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定点観測~米8月製造業業況 

9月1日に7月の米ISM製造業景気指数が発表された。以下はISM製造業指数の推移(出所:ISM)


ISM PMI 20110902.


内訳


ISM Mfg Detail 20110902.



8月のISM製造業景気指数は50.6となり、市場予想を上回り、かつ好不況の分かれ目とされる50を超えた。指数は2月以降低下してきているが、8月の時点では50を割り込まなかった。8月のフィラデルフィア連銀景気指数のように、フリーフォールで業況が悪化したというわけではなかった。この点ではポジティブに捉えられるとみられる。しかし2009年7月の48.9以来の低い水準となっている。ISMでは木製品、石油・石炭製品、その他製造業、食品・飲料・タバコ、金属製品、紙製品、輸送用機器、化学製品、コンピューター・電機製品、機械の10業種で業況が拡大しているとした。半面でプラスチック・革製品など6業種で縮小しているとした。以下は購買担当者の意見である。


"Earlier chemical price increases are beginning to soften." (Chemical Products)
以前に化学製品が上昇していたが、落ち着き始めている。(化学製品)


"Business is soft, confidence is down, and we are cutting inventory and expenses." (Machinery)
ビジネスは軟調であり、信頼感は落ちており、在庫と支出をカットしている。(機械)

"Exports continue to be strong - domestic weak." (Computer & Electronic Products)
輸出は強さが継続しているが、内需は弱い。(コンピュータ・電機製品)

"Domestic sales are showing small improvements. International sales are showing larger improvements." (Fabricated Metal Products)
国内販売は小幅な改善を見せているが、国際的な販売はより大きな改善を見せている。(金属製品)


"Demand remains constant and strong." (Paper Products)
需要は一定かつ強さが残っている(紙製品)

"Current headwinds in the national and international economic environment have increased uncertainty, and are affecting our customers' willingness to commit to high-dollar equipment purchases." (Transportation Equipment)
現在の国内や国際的な経済環境は不確実性が増しており、顧客が高価な機器の購入をためらっている。(輸送用機器)


"We continue to post solid numbers, but the situation seems tenuous." (Plastics & Rubber Products)
堅調な数字は出ているが、状況は弱々しいように見える。(プラスチック・革製品)


"Automotive business (represents 52 percent of our sales portfolio) continues to be strong. Core business has pulled back slightly." (Apparel, Leather & Allied Products)
自動車ビジネスは強さが続いているが、コアビジネスは低調なものとなっている(アパレル)


"Sales continue to be sluggish." (Furniture & Related Products)
販売は弱さが継続している(家具)




このような回答となっており、ビジネスを取り巻く環境が不確実となってきているような意見が目立つ。また、海外の需要以上に国内の需要が弱いという指摘が目立つ。価格についての判断は落ち着きをみせていることから、インフレ懸念については薄らいでいるような感じであろう。


新規受注は7月の49.2から49.6に上昇した。しかし依然として50を下回ったままである。さらに生産についても2009年5月以来はじめて50を割り込んできている。このことから米国の企業活動は総じて停滞期に入っているということになる。おそらくは足元の国内の需要は、国内の消費者マインド及び企業のマインドの低迷などから落ち込んできているものと思われる。在庫は東日本大震災の影響によるサプライチェーン障害により減っていたが、その影響も薄らいできたことから足元では適正水準に戻ってきたということがいえる。但し、受注が低迷していることから、ISM製造業景気指数の先行指標となる在庫/新規受注レシオ(受注と在庫のバランス)は悪化している。以下のグラフはISM製造業先行指数(在庫/新規受注レシオ)と生産指数(出所:ISM)。


ISM Mfg Leading Indicator 20110902.



価格指数については55.5にまで低下しており、4月にマークした85.5からすると一気に低下してきたことになる。このことからビジネスサーベイにおける期待インフレ率の低下がより鮮明になってきている。投入コスト圧力が軽減していくことは、企業のマージンを確保するという観点からすれば好ましいものと言える。この点は今後企業の信頼感を下支えするものとみられる。雇用指数は53.5から51.8に低下してきている。足元の製造業の雇用環境が次第に停滞してきていることが示唆されている。前月は東日本大震災の影響によるサプライチェーン障害から5-6月に生産活動がストップしていた反動で製造業の雇用は伸びたが、そのような動きが一巡すれば大きくは期待できない可能性は大きくなっている。以下のグラフは雇用指数と製造工業雇用者数の推移(出所:ISM・米労働省)。


ISM Mfg Employment 20110902.


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