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国内マクロ定点観測~3月鉱工業生産 

4月28日に経済産業省は鉱工業生産指数を発表した。速報値の結果は以下の通りである。


・生産指数 82.9(-15.3%)
・出荷指数 85.3(-14.3%)
・在庫指数 97.6 (-4.3%)
・在庫率指数 108.5(+4.0%)



・鉱工業生産指数と在庫指数の推移(出所:METI)


IP 20110428.



生産指数については、東日本大震災の影響を受け急激な低下で、統計開始以来の落ち込みとなり、市場予想(-11.0%程度)を下回るものとなった。経済産業省では、生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、化学工業(除. 医薬品)としている。特に、輸送機械工業(自動車)のセクターはもともと自動車部品の在庫が逼迫している状況の中での震災によるサプライチェーン寸断という事態であったため、他の業種以上に大きく落ち込み、リーマンショック時のボトムよりも低い生産水準となっている。輸送機械工業が2月の99.3から53.2に低下、乗用車は2月の101.8から46.6に低下、自動車部品は2月の107.8から64.3に急低下している。以下は主要業種の生産指数の推移(出所:METI)。


Sector IP 20110428.



しかしながら、製造工業生産予測調査では、4月の生産は+3.9%、5月は+2.7%となると見込んでおり、この点で「先行きについては回復していく見込み」としている。これに関しては3月の操業中断の状態から、限られた部品在庫での操業開始という段階であり、生産回復を見込んでいたとしても2月のレベルに戻るには時間を要することには留意が必要である。例えば、大手自動車メーカーの場合、ラインを止めてしまうとそのメンテナンスコストが掛かるため敢えて限られた部品の中でラインを動かしているという指摘も聞かれる。


また、業種によっても生産の回復度合いは異なってくるものとみられる。一部の有力サプライヤーについては生産が早期に回復する目処が立っている(例えば、ルネサスエレクトロニクスは操業再開時期を前倒しにすると発表)とのニュースもあるが、膨大な部品点数や限られた部品在庫、さらに複雑なサプライチェーンを構成する輸送用機械などの加工組立産業などの業種は回復が遅れていくものとみられる。一方、当初懸念されていた夏場の計画停電は行われない方針であり、東日本エリアにおける夏場の電力供給不足も限定的(昨夏比-15%程度)であるとの見通しから、当初の懸念よりは生産能力障害による供給不足懸念は後退しているが、いずれにしても夏場の電力供給に左右される状態は続く。また、本日発表の実質消費支出は前年比-8.5%となり過去最大の落ち込みを示し、今後の個人消費などによる国内需要の低下懸念は強くなってきていることから、この点において下押し圧力が残されている


最後に、以下は在庫循環図である(出所:METI)。


Inventory cycle 20110428.



在庫循環図では強い負の供給ショックが確認され、「意図する在庫調整」のフェーズに入ってきた。今後も供給能力不足、すなわち引き続きサプライチェーンの寸断や電力供給障害に起因する生産能力障害が残っていることから、出荷そのものもしばらくは落ち込んだ状態が続くものと思われる。



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タグ: 日本  マクロ  震災後の日本経済・マーケットを考える 
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