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米国潜在成長率の下方屈折~米国金利低下の一因? 

7月29日に米国GDP統計の年次修正が行われ、2008年はゼロ成長から-0.3%、2009年は-2.6%から-3.5%に下方修正された。このことから米国の潜在成長率の下方屈折についても意識され始めている。先週、アトランタ連銀のロックハート総裁が"in a fog of uncertainty"と述べて、それについて同連銀のmacroblogでGDP下方修正の影響もあるのではないか、としている。このことについて少しまとめてみたい。以下のグラフは1990年を100として、それ以降の米国の実質GDPの推移である。なお2011年の値はフィラデルフィア連銀がまとめたフォーキャストの中心値(1.7%成長)である。(出所:BEA)。


US potential growth rate 20110824.



PATH(3%)とは、1990年を100として毎年3%の成長を示したパスであり、PATH(2%)とは同年を100として毎年2%の成長を示したパスである。米経済は1990年代以降この3%のパスに沿って推移しており、ITバブル期にやや上方乖離を広げた後にリセッションとなり、3%のパス近辺に近づいた。その後、住宅バブルが発生していたときには3%パスをやや上回って推移し、サブプライムローン問題及びリーマンショック以降のリセッションからは3%のパスからの下方乖離が拡大し、現在に至っている。そして、2008-2010年のGDPの年次改訂を受けてさらに3%パスからの下方乖離が拡大している。以下のグラフは上記のグラフの2005年以降を拡大したものである。


US GDPPATH_2 20110822.



米GDP年次改訂前に発表された成長率(Previously Published:グラフでは点線)において、3%のパスと2%のパスとの中間近辺で推移していたが、下方修正の影響により、成長率(Revised:グラフでは実線)は3%のパスから離され、2%のパスへの距離をより縮めている。仮に今後5年間、毎年平均で5.4%(10年では3.8%)という高い成長となれば3%パスに復していくことも可能である。しかし、仮に今後10年間で毎年平均1.3(訂正)1.1%程度の成長に留まるのであれば、逆に2%のパスに接近することになる。そして仮に現状懸念されているようなリセッションが具現化することになれば、ますますこの3%パスから遠ざかることになってしまう。結果として、それは潜在成長率の押し下げという可能性を強くしてしまうことになる


そして、米国の債券市場において、10年債利回りが2%を一時下回るという事態となっている。これは、もちろん目先、期待インフレ率の低下やFedの時間軸政策、さらには追加緩和策への期待なども金利低下要因として作用しているが、長期的なタームではこれまでの3%のパスに復していく、というよりもむしろ潜在成長率の押し下げを織り込んでいる可能性もある。


English Version is here "The Downward Refraction of US Potential Growth Rate".


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