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ECBが国債購入再開~ソブリンリスク再燃 

QE2によるドル安を織り込む形でユーロがFOMC前後まで買い進まれ、1.4280ドル近辺を示現する展開となっていたが、直近はそこから下落の一途を辿っている。対スイスフランにおいても戻りの局面が終了し、ここにきて急速に売られている。以下のチャートはユーロドルとユーロスイスの4時間足である。


EURUSD


EURCHF


ECBは以下のような声明を出し、4週間ぶりに国債の買い入れを行った(出所:ECB)。


In this regard, the ECB will carry out a quick tender on 9 November at 11.30 in order to collect one-week fixed-term deposits with settlement day on 10 November. A variable rate tender with a maximum bid rate of 1.00% will be applied and the ECB intends to absorb an amount of EUR 64 billion. The latter corresponds to the size of the Securities Markets Programme, taking into account transactions with settlement on or before Friday 5 November, rounded to the nearest half billion. As the settled SMP transactions last week were of a volume of EUR 711 million, the rounded settled amount - and the intended amount for absorption accordingly - increased to EUR 64 billion.

この点において、ECBは11月9日の11時40分に1週間物の固定期間のデポジット(決済日は10日)の入札を迅速に行う。最大1.00%の可変レート入札が適用され、ECBは64億ユーロを吸収する。後者は証券市場プログラムのサイズに対応し、11月5日以前に決済となった取引を考慮し、5億ユーロの範囲とする。先週のSMPで決済された取引は7億1100万ユーロとなり、(そして吸収に応じるべき量であるが)全体で決済された量(国債を買い入れた量)は、640億ユーロに増加している。


ここで、ECBは欧州の周縁国債券をSMP(証券市場プログラム)で7億1100万ユーロを購入したことになる。特にここのところアイルランドが欧州金融安定化ファシリティ(EFSF)から金融支援を受けるのではないかとの思惑が立っており、そのため市場ではアイルランド国債に対して嫌気売りが出されている。ベンチマークである独連邦債とのスプレッドが571bpとなっており、過去最大を更新し、また、markitのiTraxx SovX Western Europeは180bpを超えており、ソブリン債務問題と欧州銀のソブリン債のエクスポージャーリスクが再燃しつつある。以下のグラフはPIIGS各国国債と独連邦債とのスプレッド(出所:Reuters)。


PIIGS debt


アイルランド政府は先週、11年に最大60億ユーロの歳出削減・増税を実施する計画を示したが、アイルランドの野党は、政府の2011年予算を支持する考えはないとしており、緊縮財政案が順調に議会を通過する状況でもないようだ。状況が逼迫すれば再度欧州は何らかの取り決めを行ない、債務危機への対応を行わなければならない事態も想定される。


そこで債務問題についてはシンクタンクであるBruegelが、"public acknowledgement that the default of a government on its debt is a real possibility in the euro area, which along with the necessary changes in financial regulation and supervision would strengthen market discipline and help prevent further debt crises."(政府債務のデフォルトはユーロエリアにおいて現実の可能性としてあり、必要とされる金融規制や監督の変更は市場の規律を強化させ、さらに債務危機の防止の助けになる)として、以下の提案を行っている(WSJ"Making Default A Real Possibility"記事参照)。


A procedure for debt restructuring to be handled by the European Commission and European Court of Justice. This procedure would determine whether a sovereign is in need for restructuring because its debt has reached unsustainable level. It would provide a framework for negotiation on reducing the present value of the debt between the indebted state and its private creditors. And it would ensure enforcement of corresponding agreements.

債務のリストラの手順は欧州委員会と欧州司法裁判所によって処理される。この手順はソブリン債務が持続可能ではないレベルに達したときに債務のリストラが必要であるかどうかを決める。それは債務国と民間の債権者との間で現在の債務評価の削減についての交渉のフレームワークを提供する。


そして、


A set of rules for the provision of financial assistance to be managed by the European Financial Stability Facility, which should be made a permanent EU institution. The EFSF should be able both to provide liquidity assistance to solvent states (as currently envisaged) under appropriate conditions and to bridge finance to states in the process of negotiating a debt reduction settlement.

金融支援提供のルール設定は欧州金融安定化ファシリティによってマネージされ、EFSFは恒久的にEUの機関として設置されるべきである。EFSFは弁済能力のある国の支援により適切な条件のもと流動性を提供し、債務削減の合意交渉プロセスにおいて国にファイナンスの橋渡しを行う。


ギリシャはIMFとEUからの支援を受ける形となったが、今後もソブリンリスクの高まりからEUとしても何らかの対応が必要となる。最悪の場合に備えて金融市場の混乱なく債務問題が進展するように何らかのフレームワークを作っておくべきではないかと思われる。逆に言えばそのような形を作っておかない限りにおいてはユーロに対する不安が高まっていくことにもなりかねない



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カテゴリ: 市場視点

タグ: ソブリンリスク  欧州金融不安  ユーロ 
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