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コモディティ高に踊れない日本の物価観 

今日の東京株式市場は上昇した。朝方はアップルの決算を好感した格好だったが、ハイテクは伸び悩みの様相だったし、指数的にも日中はほとんど動いていなかった。このあたりは自律性に乏しい市場ともいえるが、米国企業決算に左右される展開が継続している以上、仕方がないともいえる。


アップルの決算についてであるが、iPhoneの伸長とMacの堅調ぶりがiPod(新Generationのリリース時期が9月上旬だったので決算期末までの時間的猶予がなかった)の伸び悩みをカバーした。株価も時間外取引で200ドルを突破したことはアップルのビジネスモデルが評価されたものと捉えてよく、日本企業にも見習う点が多いのではないかと思われる。


そして今日の相場のハイライトはコモディティだったといえる。ドル安進行でユーロが年初来高値を更新し、1.5ドルの攻防を繰り広げている。そのドル安を受けて原油が80ドル台を一時突破し、ホットマネーの勢いは増すばかりである。運用サイドからすればコモディティ高を謳歌している最中ではないかともいえるのだろう。デフレ気味なグローバル経済もリフレへの期待が生じよう。しかし、日本の物価観からすればリフレといった状況からは程遠い状況が浮き彫りとなる記事が止まる。10月20日付の日本経済新聞朝刊商品面の囲み記事に、


原油高でもガソリン安、スポット価格、1ヵ月前比4.2%。


 ガソリンのスポット(業者間転売)価格の上昇力の弱さが目立っている。アジアの指標となる中東産ドバイ原油が年初来高値を更新する半面、ガソリンのスポット価格は9月中旬に付けた今年の最高値と比べて4.2%安い。国内ではガソリン需要が低迷し店頭価格も軟化しているためだ。

 指標となる京浜地区では19日、ガソリンのスポット価格が1リットル102.3円(製油所渡し・中心値)で前週末と変わらなかった。中東産ドバイ原油が同日、2日連続で今年の高値を更新し、約1年ぶりの高値圏にあるのとは対照的だ。



とある。実際のレギュラーガソリンの小売価格はシルバーウィークの行楽期を境に低下している。その間原油価格がレンジを切り上げたにも関わらず、である。


ガソリン価格とCrude Oil


この要因を考えてみれば、日本経済は2つのデフレ的な構造問題を抱え込んでしまっていると思われる。1つは交易条件面の問題、もう1つはデマンド・プルダウンの問題であろう。交易条件の側面からすればこれまでも述べているように円高が招く物価押し下げ要因(及びコスト緩和要因)が強く働いていることもある。ちょうどシルバーウィークの境は外為市場で円高/ドル安が加速しドル円が90円を割り込むかどうかの論議があった時期であった。しかし、この点において中央銀行は「物価の不均衡」論を展開すればよいのであるから、政策的に食い止められる可能性は高い。


もうひとつの側面は事態を余計にややこしくさせている。いわゆるデマンド・プルダウンの問題だろう。全体的なガソリン需要が低下して価格低下を招いているという構図だ。在庫水準は昨年並みであるというから、供給を絞っていったとしても需要が相当低下して(すなわち需給ギャップの拡大によって)価格が押し下げられているとすればそれは相当根が深いといわざるを得ないだろう。


結局はジーンズ値下げ競争やコンビニの弁当のコア価格帯が480円から380円に切り下がっていることにもあるように、低価格原理主義がサプライサイドからもデマンドサイドからも起きていることは憂慮すべきであろう。このような状況下でガソリンの暫定税率撤廃となれば、CPIをかなり押し下げることにもなるため、一段と全般物価のダウンサイドリスクを強める。しかし、マインドが支配しており、歯車が回転している以上なかなかそれを食い止めるのは難しい。


そのような経済下においてはいくら金融取引税を導入したとしてもブラジル株と日本株のパフォーマンスには歴然とした差が出来ていくのだと思う。


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