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Global Market Weekly Focus~Nov.15-19 

今週の金融市場のポイントとして、ユーロ圏ソブリンリスクの動向、新興国の動向、米国マクロなどが焦点となる。


■ユーロ圏の動向


今週の金融市場はユーロ圏のソブリンリスクの動向に振らされる展開が予想されている。先週末に発表されたユーロ圏の7-9月期GDPは前期比+0.4%となっており、減速傾向がはっきりとしている。以下がユーロ圏GDPの推移(出所:Eurostat)。


Euroarea GDP



ユーロ圏GDPを牽引しているドイツに関してはQ2で前期比+2.3%の高い伸びを示していたが、足元で急速にスローダウンしているほか、周縁国に関しては軒並み低い値を示している可能性が大きい。アイルランドのQ3GDPはまだ公表されていないものの、周縁国はGDPを嵩上げするセクターが公的支出に依存しており、緊縮財政の状況においてはGDPを下押ししているものと思われる。また足元の鉱工業生産指数ではユーロ圏で-0.9%となっており、ドイツでは-0.8%となっている。以下のグラフはユーロ圏の鉱工業生産指数の推移(出所:Eurostat)。


Euroarea Production Index



ソブリンリスクに関しては現状アイルランドの動向が意識されている。同国がEFSF(欧州金融安定化ファシリティ)による支援を求めているという憶測がマーケットを駆け巡っており、同国の財政リスクとEU当局の対応が意識されている。同国を巡ってはG20で仏・独・英・伊・スペイン5カ国の財務相が共同声明でEUの経済および金融の安定性確保に向けた将来の取り決めが協議されたことを受けて、利回りが急上昇していたアイルランド国債の利回りは大きく低下した。以下はドイツ連邦債とアイルランド国債の利回りスプレッド(出所:Bloomberg)。


IRGERSP



また、一部報道ではEFSFによる救済が来月にも行われ、600-800億ユーロ規模になるのではないかと伝えられている(Bloomberg「アイルランドが金融支援でEUと協議、最大9兆円融資か-英BBC 」)。他のメディアも同様にアイルランドの救済を巡る報道がなされており、今週のスケジュールでは11/17-18日のユーロ圏財務相会合及び理事会によるアイルランド問題に関する協議の動向やEU圏の要人発言などがマーケットの材料になる可能性がある。今週予定されているEU圏のイベント、要人発言は以下の通りである。


11/15
・コンスタンシオECB副総裁、ECB政策委員会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁、ウィーンで講演
・トゥンペルグゲレルECB理事、ECB政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁、フランクフルトで講演
・ユンケル・ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長、フランクフルトで講演
・ECB政策委員会メンバーのポルトガル中央銀行のコスタ総裁、リスボンで講演


11/16
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
・ファンロンパイEU大統領、ブリュッセルで講演
・コンスタンシオECB副総裁、フランクフルトで講演
・ 欧州委員会デフフト委員(通商担当)、ブリュッセルで講演
・シュタルクECB理事、フランクフルトで講演


11/17
EU財務相理事会(ブリュッセル)
・欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のクラウス・レグリング最高経営責任者(CEO)、フランクフルトで講演
・コンスタンシオECB副総裁、フランクフルトで講演


11/18
・ECB政策委員会メンバーのメルシュ・ルクセンブルク中銀総裁、フランクフルトで講演
・カルロ・コタレリ国際通貨基金(IMF)財政部門ディレクター、ブリュッセルで講演
・トリシェECB総裁、フランクフルトで講演(第6回ECB中央銀行会議)。コンスタンシオ副総裁、ゴンサレスパラモ理事、トゥンペルグゲレル理事、ビニスマギ理事も出席
・ファンロンパイEU大統領、欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・金融サービス担当)、ブリュッセルで講演


11/19
・ECBシュタルク理事、コンスタンシオ副総裁、フランクフルトで講演
・ラガルド仏財務相、パパコンスタンティヌ・ギリシャ財務相、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)、ショイブレ独財務相、フランクフルトで講演
・ゴンサレスパラモECB理事、マドリードで講演
バーナンキFed議長、欧州中央銀行(ECB)会議で基調演説(フランクフルト)
バーナンキFed議長、トリシェECB総裁、ストロスカーンIMF専務理事、中国人民銀行周小川総裁、ECB会議の公開討論会で講演(フランクフルト)
・ストロスカーンIMF専務理事、ウェーバー独連銀総裁、トリシェECB総裁、フランクフルトで講演
・ECBコンスタンシオ副総裁、トゥンペルグゲレル理事、フランクフルトで講演


要人発言では19日のECB会議の公開討論会におけるG3+IMFトップの発言がとりわけ注目されよう。バーナンキ議長についてはQE2に踏み切り今後の緩和策についての取り組み、トリシェ総裁に関しては緊張高まるEU圏金融市場と緩和姿勢の強調、周総裁に関しては今後の中国のインフレ動向と政策方針、ストロスカーン理事についてはEU圏のソブリンリスクに関する言及及びソブリン支援に関するIMFの取り組みに関して関心が持たれるものと思われる。ある種の中銀総裁会合となるものとみられ、各国中銀総裁が現状の金融市場の状況及び経済成長に関する取り組みについて何らかのコミットがなされる可能性もあるため要注目である。


■新興国の動向


新興国の動向について、中国を中心とした各国においてはインフレのリスクを抱える中での金融引き締めに関するアクションが注目される。中国経済の現場については11月11日エントリ「China View Oct.2010~金融正常化へ加速 」でも指摘したようにインフレが予想以上に進行しており、かつての準備率操作以上に金利操作が必要な局面に来ている。しかしながら中国は金利操作を行ってもドルペッグ制を敷いているため「国際金融のトリレンマ」によりその効果が限定的であると思われる。そのため、RMBの柔軟化を促進していく必要がある。G20では為替レートについて「一段の市場決定型為替レートへの移行で合意した」としたことから中国の通貨政策の取り組みに注目される。


また、インドについては先週末に主要な経済指標が発表され、鉱工業生産指数が予想外の減速を示し、インフレ率も落ち着いた動向を示している。インドに関してはBRICsの中でも真っ先に金融引き締めに舵を切っていることからその効果が出ているものと思われる。10月のインフレ率(WPI:卸売物価)は前年比8.5%、鉱工業生産指数は4.4%となっている。以下のグラフはインドの経済指標である(出所:Bloomberg)。


・鉱工業生産指数


INPIINDY


・WPI


INFINFY



このことからエコノミストでは以下のような指摘が出されている(Bloomberg "Bonds Beat BRIC Rivals as Inflation Shows Signs of Slowing: India Credit"より)。


“We expect the RBI to pause in its rate hikes in the immediate future given the softening trend in inflation and factory output,” said Sonal Varma, a Mumbai-based economist at Nomura. “It is prudent for the RBI to take stock of previous policy actions.”

「我々はRBI(インド準備銀行)は近い将来インフレや工業生産のトレンドが軟調になることから利上げを休止する可能性がある。」と野村のムンバイのエコノミストであるSonal Varma氏は語っている。「RBIにとって以前の金融政策を吟味することが賢明である」としている。


このインドの経済指標が新興国からのホットマネー流出のカタリスト、すなわち「新興国の高成長とインフレによる利上げ・高金利というストーリー」の逆回転となる可能性があり、新興国の金融市場の動向が注視される。


さらにブラジルでは海外からのホットマネーの流入による投機熱やインフレが問題になる中、金融システムに一抹の不安を感じさせる材料が出ている。同国のパンアメリカーノ銀行が支配株主から緊急の資金注入を受けたことから株価が大きく急落、同国金融システムに対する懸念が浮上している。このことから同国中銀については引き締めとパンアメリカーノ問題で難しい舵取りが強いられるものと思われる。



その他では米国のマクロの動向、とりわけ本日15日発表の小売売上や16日の鉱工業生産・設備稼働率、17日のCPIなどが注目されている。CPIについてはコア原指数は若干の上昇(9月は221.781→10月は222)、前月比+0.1%、前年比+0.7%が予想されている。予想を下に振れた場合、Fedの政策推進のサポートとなるものとなろう。但し、現状のマーケットはQE2からEUソブリン問題や新興国の動向に関心が移っており、ネガティブな材料に振れた場合にはリスクオフの姿勢が取られるものと思われる。また、Thanks Givingに向けてヘッジファンドなどの換金ニーズの高まりもボラティリティを高めていくものと思われ、その動向も注意が必要であろう。ドバイ・ショックから1年、Flash Crashから半年にあたる時期であり、HF勢を中心に手仕舞いなどのバイアスも加わりやすい時期であることは確かだろう。



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カテゴリ: 市場視点

タグ: マーケット  ソブリンリスク  ユーロ  欧州金融不安  ECB  中国  人民元  RBI  インド  新興国 
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