(YoY 前月は+13.9%)
・小売売上 +18.8%(YoY 前月は+18.4%)
・CPI +3.6%(YoY 前月は+3.5%)/MoMで+0.6%
・1-9月固定資産投資 24.5%(1-8月は24.8%)
・M2 19.0%(YoY)
・RMB建て新規融資 5955億元



このようなものとなった。まず、7-9月のGDPであるが、4-6月期の10.3%から9.6%に減速した。これに関しては7月までは中国が景気の減速を示しており、ボトムはそのあたりであったことが直近のデータで示唆されている。第2次産業で減速感が強まってきているが、おそらく10-12月には生産が持ち直し拡大傾向に進んでいくものとみられる。


鉱工業生産に関しては伸びが前月からやや減速した。以下は鉱工業生産指数の推移(出所:中国国家統計局)。


中国鉱工業生産 20101025


これに関しては発電量が8月の12.6%に対して9月は10.3%にまで減速しており、夏場のエアコン需要が抑えられ、電力消費量が落ちたためと推測される。今後は四輪車及び乗用車の9月の生産の伸びは大きくなってきており、加工組立産業を中心にリカバリが大きくなっていくものと思われる。一方で銑鉄・鉄鋼製品の落ち込みに関しては生産調整の可能性があり、在庫整理が一巡すれば再度伸びていくものと思われる。


固定資産投資に関しては第3次産業で大きな伸びを示唆している。以下は都市部固定資産投資の推移(出所:国家統計局)


固定資産投資


サービス業を中心とした設備投資が活発化していることがいえる。不動産投資に関しては高水準ながら前月からやや伸び率は鈍化した。しかし、9月のRMB建て新規融資が大幅に伸びていることを勘案すればこの資金が不動産投資に流入する可能性が高く、1-10月も引き続き高水準をキープしていくものとみられる。問題は利上げを行った11月(正確には10月20日)以降の推移ということになるが、仮にそれほど鈍化しないようであるならばストックインフレのモメンタムの強さを思い知らされることとなり、当局としても頭の痛いところとなっていくのだろう。


CPIは相変わらずの伸びを示している。以下はCPIの推移(出所:国家統計局)


中国CPI


9月のCPIは前年比で+3.6%を示現した。品目別では世界的なコモディティ高などを背景として食料が年率8.0%伸びている。サービス価格も前年比で+2.5%となっている。そして実質マイナス金利は8カ月連続となっている。実質マイナス金利は1年間において銀行に預けるよりも不動産や設備などの実物資産へと投資したほうが方がパフォーマンスがよいわけということであり、投機資金が不動産や設備等へ流入していくストックインフレになりやすくなる。このことから先日中国人民銀行(PBoC)は今週利上げを行った。預金金利・貸出金利にそれぞれ25bp引き上げている。しかし、それでも実質マイナス金利を埋めるには程遠く、今後もインフレが進み、CPIが4%台へと高まるような状況となれば景気に配慮しつつ断固とした対応をとる時間を模索していくものと思われる。


M2は僅かながらに伸びが抑制されたがRMB建て新規融資は拡大した。以下の図はマネタリー指標推移(出所:PBoC)


中国マネタリー


M2は僅かながらの伸びが抑制されているものの、貸出は増え続けている。この貸出が不動産や設備などのストックへの投資を促してバブル化している。従ってこのことからPBoCは利上げ行い、貸出金利を5.56%としたが、それでも焼け石に水のような状況で、今後もRMB建て新規融資が高水準であるとするならば、景気に配慮しながらもさらなる引き締めが求められるのかもしれない。


なお、PBoCとしてもまだ「クリティカル・イレブン・ミニッツ」を脱した経済とは言いがたく、現状の物価レベルは容認しがたい水準ではあるものの、今後も慎重な政策運営を求められていくものと思われる。今後G20も終わっており、何らかのコミットが行われたのであれば、(国内的には)輸入物価抑制とマネーサプライ抑制のためにRMB政策の方に軸足を置くかもしれない。その場合はRMBの一日の変動のレンジ幅を0.5%程度から1%程度に上昇していくことが求められるかもしれない。


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カテゴリ: 市場視点

タグ: 中国  マクロ  PBOC  新興国  人民元  ChinaView 
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