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日本マクロ定点観測~鉱工業生産 

経済産業省は31日に4月の鉱工業生産を発表した。


・生産指数 83.5(+1.0%)
・出荷指数 82.7(-2.7%)
・在庫指数 98.2(+0.5%)
・在庫率指数 124.4(+14.5%)



・鉱工業生産指数と在庫指数の推移(出所:METI)


IP 20110531.



生産指数は東日本大震災の影響を受けて大きく落ち込んだ3月に比べ、小幅な回復となり、市場予測を下振れる結果となった。経済産業省では「生産は、東日本大震災の影響により依然水準が低く停滞しているものの、先行きについては回復が見込まれる」という総括を行っている。生産の上昇に寄与した業種は一般機械工業、その他工業、電気機械工業等となっている。品目からみれば、蒸気タービン部品、半導体製造装置、分析機器の順に上昇に寄与している。このことから、原発事故を受け、電力供給能力を急ピッチで回復させるために火力発電用設備の需要が生産を押し上げたとみることができる。半導体・フラットパネル製造装置についても東北を中心とした国内の生産拠点における設備復旧需要や海外需要などで押し上げられたものとみられる。一方で、生産においてマイナスに寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、輸送機械工業であり、この点では先日発表された自動車各社の生産動向の4月実績とはそれ程乖離していないものとなっている。従って、国内の主要産業である電子部品・デバイスや民生用電子機械、自動車の生産はサプライチェーン障害の影響により4月も弱かったことが裏付けられている。以下のグラフは主要業種の生産指数(出所:METI)。


IP Detail 20110531.



但し、自動車部品の生産指数のうち、機関部品は3月の66.8から4月の68.7へ、駆動伝導・操縦装置部品は3月の67.6から74.0へ、懸架制動装置部品は58.7から61.9にそれぞれ上昇している。電子部品・デバイスも同様で、固定コンデンサ、トランス、水晶振動子・複合部品、超小形電動機、通信・電子装置用スイッチといった品目で上昇がみられている(但しコネクタや回路基板の生産はまだ低下していることに留意)。


自動車部品の生産指数(出所:METI)


Auto Parts IP 20110531.



電子・デバイス部品の生産指数(出所:METI)


ECPatrs IP 20110531.



この点から足元である程度サプライチェーンの復旧が前倒しに行われていることが示唆されている。従って5月以降は在庫復元の動きが活発化していくものと思われる。さらに5-6月は夏場の電力供給懸念も浮上していることもあり、出来る限り高い生産体制に持ち込むことが必要になることから、生産の回復ペースも上振れる可能性がある。製造工業生産予測調査では、5月は+8.0%、6月は+7.7%となっており、生産予測は6月に震災前のレベルに戻ることが示唆されている。しかし、サプライチェーン構造が複雑な自動車や電子デバイスなど完成品メーカーの生産能力は、サプライチェーンの復旧が完全ではないことから、震災前のレベルに戻るにはまだ時間を要するものと思われ、生産予測についてはやや過大感も否めない。また、7月以降は電力使用規制が掛かることや、新興国、特に中国経済の減速の影響が顕在化する可能性があることから、夏場以降は生産活動が一服する可能性も考えられる。一方で、国内個人消費も回復基調となってはいるものの、消費マインドの回復にはいたっておらず、国内需要も生産の下振れ要因として意識される。従って、5-6月の生産のアウトラインは、在庫復元がメインとなり、そして輸出、国内需要という順となっていくことが考えられる


以下は在庫循環図である(出所:METI)。


inventory cycle 20110531.



在庫循環図では震災後、強い負の供給ショックが確認され、「意図する在庫調整」のフェーズに入っている。4月も輸送機械工業などの出荷が落ち込んだことから、全体でも出荷が落ち込んでいる。今後は在庫復元の動きが急ピッチに起こる可能性があることから、在庫面から循環図は右方向にシフトするものと思われる。一方で出荷については国内及び海外需要の影響を受けることから、当面は下方向にシフト可能性がある。


English Version Is Here: "Production Activity Recovered More Slowly In April"


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