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Jamericaから"NDC" 

今日の東京株式市場は続落した。昨日のNY市場では米東部時間の午後3時あたりにウェルズ・ファーゴの投資判断を「セル」とする著名アナリストによる1本のレポートから売りが広がったというし、世界最大のディスカウントチェーンの最高販売責任者がクリスマス商戦が厳しくなるとすればその言葉は重くなるのだろう。それを受けて東京市場は全面安だったものの、売り一巡後は買い戻される展開だった。きっかけはクレディスイスの決算が良好だったことから、なのだろうがそれだけショートを振っていた向きが多かったのか?あるいは個別からオイル絡みの資金が入っているのだろうか?結局日中安値10,160円から一時10,290円まで一気に買われた。


ところで、この頃の米国の動向は何かどこかで見たような感覚がする。経済指標や資金フローなどを見ていると何か"New Declining Country"(「新興衰退国」)と揶揄され始めた某国のような雰囲気がするのだ。例えば米国の9月の卸売物価(PPI)は市場予想に反して前月比マイナスだった。ヒーティングオイルなどエネルギーコストが下がっていて押し下げられた側面が大きいと指摘する向きがあるが、コアPPIも-0.1%だったわけだから、全般的に物価下落圧力が掛かっているのだろう。9月といえばドル安が大きく進行した時期でもあり、輸入物価が押し上げられコストプッシュ要因もあったのだが、米国においてもデマンド・プルダウンの圧力が掛かっているのではなかろうか。


さらに今朝方、Bloombergをみると、「『小さ過ぎてつぶせない』大問題-出口戦略に暗雲」とある。システミックリスクがあって「大きすぎて潰せない(Too big, to fail)」という議論があったわけだが、"Too small, to fail"ということがあるのだそうだ。そしてそのToo smallという部分が雇用だという。内容を要約すると、失業率が高いことから、かつての過剰消費のつけとして残された家計のバランスシート調整の進捗を遅らせている。いくら政策金利がゼロであってもモーゲージ金利は5%程度あるわけだから、金利払いも困難な状況が続いている。そのような中貯蓄率が上昇しており、消費者信用残高が減り続けている。


Consumer Credit


消費者信用残高が意味しているところは、米国において連日輪転機フル稼働で刷っているはずのドル札が家計部門に回っていないことを意味する。あるいは商業用ローンの焦げ付きから地銀が毎週破綻している。大手銀行の中には「地中海に超大型タンカー(VLOCVLCC/邦訳はタンカーとあるが鉱石を運ぶばら積み船のイメージ)」を抱え、まるで日本の総合商社みたいなビジネスモデルを採用してまで(もはやCFTC対策と呼べるようなものではない)、飽くまで拡大を続ける投資銀行部門で商業銀行部門のダメージを補うしかないのだ。ゼロ金利+量的緩和策を行っていても市中に融資がまわることは決してないということだ。


この光景は某国の銀行が不良債権問題を抱えていたころで今のFRBが行ったような政策を行い新たなシステミックリスクは回避したものの、その先は結局市中に資金が回らず債券バブルだけを起こしてしまったのとよく似ている。そんな資金循環の中でデマンド・プル・ダウンによるデフレスパイラルが起こっていった。米国の現在の債券市場と9月のPPIはそれを想起させるようなものだった。


Americaでは、どうやら「アメニッポン(日本の米国化)」の逆の"Jamerica"(米国の日本化)が静かに進行しているのかもしれない。もちろん経常的な人口減と人口増との差は考慮しなければならないが。そしてJapanの方は朝方のモーサテに出ていたバークレイズの森田京平氏が指摘する"New Declining Country"に進んでいるのは、このごろの様々な文脈からそのように語られてしまうのは已むをえまい。


そんな中で東京市場の自律的な相場のうねりを期待するのは正直酷なのではないか?とも思う。


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