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産業の構造変化 

今日の東京株式市場は上昇した。NY市場がバーリントン・ノーザン・サンタフェの不振な決算を受けて大幅安、米国のモノの行き来が鈍っていることを嫌気したのだろう。また原油が安くなり、エネルギーが売られたのも地合を悪化させた。半面でプロッサー総裁の「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より前になる」との発言から債券が売られ、ドル円が買われるなどした。これを受けての東京株式市場であるが、NY株安よりも円安が好感されて輸出関連がしっかりしていたことが指数を押し上げた。TOPIXのプラス寄与トップはホンダであり、2番目はトヨタであった。


ところで、株式市場ではいくつかの世界的な構造変化を先取る気配がある。


金曜日のNY市場で衝撃が走った。それはAmazon.comが決算を受けてスクイーズを誘い、25%高の118ドルまで株価が暴騰した。


AMZN


アマゾンは、これまでの書籍の流通ルートであった取次店を介さず出版社から書籍を買い取るというビジネスモデルから出発し、今となってはおもちゃからDIYまでを取り扱う小売の一大勢力となり、ネットを媒介してDoor to Doorのビジネスモデルを確立していった。今年のクリスマス商戦ではひょっとするとウォルマートの店頭から人が消え、その人たちはAmazonを利用してプレゼントを購入するという傾向を強めていくのかもしれない。さらに電子書籍KindleがAmazonのビジネスモデルを深耕させていく。彼らもiTunes StoresからiPod端末にSyncさせていくのと同じように、Amazonストアーで購入した書籍がKindleにSyncさせていく方法を確立させている。すなわち音楽コンテンツの分野ではAppleのリソースはすべてAppleで完結させていく方式をとっているが如く、書籍の分野ではAmazonのリソースはすべてAmazonで完結させていく。そこには店頭を介在させない流通を築くことになる。このようなビジネスが拡大するほど既存のリテールセールスのビジネスモデルであった"shop"を介在させたビジネスは縮小させていくことになる。先週末のAmazonの暴騰劇はリテールセールスにおいてこのような構造変化が起きていることを株式市場においても評価した動きだったのだろう。


さらに、構造変化はリテールセールスの分野だけではない。自動車業界にも起きている。昨日のNHKスペシャルの「自動車革命」は劇的な自動車業界の構造変化がもたらされているという内容であった。キーワードはスモールハンドレッド、すなわち「ガソリン車と比較して構造が単純な電気自動車の時代になると、『ビッグスリー』に代表される既存の大メーカーによる寡占状態が終わり、『百社単位』のベンチャー企業あるいは異業種からの参入企業が出てくる」ということである。中国のガレージ工場で電気自動車が相次いで開発され作られている。電気自動車が普及するとなれば部品数は減るし、コストはかからない。ガソリンエンジンが高温になることから自動車のボディは高級鋼板を使うことが原則だったわけだが、電気自動車ともなればボディは樹脂で作ることもでき、設備等が低コストに抑えられることから参入障壁は圧倒的に低くなる。今やその代表格であるBYD(比亜迪汽車)はウォーレン・バフェット氏が新たな投資先として選好している。また、i-MiEVのエンジンを供給しているGSユアサが買われた遠因には将来の日本のスモールハンドレッドの最有力メーカーとしての位置を確立しうるということを見据えているのだろう。


このような構造変化が劇的に進むとなれば、それに対応できないところは大小問わず淘汰されていくこととなる。淘汰されることが嫌ならば別の分野に進出しなければなるまい。ひょっとしたら数十年後の西三河のメーカーは大小問わず尾張地方の産業である航空に傾斜していくかも、ということを想像してみたりする。垂直統合の時代から水平分業の時代に即して企業にも劇的な変化が促されるということは今後十分に想定されることなのかもしれない。


週末の2つのトピックは、今後株式投資を考えていく上で重要な視点をもたらしているということなのかもしれない。


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