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国内マクロ定点観測~2月鉱工業生産 

3月30日に経済産業省は2月の鉱工業生産を発表した。速報値の結果は以下の通りである。


・生産指数 96.4(MoM:+0.4%)
・出荷指数 98.0(MoM:+1.7%)
・在庫指数 101.8(MoM:1.5%)
・在庫率指数 105.9(MoM:-2.2%)



・鉱工業生産指数と在庫指数の推移(出所:METI)


IIP 20110330.



このようになった。生産指数については輸送機械工業、一般機械工業、化学工業が上昇に寄与した。2月の生産自体は在庫が比較的大きい中、在庫率指数の低下にもみられるように需要の高さによって押し上げられたものと思われる。従って、生産拡大のパスは維持された。経済産業省でも2月のデータまででは「生産は持ち直しの動きで推移している」との基調判断だった。無論、上記は2月までのデータによる判断であり、東日本大震災の影響で3月は断層が生じ、生産は激減しているものとみられる。経済産業省では先行きに対して「東北地方太平洋沖地震の影響に留意する必要がある」としている。在庫の上昇に関しては電子部品・デバイス工業や情報通信機械工業で押し上げられている。このあたりはエコポイント効果の反動による在庫の積み上がりによるものと思われる。しかし、出荷そのものが需要の拡大により押し上げられており、在庫率指数は低下している。在庫循環図においても正の需要ショック的な動きが見られた。以下は在庫循環図(出所:METI)。


Inventory cycle 20110330.



但し、東日本大震災の影響により、足元では相当な負の供給ショックが発生しているものと思われ、上記図でも示しているように、生産能力に制限がかかっていることから、まずはインフラの毀損に伴う物流の阻害による出荷減、その後は在庫減→出荷減の経路をたどっているものとみられる。従って図の赤い矢印でも示したように、まずは出荷減から左方向、その後左下の方向、すなわち在庫の減少に起因する出荷の減少がみられるものと思われる。2月のデータからすれば在庫はまだ余裕があり、この分で見れば供給能力にはまだバッファがあるように見える。しかし3月は震災による影響から港湾・道路などのインフラが大きく毀損したため、出荷活動も大きく低下していることも懸念される。その後はインフラが回復した段階で在庫が供給能力のバッファとして機能するが、計画停電やサプライチェーンの毀損の影響により、生産に大きく制限がかかる。そのため、生産能力の低下が長引けば、出荷も落ち込むものとみられる。また建物の倒壊など地震の直接的な影響により、在庫そのものが毀損している可能性がある。


主要業種別の在庫指数の状況は以下の通りである(出所:METI)。


Sector Inventories graph 20110330.



電子・デバイスや民生用電子機器といったセクターは在庫が積み上がっているため、供給能力にはまだバッファがあるように見える。アップルのiPad2が部品供給不足のため品薄となっているが、恐らく流通能力が回復すれば(電子部品などの在庫そのものが地震で毀損されていない限りにおいて)在庫のバッファがあるので、品薄感は解消される可能性がある。しかし、深刻なのは自動車部品といったように、2月の段階ですでに在庫水準が低いセクターが存在することである。自動車部品の在庫水準は過去を見ても最低水準である。このことから、部品メーカーの生産能力が制約を受ける中で供給能力も大きく不足することから、完成車メーカーにおいても深刻な減産を余儀なくされる可能性がある。さらに電力需給や消費不振が起因する国内需要の下振れにより生産の低迷は長期化する懸念もある。


以下は在庫指数が大きい業種と小さい業種(出所:METI)。


sector-inventories_1 20110330.

sector-inventories_2 20110330.



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